第3話
Case 1. 結婚なんてろくなもんじゃない
1
『
カタカタ。
『なら早いとこ離婚してくれよ。
カタカタカタ。
『もちろんあたしだって早く別れたいよ。あんな自己中男なんてうんざりだもん。でもお願い、あと少しだけ待ってて? 離婚しようにもタイミングってやつがあるからさ、ぶちゅっ』
ここの擬音は何と文字に表すべきか。ずちゅ、ずちゅ──それともぬぽ、ぬぽ、か?
ひとりICレコーダーの音声をイヤホンで聞きながら、俺は無表情でパソコンに向かい、キーボードを
断っておくが俺だって好き好んでこんなことをしているわけじゃない。仕事に必要な作業だから仕方なくやっているんだ。でなけりゃこんな文字起こし、誰が進んでやりたいものか。
『ぶちゅっ。んぶちゅううっ』
「おえええ」
いけない。不貞行為の文字起こしは無心でやらなきゃ精神がやられるというのに、ついその時の光景を想像してしまった。コーヒーを飲んで気を落ち着かせ、もう一度レコーダーを再生し直す。
今ボスから回されているのは離婚案件だ。依頼人は夫である
レコーダーは夫婦で共有する車にこっそり仕込まれたもので、この音声を反訳して証拠資料にするんだが、これが心底、嫌になる。何せ会話だけにとどまらず「音」の一切を記さなければならないのだ。行為中の音まで一切、すべてを。
そんなことまで必要なのかと普通なら思うだろう。しかし会話だけでは証拠にならない。不貞行為、つまり男女の関係があったと誰もが確信を持てる「音」が、絶対的に必要なのだ。
『悟くん……』
『恵理ィィッ』
さあ、始まった。ここからはひたすら無心モードだ。
しかしながら、ふっとこんな感情が浮かんでくるのは抑えきれなかった。
──俺って、何のために弁護士になったんだっけ……。
時が経つのは早いもので、俺は今年でもう二十七になる。
狭苦しく前時代的な天咲村を出て上京し、大学の法学部を経て法科大学院まで進み、死ぬ気で勉強して司法試験に一発合格したからこそ、弁護士として働く今がある。
東京地方裁判所から程近く、
アソシエイトとは簡単に言えば雇われ弁護士のことだ。ボス弁や他の先輩らの手伝いをしつつ個人でも事件を請け負う。俺はまだ経験も実績も足りないから、下の立場について先輩方からノウハウを学んでいかなければならない。作成した書類もしばしばボスや先輩らにチェックをお願いしている。とはいえ弁護士はあくまでも個人主義の側面が大きく、必要以上に上のご機嫌を伺わなくてもいいから、そういう点では会社勤めより気楽なものだ。
丸綜合法律事務所で主に扱うのは一般の民事・刑事事件。計五名の弁護士と、秘書と呼ばれる事務スタッフ四名で構成される中規模の個人事務所である。弁護士それぞれに区切られた執務スペースが与えられ、依頼人との面談に使われる会議室は三つ、事務所の中心には弁護士同士の会議がいつでもできるよう、丸テーブルが置かれた談話スペースが設けられている。全体的に
そう、俺は環境に関しては文句など一つたりとてない。
環境に関しては──。
『あぁん悟くぅん……』
『はあ、はあ……なあ恵理、もっかいイイ?』
イイわけねえだろ!
俺はイヤホンを怒りに任せて耳から引っこ抜いた。あまりの気色悪さと理不尽な長さに、とうとう無心モードが切れてしまった。おまけに気を紛らわすため飲んでいたコーヒーも空になっている。
今回のような離婚案件の依頼は世にごまんとあふれているし、新人である俺が勉強を兼ねて担当するにはうってつけだ。が、何だって情事というやつは、仕事として触れるとこうも不快さが増すんだろう。見たくも聞きたくもない他人のくんずほぐれつはグロテスクでしかない。ああキモい、キモすぎて鳥肌が止まらない。
「……屋上でも行ってくるか」
と、タバコを手に立ち上がろうとした時だ。デスク脇にある内線の電話が鳴った。
受話器を取ってみれば、秘書である
『吾妻先生、佐々木さんからお電話です。六時半に来所できるそうですが、いかがされますか?』
鳥肌の原因を持ってきた依頼人だ。打ち合わせをしたいから早めに連絡をくれと再三にわたり留守電を入れてあったが、ようやく折り返してきたか。
「今日ですか……わかりました。お待ちしていますと返事しておいてください」
電話を切って時計を見ると、針は間もなく五時を指そうとしていた。こんなにいきなり時間指定してくるなんて非常識じゃないか? 急すぎるので無理ですと断ることもできるが、そうなると次はいつになるか知れたものじゃない。あと一時間ほどで打ち合わせの資料をまとめなければ。
俺はタバコのケースを
六時半に来ると向こうから指定してきたくせに、佐々木隆也が事務所にやってきたのは夜七時を過ぎた頃だった。
「ああ先生、すんませんね遅れちゃって。今日は早めに退社できる
俺が会議室に入るや否や、佐々木は大して反省もしていない様子でぺらぺらと言い訳を口にする。
三十四歳、大手商社勤め。ブランドのスーツに身を包み、腕にはこれまた高そうなスイス製の腕時計。髪はツーブロックで香水の匂いをぷんぷん漂わせている。
男としての自信と余裕にあふれた表情──もとい、そうした「デキる男」に見られたいという願望が透けている、と言うべきか。
俺が最も苦手とする部類の男だ。
「ご
「もちろん。恵理の奴、大事なもんは全部同じ棚に突っこんであるんで簡単に見つかりました」
「奥様のご様子にお変わりはありませんか」
この質問にさしたる意図はなく、ただ何気なく聞いただけだった。
しかしこれが佐々木の怒りスイッチを押してしまったらしい。
「はっ、お変わりも何も相変わらずですよ。別居にも乗り気じゃないし、離婚届にはサインしないの一点張りで。そのくせ昨日も友達とお茶するとか言って家を空けてましたけど、GPSで確認してみたら案の定、あの男のマンションに入っていきました。女って何であんなにさらっと嘘がつけるんですかね? 浮気が原因で離婚を突きつけられてる真っ最中だってのに、開き直っちまって」
こうなるともはや感心ですよ、と佐々木は鼻白む。
「しかも聞いてくださいよ、あいつ〝もし離婚するならあんたに慰謝料を払ってもらうからね〟って逆ギレしやがったんですよ? ありえなくないすか?」
俺はつい苦笑いをこぼした。
「慰謝料をもらうのは妻だけの権利。そう勘違いしてらっしゃる方は、時々いますね」
「ペナルティが科せられるのは不倫したてめえの方だってことを理解してねえんだろうなあ。ところで先生、あのレコーダーは役に立ちました?」
「ええ、不貞行為があったことの立派な証明になります」
「言い逃れできねえってことっすね、ざまあ!」
勝利を確信した顔は、何とも楽しげだ。
「そうそう確認ですけど、あの盗聴が罪に問われる、なんてことはないですよね」
「民事ですし、自家用車に設置されたレコーダーなら
「ならいいや。ちなみに先生はあれ、全部聞いたんですか?」
「……まあ、一応」
すると佐々木はニヤッと口の片端を上げた。
「弁護士先生って、ある意味ラッキーな仕事っすよね」
はァ?
思わず心の声が出そうになった。
あの気色悪い音声を聞くことが、ラッキーだって言うのか? むしろ罰ゲームだろ。吐き気を何とかこらえて心を無にして、言うなれば己を殺してする作業が、どう捉えたらラッキーになるんだ? あれで俺が興奮していたとでも?
これだから商社マンは嫌いなんだ。軽い奴があまりにも多い。
嫌悪感を表に出さないよう黙りこんでいると、佐々木は何やら合点がいったように頷いた。
「そっか、別に先生は女になんか困ってないですよね。身長もあるし顔もいいし、俳優の何とかって奴に似てるって言われません?」
「佐々木さん──」
「いやあ似てるんだけどなあ、誰だっけ、名前が思い出せねえなあ。しかしぶっちゃけ、モテるっしょ? 弁護士だって相当な高収入だろうし」
「話を進めても、よろしいですか」
「あ、そうっすよね。すんません」
謝りつつも佐々木はへらへらと笑い続けていた。
《民法 第七六三条》
夫婦は、その協議で、離婚をすることができる。
《民法 第七七〇条》
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
…
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
これらの条文を基に、佐々木は妻との婚姻関係を解消できる。現状を
「あのですね先生。真面目な話、俺はあの女に目にもの見せてやりたいんですよ。あいつは、商社に勤めてる俺の収入が目当てで結婚したんだ。商社マンの妻って肩書きは友達にも自慢できるでしょうしね。結婚して三年、俺には働かせるだけ働かせといて、自分は専業主婦になってブランドものを買い放題。タワマンに住んで高級レストランで外食し放題。家事なんか申し訳程度にしかしてねえくせに。付きあってた頃は俺のためにって手料理を頑張ってたみたいですけど、結婚した途端にハイ、オシマイ。
不平不満が出るわ出るわ、話を進めようとする最中も佐々木の舌はとどまるところを知らなかった。裏切った妻に並々ならぬ怒りを
弁護士は愚痴を聞く係じゃないんだが、この男には他に話せる人間がいないのかもしれない。いかにもプライドが高そうだから誰にも打ち明けられずにいるんだろう。
しかしながら、曲がりなりにも自分の伴侶である人間を、これだけこき下ろせるとは──。
男と女。夫と妻。「結婚」というものは、
不意に尋ねてみたくなった。
「あの、失礼ですが奥様とはどういった経緯でご結婚されたんですか? 合コンで知りあったと前に聞きましたが、結婚の決め手というか、そういったものは」
一度は生涯をともにすると決意したくらいなのだから、妻に対してそれだけの愛情を抱いていたのではないか。妻の一体どこに、得がたい魅力を感じていたのか?
マシンガンさながらにまくし立てていた佐々木が、ぴたりと口を閉じて俺を正視する。
そしてさも当然とばかりにこう答えた。
「顔です」
「顔」
「あと胸」
「……今後の話に戻りましょうか」
ええわかっていますとも。聞いた方が馬鹿なんだってね! この男からドラマのような美談を聞けるわけもないのに、何を期待していたんだろう、俺は。
弁護士になってわかったことがある。
法律事務所の門を叩く人間、少なくとも俺が今まで見てきた依頼人というのは、往々にして自分だけが被害者であるという虚妄に取り
この佐々木という男がいい例だろう。自分で時間指定をしておきながら遅刻する。人の話を聞くどころか遮る。これでよく社会人になれたものだと本気で思う。それとも何か、弁護士に対しては「お客さま」気分で構えていればいいとでも考えているんだろうか? なるほど弁護士費用が発生している以上はお客さまであることに間違いはない。法律事務所がおよそ七千軒、弁護士が二万人近くいるこの東京で依頼をしてきてくれたことは、こちらとしても感謝すべきだ。
が、客には客のマナーってやつがある。客は王でもなけりゃ神でもない。こういう男はおそらく喫茶店の店員なんかにも横柄な態度を通すんだろうと、実際に見なくても想像がつく。
そもそも既婚者であるにもかかわらずこんなに粋がった見た目で、だから嫁に浮気なんかされるんだ。嫁の方も大概クズだし男として同情しないでもないが、言ってしまえば「類は友を呼ぶ」じゃないか? 決め手は顔と胸? やれやれ、自分だって女を外見だけで値踏みしているくせに、金と肩書き欲しさに自分と結婚した嫁には憤るなんて、ずいぶんなご都合主義があったもんだ。
浮気されるあんたにも非があるんじゃないか──とまあ、こんなことは当然、思っていても口にしないんだが。
依頼人の利益を守る。それが、弁護士の務めなのだから。
ふんぞり返っている佐々木に向かい、俺は淡々と今後の流れを説明し続けた。
──先生。俺はこんなに不利益を被って傷ついたんだから、償ってもらう権利がありますよね? 恵理からも不倫相手の野郎からも、できる限り慰謝料をふんだくってやってくださいね。マジで頼んますよ。
俺は机に散らばった資料をまとめ、嘆息しながら会議室を出る。この後もやるべき仕事が山と残っていた。相続事件にまつわる起案をして、傷害事件の被疑者と接見する予定もあるし、裁判所に提出する準備書面の見直しだってある。
今日も終電には間に合わないな。そう考えつつ執務スペースに戻ろうとした矢先、後ろから明るいしゃがれ声が飛んできた。
「あっ、吾妻くうん。お疲れ、ケーキ食べる?」
満面の笑みで手招きをするのはこの事務所のボス、丸
「わあっ。ここのケーキ、食べてみたいなと思ってたんです」
「いつも行列ができてて買えないって評判なんですよ?」
「へえ、そうなんだ。顧問先に行ったらお土産にどうぞって渡されてさ」
「じゃあ紅茶を
「そうそう、吾妻くんも早くこっちにおいでよ」
若い女性秘書たちに囲まれて、丸老人もきゃっきゃと楽しそうだ。確か今年で
「いえ、まだ仕事が残っているので──」
俺は体よく断ろうとしたのだが、
「ん? 何? 歳だからかなあ、最近耳が遠くなっちゃってさあ」
出た。丸先生お得意の口上だ。絶対聞こえてんだろと思っていても、ボスに微笑まれてしまっては、下っ端の俺に断る
「……いただきます」
「よかった、吾妻くんも食べるってさ。沖原さん、もう一つ取り皿をもらえるかな?」
これってパワハラに該当するんじゃなかろうか。至極マイルドなパワハラだ。
渋々ながら着席すると、秘書の沖原さんがいそいそとケーキが載った皿を俺の前に置いた。
よく手入れされたセミロングの髪に、磨き上げられたネイル。歳は俺より二つか三つ下だったかな。俺が入所の挨拶をした時「わたし、彼氏募集中なんです」と聞いてもいないのに言ってきたのが記憶に新しい。
「佐々木さんとの面談、ずいぶんと長引いてましたね?」
「ああ、色々と積もる話があったみたいでして」
「離婚事件のクライアントって話の長い方が多いですもんね。お疲れでしょう先生? 糖分を摂って頑張ってくださいね」
沖原さんは意味深な視線を
女性のこうした仕草をどうかわせば正解か、佐々木隆也なら知っているんだろうか。いいや、あのいかにも女好きな奴のことだ。かわすどころか飛びつくに違いない。
「そういえば吾妻くんには離婚事件を振ったんだったね。どうその後、うまいこといきそう?」
ボスから尋ねられた俺は頷いた。
「そっかそっか、なら安心だ。しかし振っておいて何だけど、
と、丸先生はクリームを頬張りながら遠い目をした。
「一度は好きあって結婚したのに気持ちが離れていくってさ、当たり前だけど寂しいことだよ。協議離婚ならまだしも、調停や裁判にまで発展しちゃったらもうドロッドロだし。愛情が憎悪に変わってしまった中をぼくら弁護士はうまく立ちまわっていかなきゃならない。別れの手伝いをするなんてつくづく業が深いというか。ねえ吾妻くん?」
「まあ、ええ」
「結婚式で神父さまが言うじゃない。〝死がふたりを分かつまで〟……ってさ。その場では皆〝はい誓います〟って答えるけど、式が終わるとすぐ忘れちゃうんだよなあ。特に夫側から離婚したいって言い出す時は他に愛人がいるケースがほとんどだし」
「ですけど丸先生は、誓いをずっと守り続けてらっしゃいますよね」
「愛妻家ですものね?」
秘書たちがいたずらっぽい顔で視線を交わしあう。片や丸先生は紅茶に砂糖を入れながら口元に笑みを浮かべた。
「ふふ、ぼくにはもったいないほどの奥さんだからね。ただ婿養子になってマル・マルオなんて嘘みたいな名前になっちゃったのは想定外だったけど」
「やだ、先生ったら」
あははは。うふふふ。
「…………」
何だか乙女たちの会に男ひとりで参加している気分になってきた。丸綜合法律事務所のほんわかした雰囲気は誰とでも気さくに接するボスの人柄があってこそなんだが、それにしてもこの状況は、居心地が悪すぎる。さっさとケーキを平らげて失礼しようと口を動かしていたところ、
「吾妻先生は、結婚願望とかないんですか?」
そう尋ねるのは沖原さんだ。
これにすかさず丸先生も乗ってきた。
「吾妻くんってさ、あんまり女っ気がないよね。あんまりっていうか全然? せっかくイケメンなのに彼女を作る気もないのかい? あ、これって男同士でも聞いたらセクハラになるのかな」
「今は仕事に集中したい時期なので、特には」
ケーキを片づけた俺は続けて紅茶のティーカップに手を伸ばした。
これを飲み干してしまえばこの空気から逃れられる──が、この紅茶がとんでもなく熱い! マグマかってくらいに熱い。
一方の丸老人は涼しい顔でティーカップに口をつけていた。
「確かに弁護士って忙しいから、おいそれと恋人を作る気分にはなれないかもねえ。吾妻くんは特に頑張り屋さんだしさ。でも、ぼくは少し心配だよ。結婚ってものは何よりタイミングが肝要なのに、君は仕事ばかりでそのタイミングを逃しちゃうんじゃないかってね」
そんなことより俺の舌を心配してほしい。昔から猫舌なんだ。
ふと視線を感じて右を見やると、沖原さんが熱っぽい目でこちらを見つめていた。この視線の意味は、何となく察しがついている。
けれど俺は無視することにした。
「俺には結婚願望なんて一切ありませんし、彼女を作る気にもなれません。この仕事をしていたら〝結婚イコール幸せ〟だって考えが幻想に過ぎないって、嫌というほどわかったんで」
そっか、と丸先生はしょんぼり首を垂れた。沖原さんはといえば、ややふてくされた表情でケーキをつついている。
俺だってそこまで鈍感じゃない。こんな風にいなせば印象が悪くなると充分に理解していた。だが、それでも言わずにはおれなかった。
彼女なんて作らない。いや、正確に言うと「作れない」んだ。
なぜなら俺にはすでに、
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