第2話

 黒いキャップ、サングラス、服装をして長髪を後ろに結んでいる女が助手席に座った。目の涙を急いで拭き取って尋ねた。


 誰ですか?


 左目の上に激痛が走った。目尻に血が流れて涙と混ざった。こめかみには銃が向けられていた。


 車を出せ。


 シンプルな命令であった。何も抵抗出来ず言われるがまま、車を出した。しばらく真っ直ぐに走っていると宿泊施設が現れた。


 あそこに止めてチェックインしろ


 また、シンプルな命令であった。僕は言われるがままに2人部屋をチェックインした。背中に黒いハンカチで隠した銃を突きつけている女の命令通りに。部屋に入ると女は黒いハンカチで僕の目を隠した。そして、言われるがままに椅子に座った。女はロープのようなもので僕の体を椅子に縛った。そして、シーツのような布で僕の全身を覆った。

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