第3話

 目の前には暗闇しか見えなかった。再び涙が溢れて止まらなくなった。血の混ざってる涙の味が口の中に広がった。部屋の電気を消す音が聞こえ、気持ちはさらに不安になり暗闇に引きずり落とされるようであった。浴室からはシャワーの音がしてきた。今すぐ家に帰ってシャワーを浴びたい。そして、一眠りしたら、今までの事全てが夢であって欲しかった。どんどん眠くなってきたが、このまま眠っていいのかわからなかった。今シャワーを浴びている、あの狂人に寝ていいですかと

尋ねてから寝るべきか一瞬迷ったが眠気がだんだん強くなり耐えられずそのまま眠りについた。

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