夏休み明け
第5話
夏休み明けた。ので、学校へ。
「おはよー」
誰にでも話しかける花田真矢。
誰にでも話しかけない稲賀さんといる。
「おはよー柴田くん」
ぴくっとしてしまう。俺に話しかけんなって言ったのに。いや、みんなに言ってるけど…
実力テストの成績はまあよかった。真矢は、まあよかった。張り出してあるのに名前あったし。
しかし席替えをして、嫌になった。稲賀さんが近い。隣ではないけど。もしかしたら真矢がこっちに来たり…なんてことはない。稲賀さんが行ってしまうのだった。なんだよ。
お父さんのくじらは元気なのか?
お前って外人なの?
お前ってボランティアよくするの?
「おい、辰巳」
「なに、うるさいな」
「実力成績よかったからって、中間では負けないから。ちゃんと勉強しろよ?」
「勝負してないし」
「辰巳はマイペースだな」
そういえば、うちのクラスの英語の授業ではなぜ読ませない?真矢の英語は学校で聞いたことないぞ?
「英語…」
「え、なに?」
「山田とかいう教師、発音悪いよね」
「あー、そうかも。あの人留学したことないのかもよ?」
あの人はそれで読ませないのかな?
それからも、真矢は話しかけてきたとしても挨拶とかノート出せとか、みんなと同じように俺に接していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。