★side fiction/森山猫劇場 第14話
光崎家の庭の裏手にある、小さな雑木林。
そこで、木の幹に手をついて腰を突き出し、スカートは腰までまくられ、夏の光に、白い美尻を剥き出しにされている。
突き出された艶やかな腰のくびれをつかんで、聡が細身の体つきにしては不釣り合いな逞しいものを、腰を激しく動かし、香織の絡みつくような奥を夢中で突きまくっている。
「すごい、搾り取られそうだ」
「あぁっ、聡くんがこんな風にしたんでしょう、もぅ、はぅっ!」
聡は息を弾ませると、さらにスピードを上げる。
香織は背中をのけ反らして、快感の
この雑木林は香織の子供の頃からあって、一人で物思いにふけっていたい時には、よく来ていた場所だった。
そんな少女の頃の思い出を汚すように、お尻を丸出しにして、興奮しながら快感に溺れている。
「あうっ、はっ、んくうぅっ、あいぃっ、好きっ、大好きっ、んあっ、んああぁっ!」
「はぁ、はぁ、香織さんっ、僕も、もう、くぅっ!」
香織の快感がどんどん強くなり、頭の芯まで甘く
娘の美優が、淫らな肉欲に溺れるあられもない香織の姿を、2階の聡の部屋の窓辺で見下ろしてしまい、涙目で震えながら、自室に小走りで逃げ込んだ。
普段は上品で落ち着いた雰囲気の母親の香織が、獣が交尾でもするように裏手の林で、それも若い聡と激しくセックスしているのを見せつけられ、不倫している母親を想像する自分が悪いと責めていたほどの信頼感が崩れた。
同時に、美優は母親の香織に聡が激しく肉欲をぶつけている姿に、普段の聡から想像できない力強さを感じて、興奮していることが恥ずかしかった。
仰向けにベッドに寝そべって目を閉じた美優の手は、服の上から胸を揉みしだいていた。
母親の香織のようにEカップかそれ以上の豊満な乳房とくらべたら自分の微乳は、聡からすれば魅力がないのかもしれないと思っているのをごまかすように、下半身のスカートの中に手をのばした。
下着の薄い布地ごしに、股間のわれめにそって指先をすべらせて刺激を加えていく。
聡が腰を揺らしていた動きを思い浮かべながら、美優は指先のスピードを上げる。
自分てもわかるほど、下着が湿ってしまうぐらい蜜があふれだしてくる。
「んっ、ああっ、聡くんっ……聡くんっ、もっと、美優を……気持ち良くしてっ……あっ、あっ、んあっ!」
美優は、初恋の相手の聡の名前を、うわごとのように口にするたび、心が震えてきて、愛しい気持ちが、快感と重なっていくのを感じる。
(ああ……ヤダ……下着、汚しちゃった)
この日、美優はいつもよりもかなり早く、
息の乱れが落ち着いてくると、こんなことしても意味がないのにと考えてしまい、情けなさのような自己嫌悪を感じた。
(聡くんは、お母様とか柴崎教授みたいな年上の人がタイプなのかなぁ……はぁ、私だって、ちょっとだけお姉さんなんだけど)
嫉妬も重なって泣きたくなってきた時、目を閉じていると、ふいに初めて父親の自慰をした時のことが思い出されてきた。
赤い革表紙の重たい本を撫でていると、幼い美優は自分の体のどこを、どうやって刺激すれば感じるのかわかってきた。
おずおずと胸の小さな粒や下着の上からわれめを指先をちょっぴりなめてから、濡れた指先で
とてもいけないことをしてしまったと、幼い美優は思ったけれど、お母様が来ない書斎は、美優の秘密の場所になった。
(あれ、私、たしか、あの秘密の赤い本を聡くんにさわらせたことがあったような気がする……はっきり思い出せないけど)
ベッドの上で、青ざめた苦しそうな表情の聡くんが目を開けた時、美優は本当に良かったと、うれしくて泣いていた。
そのまま、聡くんが目を開けなくなって、みうちゃんと呼んでくれなくなると思って、とてもこわくてしかたなかったから。
それは今でも、はっきりとおぼえている。
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