第8話 内密で繋がっていく始まり
セト神様邸宅・・・
セト神様と国常立尊様が待つ中、
アレフ様とひぼこ様が到着された。
セト神様のお后様に通され、対面を果たす。
アレフ「お久しぶりに御座いますね。
国常立尊様。」
国常立尊「来たか。 話はきいておる。」
アレフ「おや、不服でしょうかな。
あ、紹介しますね、ひぼこ様です。」
国常立尊「知っておる。」
アレフ様には、不服そうなものの
ひぼこ様に顔を向けられた国常立尊様は、優しい表情になり、挨拶をされた。
ひぼこ「ひぼこと申します。」
セト神「私はセト神じゃ。
よろしくの。」
ひぼこ様は、微笑み挨拶をする。
セト神「さて、どこまで話を聞いておるのかは、知らぬがの、この神々の計画とは、『正す』と言う事が目的である。」
ひぼこ「『正す』もいろいろかと。」
セト神「その通りじゃが、
闇と光。互いに敵対している事は知っての通りじゃ。
この国常立尊様ですらも、光側を良くは考えてはおらん。」
国常立尊「光が全てだと考えておる者がなんと多い事か。
闇は悪と決めつけ、要らぬと。
闇を汚してきたのが光側の者であり、
いや、言い方を変える。
光側の者にある邪な心が闇を汚し、光をも汚しておる。
それにも気がつかぬ。
哀れな事よ・・・」
ひぼこ「お気持ち、わかります。」
国常立尊「なに? そなたに理解できると言うのか?
・・・おべんちゃらは、要らぬぞ。」
ひぼこ様は、至って冷静に話される。
「理解できますよ。
陰陽は、元々あり、必要なものでありますから。
もっと言うならば、この世に不必要なもの等ないのではないかと。
成長させ、進化していく為には、
良きも悪きも、必要なものでは?」
国常立尊「ほぉ・・・
光側は、間の抜けた者ばかりかと思っておったが、中々まともな神もおるとな。」
ひぼこ「いえいえ、、僕など、大した者ではありませんよ。」
アレフ「まぁ、それくらいにして、
大まかな計画やらをお話下さい。」
国常立尊様は座り直すと、真剣な表情で話を始める。
「先程の『正す』と言われた通り、
様々な間違いを正す事が目的である。
陰陽を正しく理解させ、双方大事な要素であると。」
セト神「闇と光、それぞれの世界にて、ごく限られし神々のみが知る。
光側の大元の神であるアレンの父親は、自身の計画を光側の者達に全てを話してはおらん。」
ひぼこ「アレフ様からも聞きましたが、ミナカヌシ様に話してもいないとか。。」
セト神「光側の大元の神は、光側での正す為の計画を話しておるはずじゃ。
そこに闇側に鎮座する自身である神との計画は光側には決して話さぬ。
なぜなら、光側の連中は闇側の我々に対し、良き考えを抱いてはおらぬからじゃ。
時間を味方にゆっくりと関わりながら、我々と繋がりを持っていくとな。
また、子供達が陰陽を繋げていくであろう。。。」
ひぼこ様は、お二方の話しを聞きながら
(このセト神様が、立ち回り陰陽双方側の橋渡しをするんだな。。
ただ、国常立尊様は・・・
光に敵対心を・・・
いや、考えようでは、この神は、皆にとっては、大きな味方となるだろう。。)
アレフ様はひぼこ様の様子を横から見ながら、自分と同様だと考えているのだった。。
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