神奇生物観察記

暇杉 小次郎

プロローグ ハジマリとバクチク

——昔の地球は、僕達人類が支配していたらしい。


ただ今の地球はどうだろうか、人類はあの日地球の玉座を降りた時から未知の生物相手に怯えるばかり、ましてや小さな生活の安全を得ることすら叶わない。


————わたし———————たち——は——


古くから存在すると言われる古びた【ラジオ】から聞こえるのは少しばかりの肉声、これが未知の生物による罠なのか、本当の生き残りの物なのかはわからない。


ラジオの電源を落としひとまず息をつく


どうやらここは電波が通っているらしい。


電波が通っていると言っても電波塔というものがあるわけではない、地中に埋められたある生物によって通っているらしい、そして電波がある場所はある安全だ。


しばらくのあいだ静寂が流れた


——食料を探そう、そうして僕は立ち上がる


まるで複数の木がねじれ曲がって絡みあったかのような木の下に、傘が異常に大きく膨らんだキノコを見つけた。


確か爆竹きのこと呼ばれていたか、あの日々の事を思い出しながら調理を始める。


——あの日々が、永遠に続けばよかったのに


そんな想いは、虚空に消えていく


きのこの調理と言ってもちゃんとした設備があるわけではない、ただこのきのこは植物の中でも

一際調理が簡単な筈だ。


傘の下の中心部に触れないように、なにか刺激を与えないようにゆっくり、ゆっくりとナイフを使って傘と柄を離していく。


取れた、柄の部分は手元に残し傘の部分をなるべく優しく投げた。


そうして地面にぶつかった途端はじけたのだ。


傘が弾けた地面は酷く抉られている、少しでも刺激を与えていたら抉られていたのは僕の手だっただろう。


このように刺激を与えると爆発するから虫などの刺激でも簡単に爆発するのだ、故にこのきのこは虫もいない新鮮な物。


残った柄の部分を口にほおり込んで頬張る、少しの苦味と共にまたもや静寂が訪れた。


——調理と言ったな、あれは嘘だ。


あぁ、昔聴いた塩というものが欲しい、焼いてみるのもありだろうがはらぺこの今作るには時間が掛かりすぎだ。


そう思い、少年は眠りに落ちる

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どうも暇杉小次郎です、名前に反してあんま暇じゃありません|ω・`)ショボーン

貯めてる小説いっぱい出す予定なので更新頻度下がるけどユルジテ



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