第4話 住吉三神
この住吉三神様とは。
教育に携わる神々であり、中でも中筒男命様においては、かなりの上流な教育者なのは、有名なところだった。
彼にかかれば、どんなねじ曲がった性根も叩き直すと言う意味では、かなりの厳しい教育者であり、また堅物な男だと。
そして、彼に憧れを抱く教育者もいるとか・・・
それくらいに、教育熱心な神であり、
また、お堅い人格で変わり者だと、
ひぼこ様は、彼、中筒男命様に印象を抱いていたのだった。
そんな神の元へと娘を関わらせて大丈夫なのかと、不安が過るひぼこ様。
ひぼこ「では、一度中筒男命様に対面したいのですが。」
ミナカヌシ「勿論、構いませんよ。
住吉邸にて三神様は居られます。」
ひぼこ様は、アカルヒメ様を連れて早速、住吉邸へと足を運んだ。
将来、娘セリが関わる事になる男性神様がどのような方々なのかを見極める為だった。
住吉邸に着くと既にミナカヌシ様が話を通してくれていたようで、
ひぼこ様とアカルヒメ様はすんなりと会う事ができた。
二人が上筒様のお后様に案内され居間へと通されると。
そこには、上筒様、中筒様と、底筒様が座り待たれている。
ひぼこ様は中筒様を見た瞬間に、異様な程の圧力を感じた。
(噂には聞いていたが、それ以上の人柄、、いや、神柄と言うのか・・・)
ひぼこ様とアカルヒメ様がご挨拶すると、三神様も丁寧にご挨拶をなさる。
ひぼこ(流石に・・・なんか、、僕が緊張してきたぞ・・・)
ひぼこ「三神様に一度お目にかかりたいと考えておりまして。
将来、我が娘を学びの園に通わすにあたり。
どのような教育をなさっておられるのかと。
何分、初めてなものでね。
三神様の教育熱心さのお噂は耳にしてはいるのですがね。」
上筒「そうでありましたか。
それはそれは、ご不安もございましょう。」
底筒「で?その娘さんは?」
アカルヒメ「ミナカヌシ様に預かって頂いております。
その間にこちらへと参りました。」
底筒「そうなのですね。」
中筒「して、どれくらい成長されておるのか。」
ひぼこ「まだまだ、幼く。精神は5歳頃までと。」
中筒「なんと! そのような幼き頃から、そなた達は、将来の教育を考え来られたというのか。
何とも、熱心な事か・・・
さぞかし、良き娘様でおられましょう。。。」
ひぼこ様は少々苦笑いをしながら
「いえ、、、とんでもございませんよ。。。親バカなだけです・・・」
中筒「いや、そなた達のような両親が増えていかねばならぬ。
教育こそ、大事と考えておる故。」
ひぼこ(ハハハ・・・もう、笑うしかないな。。。
なんて、堅物で偏ったお方なのか。。
こりゃ、、、大変だぞ・・・
大丈夫なのかぁ。。。)
ひぼこ「娘を通わせる頃には、どうぞよろしくお願いします。」
そう言うのが、精一杯なひぼこ様なのだった。。。
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