夏休み明け

第5話

夏休み明けた。ので、学校へ。


「おはよー」


誰にでも話しかける花田真矢。

誰にでも話しかけない稲賀さんといる。


「おはよー柴田くん」


ぴくっとしてしまう。俺に話しかけんなって言ったのに。いや、みんなに言ってるけど…


実力テストの成績はまあよかった。真矢は、まあよかった。張り出してあるのに名前あったし。


しかし席替えをして、嫌になった。稲賀さんが近い。隣ではないけど。もしかしたら真矢がこっちに来たり…なんてことはない。稲賀さんが行ってしまうのだった。なんだよ。


お父さんのくじらは元気なのか?

お前って外人なの?

お前ってボランティアよくするの?


「おい、辰巳」


「なに、うるさいな」


「実力成績よかったからって、中間では負けないから。ちゃんと勉強しろよ?」


「勝負してないし」


「辰巳はマイペースだな」


そういえば、うちのクラスの英語の授業ではなぜ読ませない?真矢の英語は学校で聞いたことないぞ?


「英語…」


「え、なに?」


「山田とかいう教師、発音悪いよね」


「あー、そうかも。あの人留学したことないのかもよ?」


あの人はそれで読ませないのかな?


それからも、真矢は話しかけてきたとしても挨拶とかノート出せとか、みんなと同じように俺に接していた。

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