第10話

 「私、怖かったんだよ。一人残されて」


「ご、ごめん春」


「酷いよ、何も言わずにすぐに置いていっちゃうんだから」


「ごめん、」


「それに、その人アイドルなんだって、それにいまヤミナって聞いたよ。」


「えっ、あのこの人部署の」


「もしかして、最初からこうなるように計画してたんでしょ」


「えっ??」


「あの、ど言うことですか」


「違うよ、春!!これはたまたま」


「でも最近、会話少ないし、なんか冷たいし」


会話が少ないのは本当だけど、冷たくし気はない。


 でもそう感じたのか


 「ごめん、会話も話すこと見つからなくて、冷たくする気はなかった」


「嘘だよ。だから、こうなったんだよ」


「いや、本当に偶然だし」


「それに、私知ってるよ。手紙いまだにヤミナに送り続けてるって」


「えっ??」


「それは、ダメって言われてないし」


「いいよ、私分かったよ。もう貴方と別れる。これ以上話しかけないで」


「違いま」


「違うよ、春本当に誤解!!」


そして、春は走って行ってしまった。



 「あ、あの」


「ごめんなさい。変な疑いかけられてしまって」


「いいです!!それよりあのてが」



そして警察がやって来て、何か言おうとしてくれたが事情聴衆になり、俺は先に帰った。




ーーーーー



 その日は一日中泣いた。


 もうあまりにも辛かった。俺だって、俺だって愛そうと色々なことをした。色々なことを我慢した。それに本気で愛してたのに、確かにヤミナちゃんの存在はずっとあったけど、それでも愛してたのに、確かに一番じゃないけど、春のことを本気で・・・




 そして、次の日は学校を休み、その日は一日中ヤミナちゃんの曲を聴いた。



ーーーーー

 休んだ日のクラスメイト


 「え、きもぉ」「ひどくない??マジで」「騙すなんて最低なんだけど」


ーーーーー

 

 「ヤミナ、あったよ。偶然だけど」


「見たよ、手紙に書いてあった。」


「うん」


「大丈夫だった、サンリン?」


「大丈夫だよ。でも・・・」


「大丈夫、もう私は用意をしてあるから」


「じゃあ、」


「ごめんね、今までありがとうね」


「いいよ。それより私の分もお礼お願い」


「分かったよ」


「あと、泣いてたから」


「うん、私も許せない」

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