第11話

「あなたたち、本当なの?」


担任の山田は困っている。


「すみません、校則違反とは知らなくて」


「花田さん、しっかりしてください。トップクラスなんですよ?あなたたちも、どうしてこんなことするんですか?」


トップクラスだからってなんなんだ。自分が何か言われるのが嫌なんだろうな。


「すみません…」


とりあえずみんなで謝る。


「放課後、残って補習です」


「え、塾が」

「私も…」


「だめです」


ひどい教師だ。話はすぐ終わり、みんな仲良く教室へ向かう。


「私と遊んだせいだ。みんなごめん!」


「花田さんのせいじゃないよ、しょうがないって」


真矢は、反省してるのかしゅんとしてる。


「俺がそもそも誘ったからだよ、ごめん」


「ううん。楽しかったし」


「じゃあさ、真矢の家なら行っていいよね?」


「いいけど?」


「じゃ、俺ら先戻るから」

「行こ行こ」


みんな気を利かせて先に行ってくれた。


「真矢、校則違反したの、もし家の人に知られたら怒られる?」


「たぶん大丈夫だよ?」


「そっか。まあ、放課後補習一緒だからよかった」


「よくないよー反省してよー」


真矢だけだよ。そんな素直に反省してるの。

かわいいな。

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