第7話 綺麗な義妹

 自分の家に存在しなかった家庭というものを、今、味わえるとは思っていなかった。今は好きな女と、ずっと一緒にいることで、幸せをかみしめていたが、そのうちに大好きな人との間に子供ができ、最初は子育てに大変かも知れないが、そんな中で家族を持ったという新たな幸せに包まれることで、さらなる幸せが家族によってもたらされるということを感じ、これまで持てなかった家族を大切にしていこうという思いを切実に抱いていた。

 だが、今日はその前に、相手は嫁の妹、ただし腹違いらしいが、それはそれでいい。考えてみれば、嫁だって、元々家族ではないではないか。血がつながっていない、他人ではないか。

 そう言ってしまえば身も蓋もない。しかし、そのことを頭に入れておかないといけないということも理屈では分かっていた。

 なぜなら、子供ができると、二人にとって、初めての身内である。もちろん、実家には親がいたりするが、結婚するということは独立した家庭を築くというわけだから、結婚した時点で、家族は配偶者だけのはずである。(できちゃった婚は別だが)

 子供ができてしまうと、もし、夫婦喧嘩をした場合、ついつい嫁は子供の方を向いてしまう。何しろ自分のお腹を痛めて産んだ子だから、それはしょうがないのだろうが、そうなると、旦那が他人だったのだということを、いまさらながらに感じてしまうに違いない。

 しかも、産む時も、産んでからの子育ても、すべて母親の仕事になってしまって、旦那が少々子育てに手伝いをしたり、子育てをしない代わりにちょっとした家事を手伝ったくらいでは、まだまだ足りないと思うことだろう。

 却って、中途半端な手伝いの方が、揉めた時が大変である。何しろ旦那の方も、

「俺は手伝ってやっているんだ」

 という意識を持つので、さぞや上から目線になることだろう。

 旦那はそんな気はなくても、相手にそう思わせてしまうのは、やはり少しだけでも、上から目線があるからに違いない。

 冷静に考えれば旦那も分かるのだろうが、何しろ、嫁がヒステリックになってしまうと、収拾がつかない。

 下手をすると、離婚問題に発展しかねないからだ。

 そうなってしまうと、男は無力だ。世間の目は母親への同情が集まるだろう。

 今までの前例がそういう形で推移してきたに違いない。奥さんの方から、

「離婚したい」

 と言い出せば、結構な確率で離婚に向かうのではないだろうか。

 旦那がまわりに相談すると、

「もうすれ違ってしまっているのなら、修復は難しい。どちらかが、妥協して、来た道を戻る気持ちにならないと、遠ざかっていくばかりだ」

 と言われるに違いない。

 そして、旦那に対していうこととすれば、

「子供のために別れないと思っているのなら、それはおかしい。二人の問題なのだから、お互いが歩み寄れないのであれば、このまま結婚生活を続けても、いずれまた同じことが起こる。二度あれば三度、次第に回数が増えていき、どうしようもなくなってしまうんだろうな。お前はまだ若いんだから、それぞれ自由になって、お互いの道を歩んでいくというのがいいんじゃないか?」

 と言われるだろう。

 その時に、

「自分もまだ若い」

 という言葉が胸にしみることだろう。

 そうなると、離婚が成立する。そんな気がして仕方がなかった。

 幸せの絶頂ではあるが、これくらいの想像くらいは頭の中でできている。覚悟という言葉とはかけ離れた感情であるが、それも悪くないことだと感じていた。

 自分にとって、

「家族とは何か?」

 と聞かれると何と答えるだろう?

 ハッキリとは分からない。今の幸せも、

「読めと二人で育んでいるこの環境」

 だと言えるのだろうか?

 もし、すれ違いが歴然としてしまうと、相手のことを悪く思いたくないという感情から、

「元々他人なのだから」

 という言い訳をして、相手を責めない代わりに、自分にも責任がないという意識を持って、できれば穏やかになりたいと思うだろう。

 すると、この感情をどこに持って行っていいのか分からず、苦しむことになってしまう。物事をネガティブに一度考えてしまうと、行き着くところまで行きつかないと、底なし沼に嵌ったまま、抜けることができないことを分からずに、

「気が付けば、死んでいた」

 ということになるかも知れない。

「いやいや、何を考えているんだ」

 と、一気に頭を元に戻した。

 本当に夢の中にいるような幸せを考えていたはずなのに、いつの間に悪夢を見てしまったのだろうか?

 悪夢と言っても、これは自分が日頃から考えている、夫婦の間の最悪のシナリオ。

「もし、そうなってしまった時に慌てないように」

 ということで、考えていることだったのだが、なぜこんな妄想の世界に入ってしまったのか、自分でも分からなかった。

 泰三は着替え終わって、洗面所で顔を洗ってから、リビングに戻ると、エプロン姿のゆかりが、

「今日はすき焼きにしたわ」

 と言って、ニッコリしながら、こちらを向いていた。

 こちらに背を向けて座っている女の子が、ちひろだろう。その女の子が姿勢はそのまま、腰を捻るようにこちらを振り返ると、ニッコリと笑ったその顔は、ゆかりにソックリであった。

 普通ならば、

「本当によく似ている姉妹だね」

 ということが口から出てくるのだろうが、腹違いの姉妹に対して、その言葉は決して発してはいけない言葉ではないだろうか。

 ただ、さすがにここまで似ていると、ガン見しないわけにはいかなかった。あまり見つめてしまっていたので、

「何よ。そんなに見つめなくたっていいじゃない」

 と、ちょっと嫉妬したような言い方をゆかりはしたが、それは決して本当に関jテイルという言葉ではないのはハッキリと分かった。

 その声に対してなのか、ちひろはニッコリと微笑んだ。その笑顔は、まだ泰三を見つめていた。

 泰三は、その笑顔にドキッとした。自分を見つめての笑顔に感じたからだ、

――危ない危ない。まさか、そんなことはないよな。ゆかりの言葉に反応して微笑んだだけだよな――

 と、もう少しで、ちひろに対して、邪な感情を抱いてしまいそうになっている自分に気づいたのだ。

――こんな感情、今までにはなかったな――

 というのは、可愛いと思ったからである。

 しかし、泰三の中では、いくら嫁の妹だからと言って、可愛いと思うことすら罪なのだという感情があったからだ。

 今までにここまで雁字搦めな感情を持ったことはなかった。これはきっと、

――まさかとは思うが、好きになったりなんかしないよな――

 と自分にいい聞かせる言葉がそのまま、抑制した気持ちに繋がるのではないかという思いがあったからだ。

――ちひろちゃんは確かに可愛いけど、それは嫁のゆかりに対しての可愛さを想像しているからではないか?

 と思った。

 確かに腹違いではあるが、それでもこれだけ似ているのである。

――自分が知り合う前のゆかりはこんな感じだったのかな?

 という思いを抱くと、何か嫉妬めいたものが浮かんできた。

 自分が知らないゆかりを知っている他の男がいるという思いを抱いてしまって。そこから嫉妬が生まれていた。

 しかし、目の前にいるちひろは、ひょっとすると、理想の女なのかも知れないとさえ思えてきた。

 自分の中で、邪な感情が浮かんでいるとすれば、ちひろをゆかりの自分の知らない時の女だという意識を持ってしまったからだろう。

 まあ、あくまでも一目見ただけのことではないか。考えてみれば、泰三は今まで一目惚れをしたということはなかった。

 好きになる女性のほとんどは。初めて見た時。むしろ好きになりそうな女性だという感情を一切もっていなかったはずだと思っている。

 今のゆかりは。可愛いというよりも綺麗である。知り合った時から、その感情は変わらない。

 ただ、綺麗という意識が強いために、普通に可愛いのに、可愛いという感情が欠落するほど、綺麗さが際立っている。それだけに、一緒に歩いていて、まわりに対して、

「どうだ。これは俺の女なんだぞ」

 と見せつけたい気分になっていた。

 優越感に浸ることで、彼女を利用しているということなのだが、それに対しての背徳感は別になかった。だから、余計にべたべたするのが好きで、そんな気持ちを察してか、ゆかりの方からもすり寄ってくれていたりした。きっとゆかりの方でも、まわりの人に対して、

「どう? 私たち、幸せに見えるでしょう?」

 と言っているのではないかと思い、その感情が、背徳感を消しているのであった。

 ゆかりは、そういう意味では、どこか女王様のようなところがあった。どこか上流階級のお嬢様という雰囲気を醸し出していて、もしこれがゆかりでなければ、許せないレベルだったかも知れない。

――ちひろにもそんなところがあったら、嫌だな――

 と感じた。

 すでにこの時、泰三は、自分が意識していないつもりでも、どこか嫌いになりそうな要因があるとすれば、というものがちひろにはないと思っていたようだ。

 もし、この時、そんな感情を持っていなかったら、底なし沼に足を取られて、行き着くところまで行きつぃてしまうこともなかったに違いない。

 もちろん、後になって気付くことだが、なぜ最初に気づけなかったのか、それが口惜しい。

 人間が後悔するのは、いつも同じ感情からだ。だから、後になって、

「何で、いつも同じことを繰り返すんだろう?」

 と、失敗するたびに感じることであった。

 今回は、失敗しそうな予感が最初からあった。にも拘わらず、警戒心がこの瞬間になくなっていた。

「まるで麻酔薬を打たれたようだ」

 と意識が朦朧としてくるのを感じる。

 きっと、底なし沼に足を取られた時、最初から底なし沼だと分かっていても、いきなり慌てないのは、身体の感覚がマヒしているからではないだろうか。

 身体の感覚がマヒすれば、頭の感覚がマヒ状態になる。頭を動かしているのも、身体があってのことである。中心は頭であるが、身体と切っても切り離せない状況になっていることにいつになったら気付くのか。泰三は、そんなことまで、その時考えていたようだった。

「ちひろちゃん、いらっしゃい」

 と、大人という雰囲気を醸し出しているかのように振る舞ったが、彼女にはどう伝わったのだろうヵ?

「お邪魔しています」

 と、その笑顔をまったく変えることがなく、口だけが動いていた。

 こんなに、表情を変えずに話ができる女性を初めてみた。嫁のゆかりにも感じたことがなかった。しかし、もし今のちひろのような態度をゆかりがすれば、違和感を感じてしまうことは間違いないと思うのだった。

 もし、ゆかりが今のちひろのような笑顔を見せれば、

――こんなに笑顔なのに、まるで感情が籠っていないように思えてくる――

 と感じることだろう。

 それは自分がゆかりのことはほとんど知っているが、ちひろのことはまったく知らないということを感じているからに違いないのだ。

 その日、すき焼きにしたのは、最近めっきり寒くなってきたからで、いよいよ鍋類の恋しい季節になってきたからだった。さらに、この間、

「すき焼きなんか、そろそろおいしい時期だよな」

 と、泰三が言ったのを覚えていたのだろう。

 してやったりという表情を浮かべるゆかりを見ると、

――いつもながらに、分かりやすいタイプの女性だ――

 と思うのだった。

 一度、結婚してから、ゆかりに、

「俺のどこを好きになってくれたんだい?」

 と聞いた時、照れながら、

「あなたはウソのない人だから、分かりやすいの、結婚しても、分かりやすいから助かると思ったのよ」

 と、照れながら言ったが、まさしくその通りだと思った。

 そして、泰三もそれならばと、迷うことなく、

「今の言葉、そっくりお返ししよう」

 というと、ゆかりは何も言わずに、やはり微笑んでいた。

 泰三はゆかりがそう答えるであろうことを予測して、わざと聞いたのだ。

「本当に、嫌ねぇ、あなたは、人を茶化すのがお上手」

 と言われ、

「それは君だからさ。こんなあざといことを他の人にはしないさ。だって、やったって分かってくれなければ、これほど滑ることもないだろう?」

 というと、

「それもそうね。私だから分かるのかしら? でも、あなたが分かりやすいというのは、他の人も感じていることかも知れないので、仕事上なんかでは、気を付けた方がいいかも知れないわね」

 と、半分、本気でそう言っていた。

 しかし、泰三は、

――ブーメランが返ってきた――

 というくらいにしか捉えておらず、

――ゆかりは俺が分かりやすいと言っているけど、ゆかりにだけに決まっているさ――

 とタカをくくっているようだった。

 すき焼きを囲んで、三人で鍋をつつく。ビールを飲みながらの談笑は、久しぶりで楽しかった。

 新婚当時、同僚が、ふざけて、

「おい、下北。お前の新婚家庭にお邪魔したいものだな」

 というので、一度だけ招待したことがあった。

 その同僚とも、ゆかりは仲が良かったので、別に抵抗なく家に招いた。

 あの時は確か鍋だったような気がする。日本酒を飲みながらだったので、結構楽しかった。

 しかし、その一度きりで、他の人も連れてくることはなかった。そに同僚も、最初から一度だけと思っていたのだろう、

 彼は独身で、新婚夫婦に充てられるのも嫌だっただろうし、あまり何度も押しかけるような野暮なこともしたくなかったのだろう。

 人の新婚生活のことなんかよりも、自分がいい相手を見つけることが先決、遊びに来たいと言ったのは、新婚になった時の自分をイメージしたかったからなのかも知れない。

 そういえば、泰三も、ゆかりと婚約期間中、先輩の家庭にお邪魔したことがあった。

 あの時は数人での訪問だったので、泰三だけが目的が違っていたようだ。

――俺はあの時、これから迎えるであろう、ゆかりとの新婚生活を想像して、頭に焼き付けておきたいという思いがあった――

 と、振り返っていた。

――ひょっとすると、まだ大学に入学したばかりのちひろは、姉の新婚生活を見て。いずれやってくるであろう自分の新婚生活に思いを馳せているのかも知れない――

 と思った。

 それならそれで、あざといくらいの新婚ぶりをしめしてやろうとも思ったが、ゆかりがどう思うかが気になった。

 ゆかりとすれば、腹違いという微妙な距離の妹なので、いつも気を遣っているのかも知れない。それを思うと、あまり余計なことを出しゃばったりしてはいけないのではないかと思うのだった。

「ちひろって、何を考えているか、分からないところがあるの」

 と言っていたのを思い出していた。

 前に会った時は、まだまだ少女という感じで、幼さが残っていた。いくらロリコンと言っても、幼女が気になるほどではなかったが、制服を着た姿が目に焼き付いていた。

 しかし、今回訪れてきた彼女は、あの時と違って明るさが醸し出されていた。

 あの時は、結婚式という華やかな場面は初めてだったろうから、緊張とまわりからの圧倒で、自分が今どこにいるのかということすら、ピンと来ていなかったことだろう。

 だが、今回は高校も卒業し、いよいよ楽しい大学生活が送れるということで、楽しみしかないに違いない。

 中学、高校時代と、ただでさえ勉強を中心の毎日なのに、伝染病の問題から、部活はもちろん、修学旅行や体育祭、さらには、一番楽しみだったはずの文化祭まで中止を余儀なくされて、まるで搾取されているような毎日だったろうから、やっと入学できた大学では楽しんでもらいたいと思っていることに関しては、皆の共通認識であろう。

 そういう意味での、ちひろの笑顔にウソはないはずである。そして、泰三が感じたのは、今までになかった、

「余裕」

 ではないかと思っているのだ。

 それまでは、思春期という難しい年ごろにおいて、いろいろな縛りがあったのでは、精神的に余裕どころか、追い詰められていたことだろう。精神的に弱い部分を持っている人は、押しつぶされている人も多かったことだろう。

 カウンセラーの先生が大活躍だったのかも知れないが、意外とそのあたりの話が世間には伝わってこない。表に出ていることで、より話題を集められるような話にマスゴミは集中するので、それも仕方のないことだろう。

 しかも、マスゴミは、

「切り取り」

 を行い、事実かどうかは別にして、目立つ内容だけを見出しに使い、注目を集めようと、情報操作をするのだ。

 なかなか伝わってくることではないが、身内に学童がいれば、自然と気にしてしまうだろう。

 泰三には意識はなかったが、ゆかりにはちひろのことが心配で仕方がなかったのかも知れない。

 時々、電話で話を聞いてあげているのを知っていたが、

「姉妹のことなので、俺がとやかく言えるわけでもない」

 と思い、わざと知らんぷりをしていたのだ。

 それでも、今回晴れて大学生になったちひろを見ると、それまで自分の想像していた彼女とは少し違っていた。

 結婚式の時の大人しくて、まわりに圧倒されていた女の子が、制服姿のまま、成長しているという想像だったのだ。

 あのまま、大人になった感じが好きだったのだが、今の余裕を持てる表情も好きであった。

 むしろ、想像以上だったと言ってもいい。彼女に精神的に余裕がなかったというのは、何となく分かっていたが、今のように、どこから見ても余裕が服を着ているのではないかと思えるほどのあふれ出る魅力は、想像をはるかに超えていたと言ってもいいだろう。

 あらためて、好きになったと言った方がいいかも知れない。しかも、それが初対面ではない相手なので、自分が女性として好きになってしまったことを意識しないわけではなかったのだ。

 ゆかりには、まさか自分が妹のことを好きになったなどということは分かるはずもないだろう。

 泰三が、ロリコンだということは分かっているはずだが、まさか、自分以外の女の子を好きになるはずはないと思っているし、最低限のモラルは持っている人だと思っていることに自信もあった。

 だが、泰三は、そんな聖人君子のような男ではなく、むしろ、本能には逆らえない、いや、逆らわないと思っているほどの男だった。

 本能というのがどういうものなのか、自分でも分からない。ただ、夫婦揃って、

「この人は分かりやすいタイプの人だ」

 と思っていることで、少しでも隠し事をしたのであれば、その違和感から、何かを隠していることはすぐに分かるに違いない。

 街を歩いていて。

「あの子、可愛いな」

 などと泰三がいうと、ゆかりも一緒になって、

「本当にそうね。でもあなたが好きなのは、制服の方じゃないの?」

 と言われて、恥ずかしがっていると、ゆかりが、組んでいる腕を自分の方に引き寄せるようにして、締め付けてくる。

「いたた」

 と、わざというと、ゆかりは、笑顔を向ける。

――あなたのことなら何でも分かっているわ――

 と言いたげなその表情に、泰三も安心感を持つのだった。

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