第11話
「あなたたち、本当なの?」
担任の山田は困っている。
「すみません、校則違反とは知らなくて」
「花田さん、しっかりしてください。トップクラスなんですよ?あなたたちも、どうしてこんなことするんですか?」
トップクラスだからってなんなんだ。自分が何か言われるのが嫌なんだろうな。
「すみません…」
とりあえずみんなで謝る。
「放課後、残って補習です」
「え、塾が」
「私も…」
「だめです」
ひどい教師だ。話はすぐ終わり、みんな仲良く教室へ向かう。
「私と遊んだせいだ。みんなごめん!」
「花田さんのせいじゃないよ、しょうがないって」
真矢は、反省してるのかしゅんとしてる。
「俺がそもそも誘ったからだよ、ごめん」
「ううん。楽しかったし」
「じゃあさ、真矢の家なら行っていいよね?」
「いいけど?」
「じゃ、俺ら先戻るから」
「行こ行こ」
みんな気を利かせて先に行ってくれた。
「真矢、校則違反したの、もし家の人に知られたら怒られる?」
「たぶん大丈夫だよ?」
「そっか。まあ、放課後補習一緒だからよかった」
「よくないよー反省してよー」
真矢だけだよ。そんな素直に反省してるの。
かわいいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。