母親

部屋の扉を開けると、目の前には俺の部屋以外にも3つほど部屋があった。


そして俺の部屋から奥に行くと階段があった。

L字状の階段であり、広い。金持ちそうな家だ。


とりあえず階段を降りながら記憶の整理をする


龍斗の記憶によると、どうやら双子の妹が2人と、母親の4人暮らしらしい。詳細な記憶はまだ分からないため、実の所妹と母親の名前と顔すらも分からない。また、父親は既に他界しているらしい。


そんな記憶の整理をしているとあっという間に階段を降りきっていた。


「とりあえず、リビングは……」


大体どこの家も玄関の近くにリビングはあるだろうと推測し、玄関近くの扉のドアノブに手をかける


ドアノブを回し、扉を前に倒すように開けると、


そこにはソファーに座り、ティーカップに入っている紅茶を飲んでいる女性と目が合った


そこにはセーターを着た白髪の髪に赤色の瞳の女性だ。歳は30代後半と言った所だ。


記憶によるとこの女性さ名前は白波瀬しらはせ紗良さら

龍斗と母親だ。てかめっちゃ似てるな


「お、おはよう、母さん……」


すると母さんはは目を開き、体を震わせ、手から落ちたティーカップを床に落としてしまい、カップは割れ、中身の紅茶が零れてしまった。


「か、母さん?大丈夫……?」


すると母親だと思う女性は目に涙を浮かべ、口を手で抑えてた


え、えぇ!?何で泣いた!?


「ど、どうしたんだよ母さん。急に泣き始めて……」


すると体を震わせ、ようやく、口から手を離して、口を開いた


「リュ……」


「リュ?」


すると母さんがソファー立ち上がり、俺の方に飛ぶように抱きついてきた


「リューちゃんがやっとお母さんと呼んでくれわぁぁぁぁあ!!」


突然、歓喜に震えたように泣きながら俺に抱きついてきて俺は戸惑いを隠せれなかった。


「ちょ、何して……!?」


抱きつかれた事により俺の身体に柔らかい感触が……そ、それにめっちゃいい匂いだし……


「お母さんってお母さんって!!呼んでくれたわ〜ん!!」


ちょっと暴走しすぎじゃね!?


「ちょっ、一旦落ち着いて!!当たってるから!!柔らかいものが当たってるから!!」


そんな要求も虚しく、俺の声が聞こえていないのかまだ泣いている。それに離してくれない


「やっぱり母さんって!!ババアって言ってないわ!!わ〜〜ん!!」


は!?龍斗の奴こんな美人な人をババアって呼んでたのか!?許せねぇよ!!


てか、この人いつ離してくれるんだよ!?

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