第4話 白黒

遥上空を飛ぶ飛行機、この中は悲惨なことになっていた。飛行機操縦士が肩を撃たれて、気絶している。武装したテロリスト達は操縦席についてハンドルを取る


「だ、だめです。通信に応答無し操縦が完全に取られています。」

「高度低下中、このままだと、地上に不時着します。」

「すぐに落下地点の予測をたてろ。

そして、近隣に避難をさせるよう放送するんだ。」

「了解!!」

観戦等はパニック状態で慌ただしくなっていた。


「校庭にいる人達に申し上げます。

その場から動かないでください。」

学園でも、対応は慌ただしくなっていた。放送以外にも、先生方は校庭を回りながら注意を警戒をうながしている。

「何か起こりそうな予感(´×ω×`)」

「.....」

昼食中の3人は心配になっていた。

そうしていると校庭のど真ん中に

Xサイボーグが着地する。

「!(千聖...お兄さん、なん...で?)」

徐々に、飛行機のエンジン音が近づいてくる。音にきずいた人達はたちまち上空に指を指した。

あれは、なんだ。

こっちに落ちてくる。とこちらもパニック状態になった。

「ごめん、私、ちょっと友達の所行ってくる」

「え、栞、今動くのは危険よ。」

栞はさっきまでいた3人のところに走っていった。

千聖とはと言うと

「(さて、どうするか。手っ取り早いのはエンジンを切り離す事だが、それは白崎流を使わなければならない。今のこの状況だと市民を巻き込む可能性あるから難しい。解決策はひとつしかない...か。)」

上空に手をかざし、落ちてくる飛行機を待つ。轟轟と鼓膜が破けそうな音が響く

飛行機の頭を掴み、勢いで後ろに下がっていく。砂埃が舞に舞押され混んで行くが。かかとから出た剣が地面に突き刺さると、後退することなくなったが飛行機のエンジンが作動し続けているため止まることがない。そして、既に割れた窓から銃口が飛び出てきた。

「(ち、ここまでか。あまりこのやり方はしたくないのだが。)」

左手を離した瞬間銃が真っ二つになった

そして、機内から何かを切り裂く音が聞こえた。機内では、Xサイボーグに似た紫色で赤い閃光が輝きを放つサイボーグが機内にいるテロリストを切り裂いた。

そして、停止措置を取った。エンジンが止まり轟音が収まってきた。飛行機を地面にゆっくり置き、一息つく。千聖はすぐに通信をおくる。

「あぁ、観戦塔、観戦塔。聞こえるか。」

「あぁ?聞こえているが、君は誰だ?」

「不時着した飛行機を止めた者とだけ言っておこう。聞きたいことがあるこの飛行機乗客はいないな?」

「あぁ、その飛行機は荷物しか積んでいない。まぁ、操縦士はいるが。」

「この飛行機は帝都行きの便で確かか?」

「その通りだ」

「なら、方向を教えてくれ。」

「え、北北西だが?」

「よし、北北西だな。じゃ、...............投げ飛ばす」

身体の向きを言われた方向の変え、

飛行機を天高く投げ飛ばした。

この衝動で投げ飛ばされそうな突風が

校庭にいる人たちを襲った。

その後は午後の競技が問題なく進められた。

校庭の端に植えてある、高い木の枝に

はだけた着物を着た女性が校庭の方を見ている。

「貸しひとつですよ。主様。」

不気味な笑を表して言った。

その日の夜のこと。千聖以外がお風呂に入っている。状況の中リビングの調理場で皿洗いしていると

「千聖...お兄さん。」

「お風呂に入ってたんじゃないのか?」

「すぐ、上がってきました。話したいことあったので。」

「今日のことか?」

「は、はい」

「無茶をしたことはわかっている。だがあぁしなければ被害が深刻になっていただろうから。俺が止めたまでだ。」

「私が原因なんですか?」

「!いや、そうとは言いきれない。

去年の真白は確かに能力者だったが

今回は別にターゲットがいた事を考えると。......真白ココ最近というよりこの家に来てから身体に違和感だったり突っかかることとかはあるか?」

「え、な、ないですけど。というか、私って能力者だったんですか?」

「自覚してないのか?」

「は、はい。私がどんな能力もってるのか知りません。」

「そうか、まぁ、世の中には知らないことにしていた方がいい方があるから

そう、気を落とすな。」

「は、はい。じゃ私もう寝ますので

おやすみなさい。」

「あぁ、おやすみ。......真白。昨日と今日よく頑張ったな」

真白が2階に行く前に引き止めて褒めた

「あ、ありがとう...ございます(/〃ᯅ〃\)」

どこか恥ずかしかったのかお礼だけ行ってすぐ2階にいってしまった。そしてあとから眠華とフランが上がってきた

「千聖、、髪乾かして(´ᴖωᴖ`)」

「あぁ、わかった。フラン様もこちらにどうぞ。」

ソファに二人を座らして順番に髪を乾かして行く。

「はい、どうぞ。紅茶です。」

二人にカップで紅茶を入れてあげた。

「千聖、今日お昼はどこに居たの?

(´•ω•`)」

「御手洗にいっていたら職員の人に

その場で待機してくれと言われて動けなかったんだ。」

「そうだったんだ(´•ω•`)じゃ、あれ見てないの(・・)?」

「あれとは、なんのことだ?」

「全身機械の人みたいな人が飛行機

止めたてたの。」

「そんなことになっていたのか?

悪いが見ていないな。」

「そうなんだ。残念(´・ω・`)」

「そろそろ、寝ないと明日が支障きたすぞ。飲んだんならもう自室で休め。」

「うん、わかった、もう眠い

( ー.ー)💤」

「じゃ、おやすみ。」

そして、二人も2階に上がって行った。

千聖は上がって行ったのを確認してから

外に出てどこかに歩いて行く、足を止めたのは近くの公園の入り口。視線の先に街灯が光刺す中心に真っ黒に染まった

黒剣が地面に突き刺さっていた。

「あいつが来ているということか。」

突き刺さった黒剣を手に取ると、剣にヒビが入り始めた。そして、何処からか

黒くて先が尖ったクナイが千聖の目を目掛けて飛んできた。それを華麗に弾き飛ばすと、黒かった剣が白く輝く剣となりその輝きが辺りを舞う。

「どうやら、おとろいてはいない様ですね。安心しましたよ。主様」

はだけた着物を着た女性が暗闇から出てきた。

「やはり、お前か黒崎。応援とはお前のことでいいんだな。」

「はい、私です。主様1人では手を焼くだろうからと言われてきました。」

「そうか、今日は助かった。黒崎がいなかったら、最悪の手を降すところだった。」

「お気になさらずに、と言いたいところですが、何も言わずにこの私を置いてったこと根に持っていますので、このお詫びはいつか、返して下さればいいです。」

美人な表情には怒りが混ざっている。

話し合っていると舞夜は段々と近づいてくる。

「あぁ、わかった。ところで一体その衣装はなんだ。」

「私は暗殺者ですよ。こっちの服装の方が、ターゲットをおびきやすいし動きやすいので、それにこういった服装は主様の好みかなって言うのもあります。」

「相変わらず、一途と言うことなのだな。」

「私の愛は変わりませんので、ではこれからもよろしくお願いします。主様。」

最終的には身体を寄せあう形になっていた。

「あぁ、こちらこそよろしく頼む。」

そして、翌日のこと。

教室のHRが始まる時に

「今日からこのクラスに、転入することになりました。黒崎舞夜と申します。

皆さんよろしくお願い致します。」

クラスの男子みな揃って

「黒髪清楚美女きたぁーーー!!!」

「なんだ、こいつら、急変し過ぎだろ」

「お前ら落ち着け静かにしろ!

それじゃ黒崎お前は後ろの席空いてる席だ」

「え?、先生、そこ城ヶ崎の席すよ。」

「別にずっと立っているからいいだろ」

「えぇ、俺も構いません。」

「?ここは主様の席なのですか?

ということは、主様の温かみの上にこれからずっと座るということ。転入してから早速いいことが出来ました。」

舞夜の発言と行動に注目があるが

それ以前に

「えっと、主様ってどういうことだよ」

「....はぁ、だから言っただろう黒崎。主と呼ぶのはやめてくれと。」

「それなら、主様だっていい加減苗字で呼ぶのはおやめ下さい。やめてくだされば私も従います。」

「はぁー、わかった。...舞夜」

「はい、千聖様」

「いや、一体どういう関係なんだよ」

「ん~?強いて言うなら、婚約者........です」

少し考えた後に千聖の首に腕を回し嬉しそうな笑顔でそういった。

この発言にクラスは大騒動男子達は頭を抱え、女子たちは赤面している。

フランの頭上に雷が降って落ち込んでいた。

「こら!お前らそこまでにしろ。

話が進まないだろ!」

先生のこの一言にクラスは大人しくなった。舞夜がクラスの仲間入りになって

いつも通りの生活をおくるはずだったのだが。

「千聖くん。1年生の女子が呼んでる」

「?あぁ、わかった。」

そう言われて休み時間の短い時間のなか

そして、数多の生徒が歩いているなか廊下に出てみると、見知らぬ女子生徒が立っていた。

「君が俺を呼んだのか?なんの用だろうか」

女子生徒は恥ずかしがりながらも勇気をゆり絞って。

「あ、あの!ち、、千聖先輩!

わ、私、せ、先輩の事、す、好きです!

付き合ってください!」

顔を赤くして、深くお辞儀をして告白した。この声が2階全体に聞こえ、全生徒の足が止まる。フランの頭上に爆弾が投下された。そして、2-Aの生徒たちは

「公開告白!」

「誰が...誰に!!」

こんなふうに周りは興奮している中。

千聖はどうしていいのかわからず

沈黙している。

「おい、千聖。さっさと答えてやんないと、相手が可哀想だろ。」

「!あぁー、とりあえず、顔を上げて

君の名前を教えてくれないか?」

「は、はい!えっと、姫宮愛美っていいます。」

「では、姫宮、正直今この状況でどう返事をしていいのかわからない。だが、姫宮の気持ちを踏み躙るようなことはしたくない。だから、どうだろう、友達から始めるというのは、お互いがお互いのことを知ってからにしないか?」

「!ち、千聖先輩がそれでいいなら私は大丈夫です。じゃ、友達からということで、そろそろ授業始まっちゃうので失礼します。」

愛美はスタコラサッサと1階に降りていった。千聖が教室に戻ると、周りからの視線が沢山あった。

「いいのかぁ~城ヶ崎、あんな曖昧な返事、あれ完全に恋人志望だったのに、

それに、あの女は1年生で1番可愛いって言われてる女子だぞ。即OKにすれば良かったろ。」

「そうしたいところだったが、あの生徒の事は何も知らない。それに、即承諾していたら、機嫌を損ねる人がいるんでな。」

「あぁ、そういう事ですか。笑顔が笑ってねぇ。」

舞夜の笑顔はどこが黒いものが漂っている。

「黒崎さん的には、千聖が他の人に取られたらどうなの?」

「稔海、それ聞いたらまずくないか!?」

「別に構いませんよ。もし千聖様が他の人になびいたら、その人の首を経つまでなので...」

笑っていた笑顔が突然真剣な表情になって、クラスは呆気に取られていた。

閑話休題。

「千聖くん。フランさんとお話したいから、借りていいかな?」

「別に構わないが、行き先だけ教えてくれ。」

「屋上で話そうかなと思ってる。」

「そうか、わかった。」

「お、じゃ、城ヶ崎に渡したいものあるから、ちょうどいいや。」

「ん?俺はフラン様の近くに居ないといけないのだが。」

「千聖様。役割に対して忠実なのはよろしいのですが。たまには女性同士でお話させることも必要ですよ。」

「....そう、なのだろうが...」

「わかりました。千聖様の傍を離れるのは不本意ですが、私がフランさん達に付き添います。それなら心配は無いでしょう」

「....わかった、任せるぞ舞夜。」

「承知致しました」

「じゃ、眠華ちゃんも一緒にいこっか」

「...うん、(´ᴖωᴖ`)」

そうして、教室から出て階段を上がって行った。

「よし、じゃ、ほい。」

「!?これは、」

「千聖が気にしてたやつのチケット

僕が江間に頼んで買って貰ったんだ

と言っても、1番安いところだけどね」

「いや、行けるだけいいさ。だがよく金を出したもらったな。」

「いやぁ、さすがに、去年みたいな誤ちは起こしたくないから安いチケットだったら出すって言った。ただし、買ってやったんだから、こっちの要求も飲んでもらうってことで、成立した。」

「このチケットを買うだけにそんなことがあったとはな。で要求というのは?」

「夏休み始まってすぐに、山でキャンプ場とったから、人沢山呼んで、楽しんでいこうかなと計画してんだよ。」

「つまり、そこに俺と稔海が入っていると」

「ごめんね。急な話になっちゃって」

「いいや、構わない。予定確認するからちょっと待ってくれ。」

手帳を開き、確認すると。

「特に予定も入ってないから、参加自体はできるが、どのくらい人数なんだ?」

「えっと、俺と俺の妹と稔海、城ヶ崎

フランさん、眠華だろ、委員長も誘ったし7人だな。」

「そうか、俺が行くとなると、舞夜も来るろうから8人。」

「あ、そっか。誘うの忘れてた。」

「なら後二人参加させてもいいだろうか?」

「お、いいぞ、人数は多い方がいいからな。どんどんこい。詳しい事は後々話すから。準備だけはしとけよ」

「あぁ、」

一方、屋上には穏やかな風が吹いている

「なんか、こうやって、話すのは初めてだよね。」

「そうなのですか?」

「うん、いつもは千聖くんがいるから」

「あぁ、なるほど。」

「ねぇ、フランさん。もしかしてだけど、千聖君のことすきなんだよね」

一瞬にして顔が赤くなる

「あぁ!やっぱり。当たりみたいだね」

「委員長、なんでわかったの?(・・)?」

「わかりやすい行動が沢山あったから。」

「そうなのですか?」

「うん、千聖君が眠華ちゃんを抱っこしてきた時とか、後は舞夜さんが婚約者って言った時に、ピクついてたから。決定打は、さっきの告白だけど。」

「そんな前から、でも千聖は気づいてない( •́ㅿ•̀ )」

「千聖様は鈍感なお人ですから、今でも私が押しても全然なびいてくれないです」

「それは、残念だね。うーん どうすればいいんだろう?」

「さっきの女狐のように、言葉で気持ちを伝える他ないと思います。」

「女狐?( ´-ω-` )」

「それが1番だよね。夏休み入ってすぐにキャンプするっていってたからその時に伝えるのがいいと思うだけど難しいかな。」

しばらく沈黙が続くが、屋上に扉が思いきり開いて、出てきたのは、先程千聖に告白した、愛美だった。

「あれ、なんだ、いないんですか。」

愛美の口調は先程と打って変わって

落ち着いた口調になっていた。

そして、だんだんとフラン達に寄ってくる。

「千聖先輩がいないので言わせていただきますけど。これ以上、先輩に迷惑かけないで下さい。入学してからずっと見てきましたけど。見る度に先輩の表情は重くなってるし、最近だと、顔色も悪くなってる。あなたは世話してもらっている側なのだから千聖先輩の体調くらい、気遣ってあげるべきなんじゃないですか?!」

力強い口調は辺りに響き渡る。

3人は圧倒されており、言葉を放つことは無かった。

「........」

フランは言われて、拳を力強く握っていた。

「そうやって黙り込むから、千聖先輩は

手探りで、色んな方法使ってあなたにつくしているのだから、それ相応の態度は見せて下さいよ言いたいことは以上です。じゃ、」

すぐさま屋上を去って行った。

去った直後。フラン静かに泣いていた。

「ちょ、フランさん。」

「まぁ、こうなってしまっても仕方がないですよ。あの女狐の言い方はキツいものでしたから。」

突如、眠華がフランの手に抑えて。

「大丈夫、ちさとは、迷惑だと感じてない困るよりも先に心配になるのが先で大切な人は放って置けない人だから平気だと思う。(⌒‐⌒)」

「フフ、確かに、千聖くん見る度に誰かを助けてるからなぁ、迷惑って思ってないだと思うよ。」

「....ですが、あの女狐の言うことは正しいには正しいんです。だから、お願いします。フランさん、千聖様を楽させてあげてください。私や他の人が言ったとしても、千聖様は絶対今の役割をやめません。辞めさせられるのは、主である。フランさんだけです。どうかお願いします。」

フランの前で深く頭を下げる舞夜。

それをとった行動を見て同様するフランは震えていた。そして、

「わ、わた、私、」

「(は、初めてフランさんの声聞いた。)」

「....」

一人称を言っただけで、拒んでしまう

「大丈夫、落ち着いて、喋ればいい(^-^)」

眠華の言葉で安心したのかゆっくりではあるが、その口が動く。

「こ、..言葉...上手く喋れなくて...特に、人の.....前...では、それに...人の名前も...いえなくて.....だから、その」

「そういうことならば、焦る必要は無さそうだね。」

「!」

「! それは、どういうことですか?」

「あの1年生は、多分今すぐにやめされろって言いたいんだろうけど、フランさんの気持ちが優先だろうし、千聖くんが反対するんじゃないかと思って。」

「!(千聖様は一体私のいない間に、どんな成長をしたんでしょうか?)」

栞の言動に疑問が生じていた。

「でも、今のままっていうのも、ダメだと思うから伝える事ができる時に伝えるべき(((^-^)))」

コクンと頷くフランの目にはもう涙はなく

目の辺りが赤くはれている状態になっている。

「それでは、もう戻りましょう、あまりに長いと、千聖様が心配なされてしまいますから。」

「そうだね、よいしょっと、大丈夫?

フランさん」

コクン、と頷き立ち上がる。

そうして、クラスに戻る途中階段を降り続けると、

「お、可愛い子ちゃん発見。」

3年生が話しかけてきた。どんどん近寄ってくる。

「ねぇねぇ、名前何つうの?てか、目の辺り赤いけど、」

「もしかしてあのコスプレ野郎に泣かされたんじゃね、やってやれるかぁ!ってさ。」

3年の仲間が複数集まってくる。

「うわぁ、絶対それじゃん。可愛そー」

「この後、暇なら俺らと遊ぼうや、なんなら全員でもいいぜ、あのコスプレ野郎のことは忘れてさ!」

3年生はフランに手を伸ばす。

舞夜は人殺しそうな目で、後ろに回した手に小刀をもった。

伸ばした手がもう少しで届いた時に、

別の誰かに掴まれた。

「心配になって来てみれば、これか。」

「千聖様!!」

腕を振りほどいてあげて

「てめぇ、仲直りするためにわざと助けたのかよ!」

「?....なんのことだ?俺は来たばかりだが?」

「はぁ、しらばってくれてんじゃねぇぞ。ちっ、あ~あ、興ざめだ。邪魔が入ったし今日はここまでだな。」

3年生は階段を下って帰っていった。

「千聖くん、ありがとう」

「無事で何より。そろそろ帰ろう。」

「うん、(。-ω-))コクン」

そうして、帰宅準備をして帰路にたつ

「あ、私こっちだから、またあしたね皆。」

「はい、また明日。」

T地路で別れた栞、夕日がたたずむ時

「ただいまー」

家の中は暗くあかりがついていなく

人がいる気配もない

「?誰も帰ってきてないの?」

栞は家にある部屋を転々として行った

「あ母さん」

「お父さん」

「悠」

「?ほんとに誰もいない、鍵もかかってたしどこいったんだろう。」

考えているところで、スマホの着信音がなる。

「はい、もしもしお母さん。」

「娘さんですね」

「?だ、誰ですか」

「警察のものです。申し訳にくい事ですが、御家族が亡くなりました。」

「え、」

動揺からなのか、手からスマホが落ちた

と同時に、膝から崩れ落ちる。

「(え、そんなこと...あるの突然いなくなるなんて、どうすればいいのかわかんないじゃん。)」

と、挫折していると、インターホンが鳴った。

「え、こんな時に誰?」

玄関に出向き、扉を開けると、そこには

「え?」

銃を構えたテロリストが待っていた。

まもなく銃弾が放たれ、棚に挙げられていた花瓶が割れた。

目を開けた栞の目の前には、千聖が立っていて、テロリストは吹っ飛ばされていた。

「千聖くん、どうしてここに。」

「委員長、いや、栞。詳しい話は歩きながらする。とりあえず今は病院に行くぞ。」

「え、病院!、一体何があったの?」

歩き始めた千聖の背中をおう

「俺も詳しくは知らないんだが、数時間前に隣町で交通事故が発生したらしい

その事故にあったのが栞の家族という話だ。」

「じょ、冗談だよね。」

「それを今から確かめに行くんだ。」

近くの病院に付き、受付に問いかける

「交通事故で搬送された、患者がここに来ているはずですが、今どうなっていますか?」

慌ただしい病院内で冷静な口調で問いかける千聖と現実が受け止められない栞。

そして、受付の看護師はこう行った。

「それが、衝突した勢いが強く、助手席に座っていた女性は意識不明の重体。運転していた男性と運転席側の後部座席に座っていた男の子は...1時間前に死亡しました。」

その言葉を聞いた瞬間、栞は座り込んでしまった。

「栞!まだ、絶望するのは早い。母親が目を覚ます可能性がまだ残されている。さぁ、立つんだ...栞。」

そう言って手を差し伸べる。

「..そう...だよね。まだお母さんが待っているだよね。」

手を取り立ち上がると、息を切らした看護師が受付の看護師に耳打ちで報告してきた。

「えぇ、わかったわありがとう。

休憩していいわよ。」

「はい、でわぁー」

「何かあったんですか?」

「えぇ、はい 意識が戻ったとのことです。」

「!ど、どこに行けばあえますか!?」

「救急治療室の隣の部屋に今はいますのですぐ行けば間に合いますよ」

「千聖くん。行こう!」

「栞!待ってくれ」

焦りから、すぐ行動にうつって行った。

広く長い病院の廊下を急いで走る

と、辺りを見渡して立ち止まった。

「栞、場所がわからず闇雲に走っただろう。」

「う、ごめん。」

「こっちだ、」

走り出した、千聖の後を追う。

そして、スライドドアを開け、進むと、医師と看護師が説明しており、

千聖達が入った頃には終わりかけていた。そして、何も言わずにその場を後にして行った。

「お母さん!」

病室のベットに寝たきりになっている栞母の姿は顔半分包帯で巻かれており、意識も朦朧としていた。

「あぁ、しおり、よかった。」

声に吐きはなくかろうじて喋れる程度だった。

「その人は?」

「クラスメイトの城ヶ崎千聖と申します。」

「あら、そう、彼氏って訳じゃないのね」

「ちょ、お母さん!いきなり何言ってるの!」

「ふふ、ごめんなさい。そうだ、同じ階に売店があるから、これで飲み物でも買ってきて。」

そう言われて財布を渡されて、病室を後にして行った。数秒の沈黙。

「ねぇ、あなた。任せてもいい?」

「そのために俺は来ました。彼氏には到底なれませんが、新しい家族としてはなれますので、栞の事はお任せ下さい。」

「じゃ、あなたに引き継ぎお願い

し....ます。」

そうして栞母は息を引き取った。

「ねえ、お母さん、売店なかったんだけど?」

「.............」

呼びかけに答えない。栞は悟った

母親が死んだことを。

「ねぇ、千聖くん私どうすればいいのかな?」

泣いてそう言ってきた。それに対して。

「栞..2つの選択肢をやる。

ひとつは、あの家で1人で暮らすか。もうひとつは俺たちと一緒に暮らすか。どちらか選んでくれ。」

「そんなのひとつしかないじゃん....お願いします。」

「わかった。こちらこそよろしく頼む。」

その後、先生を呼び母親の死体が霊安室に運ばれた。そこで身元の確認ということで、顔をおおった布を栞が取ろうとしたが、その手は震えており、動転していた。

そこで、千聖が栞の手を握って

「無理にやらなくていい、ここは俺に任せてくれないか?」

「うん、おね...がい」

栞を部屋の外に招いて、布を取った

父親も弟も顔は見るまでもない姿になっていた。そして、千聖は3人の死体をそれぞれ確認すると。

「弟の目だけがくり抜かれている。ということは同じテロ組織かまずいことになったな」

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