第6話 秘密

アレフ様とひぼこ様が部屋に入ると

見覚えのあるお姿を現した生命の神様。


「アレフよ。ありがとう。

ひぼこ様を連れてきてもらうように頼んだのは私だ。」


ひぼこ「ぼく・・ですか?」


「そうだ。 知っての通り。

私はアレンの父であり、

又、ジャンとシリウスの父である。」


ひぼこ「えぇ。 それはよく存じております。」


「ひぼこ様には、私の秘密を話しておきたいのだ。」


ひぼこ「秘密・・・?ですか?」

アレフ様をチラと見れば、ひぼこ様にむけて彼はニッと笑う。


「私は生命の源だ。 全ての命には陰陽があると知っているだろう。」


ひぼこ「勿論。。。」


「ならば、私にも陰陽があるわけだ。」


ひぼこ「何が仰りたいの、、、まさか!

陰陽の陰。 つまり闇の部分に何かあると、、、!」


「ここは光側の世界。

では、闇側の世界にも私がいて不思議はなかろう。」


ひぼこ様の表情が段々と険しいものに。

「いったい・・・」


「闇側にも私がいるのだ。

そして、闇側の神々がいる事を知っているだろう。」


ひぼこ「勿論です。」


「アレフ様と共に闇側の神々とも繋がって頂きたいのだよ。

闇側にも我が子がいるのだ。」


ひぼこ「は?、、我が子?・・・」


「アレン同様に娘とそして息子が一人。」


ひぼこ「それは!、、真なのか?」

思わずアレフ様を見れば、頷いている。


ひぼこ「なぜ、闇側の子供達は表に出ては来ないのですか?

光側に隠されていると?」


アレフ「光側にも、闇側にも隠されているんだよ。

知っているのは一部の神々だけだ。


勿論、光側の神々は知らない。


ミナカヌシ様すらもだ。

だから、他言無用に頼むよ。」



ひぼこ「あ、、あぁ。。。わかったよ。」


アレフ「アレンと同じ時期に誕生している娘と、それ以前に誕生している兄がいるんだよ。

僕は、兄の方と親友でね。

紹介したいんだ。」


ひぼこ様は、驚いてばかりだった。。。



「ひぼこ様。闇側に行くと良い。

息子と娘に会えるだろう。

但し、決して他言無用であるよ。

后のアカルヒメ様にもだ。」


ひぼこ「承知致しました・・・」

(いったい・・・なんなのだ?)


首を傾げ、増々神々の計画に対し不安が募る思いなひぼこ様だった。。

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