第20話

かわいい女の人がいる。辰巳のお姉ちゃん?

でも、なんか見たことあるような。

身長は低いけど、胸でかいな。


「…そうだけど、うるさい」


「やだぁー!辰巳ったらかわいい!あのね、ママのりおでーす!辰巳の彼女なんて初めて見たよ!もう嬉しー!」


「あ、花田です…」


これがママなのか。若いー


「辰巳のことよろしくね!また遊びに来てね!りおとも遊んでね」


「無視していいから」


「いい子だねーかわいいー」


辰巳のママになでくりまわされた。

ので、帰ることにした。辰巳の家は賑やかなんだなー




「真矢ちゃん、宿題終わった?」


「うん、ばっちーり。さて回収しますか!」


学校ではいつものように委員長の仕事をする。


「辰巳、ノート」


「あ、はい」


「まだ提出してない人ー」


辰巳と付き合ってるからって、学校で抱きついたりとか、ない。


でも、それでいい。


明美ちゃんは、私が辰巳といると嫌な気持ちになるみたいだって辰巳が言ってたから、そうしてみたら、いつも通りになった。


明美ちゃんは、きっと真矢のこと取られたと思ったのかな?


そんなことないのに。大人っぽいのに、ちょっとだけ明美ちゃんが子供っぽく感じた。


「真矢ちゃん、柴田くんとは話さないの?」


「うん、別に」


「よかった。恋愛禁止だもんね」


「え」


そうなの?


え、知らなかった。

辰巳は校則違反の常習犯なの?

これじゃあうちのお兄ちゃんと同じじゃん!

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