第6話 買い物
今日は買い物に行こうと思う。新しい剣が欲しいしマナポーションとかも少し持っておくとなんかあったときに役に立つだろう。HP回復の方のポーションはいらないかな。回復魔法あるし。何を買うか考えながら歩いているとナンパされた。
「お姉さん今暇?」
16歳になったあたりから結構ナンパされるんだけどうざいんだよな。俺見た目は可愛いからな。今更だけど俺の容姿は茶髪で身長155センチくらいの地味目な可愛い娘って感じだ。今は戦闘に邪魔だから髪は短くしてる。
「暇じゃないです」
「暇じゃないかーでもちょっと時間あればいいんだって。そんな時間とらせないから。食事行こうよ。奢るよ?」
「結構です」
「じゃあ今日はいいから他の日はどう?」
「しつこい。断ってるのが分からないのか?うざいんだよ」
「あ?口が悪い女だな。お仕置きしてやろうか?」
腕を掴んできたので振り払う。少し力を入れすぎたみたいで男はこける。俺が腕を掴まれたあたりから見ていた通行人達が笑う。
「チッ後悔するぜ」
男は歩いていった。
はぁ。剣持ってないとすぐナンパしてくるんだから。
武器屋に来たよ。この街には強者にしか装備を作らないドワーフがやってる鍛冶屋もあるけどそこはもっと強くなってからじゃないと何も作ってもらえないと思うから今日は普通に人間がやってる鍛冶屋に来たよ。
雑貨屋の店員やってた頃は収入は月1万くらい自分で貰って残りは家に入れてたけど冒険者になってからは収入は家に入れずに自分で貰ってるから金は今60万くらいあるし前のよりいい剣を買おう。前買った剣は2万セルの一番安いやつだったから今回は一個上の10万のこれ…いや2個上の30万のこれにするか。これならしばらく使えそうだしな。防具はどうしようかな?前回作ってもらった革鎧は一番安いオークの革鎧だったから3万くらいだったんだけど今回はどうしようかな?金属の鎧は重くて動きづらいから絶対なしだから革鎧にはなるんだよね。オーガの革鎧が10万か。これにしよ。
「この剣買います。オーガの革鎧もお願いします」
「毎度あり。この前も装備買ってくれた嬢ちゃんだな。この前採寸した時のメモがまだあるから今回は採寸はいらないぜ」
「分かりました。革鎧はいつ受け取りに来ればいいですか?」
「先に作らにゃいかんのが2個あるから…そうだな…3日後には作り終わってると思うぜ。」
「じゃあ3日後に取りに来ます」
「あいよ。バッチリ仕上げとくぜ」
次にやってきたのは雑貨屋だ。マナポーションを買いに来た。雑貨屋には日常生活で使う魔導具やポーション、その他諸々が売られている。マナポーションの値段は…下級だと3000セルか。2本買っとこう。ちなみにポーションは冒険者になる時に買った便利なベルトにポーションを入れる場所があるのでそこに入れる。魔石を入れるための袋や剣もそのベルトにつけている。まだ昼だしちょっと新しい剣の試し斬りにいくか。
ということで森にやってきました。お、ゴブリン君発見。距離を詰めて斬る。
スパッ
おー前の剣と比べてすごい斬りやすい。残りのゴブリンもすぐに処理する。
これならハイオークも斬れるんじゃないか?
もしハイオークと出会ってなおかつ斬れなかったとしても逃げればいいしちょっと奥に入るか。
お、ホブゴブリン君発見。距離を詰めて斬る。
スパッ
おーホブゴブリン君も簡単に斬れるね。いい斬れ味だ。残りも処理する。魔石回収して次いくぞー
街に帰る頃には暗くなっていた。ちょっと帰るの遅くなっちゃったな。ベロベロの冒険者に絡まれるのめんどいし依頼達成報告は明日でいいかな。
うお!なんだ?
家への帰り道を歩いているといきなり左腕を引かれて転びそうになった。左を見ると路地裏から男が飛び出して来た!向かってきたので俺は男の顎を殴って気絶させた。勿論本気で殴っちゃいないさ。腕を引いてきた力的に俺より弱いと思ったしね。男が倒れると後ろから二人男が出てきて向かってきた。一人の足を蹴って転ばせてもう一人は押して吹き飛ばす。ん?こいつ朝のナンパ男じゃね?
「くそっなんでこんな強えんだよ!おかしいだろ!」
「おい!話が違うぞ!生意気な女を三人で愉しもうっていう話だろ!」
ほーん。そうゆうことね。
「なあ?これ犯罪だよな?何しようとしてくれちゃってんの?」
「……俺が悪かった。今回は許してくれないか?」
「ハハハッ笑わせるぜ。全く目が反省してねぇ。許したらどうせまた襲ってくるんだろ?」
「言いがかりだ。俺はちゃんと反省してる」
「じゃあ迷惑料」
「あ゛?」
「あ゛?じゃねえよ。迷惑かけてごめんなさいで許されると思ってんのか?こっちはお前らを衛兵に突き出してもいいんだぞ?」
「生意気なクソ女がよぉ!」
ナンパ男が殴りかかってくる。そんな遅いパンチが俺に届くとでも思ってるのか?
俺はナンパ男を殴って気絶させる。
「おい、お前」
俺は唯一気絶してない転ばせた男に話しかける。
「は、はい!すみませんでした!」
「そいつらを衛兵に引き渡す。一人背負え。」
「あのー俺はどうなるんでしょうか?」
「お前も引き渡すに決まってるだろ。抵抗するなら気絶させて持っていくだけだ」
「はい…分かりました…」
俺は衛兵に男達を引き渡して家に帰った。
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