第3話 神様の話

 日本では宗教の教育がほとんどされないため、宗教に対する知識がなく、宗教=悪徳新興宗教と考えていて毛嫌いしている人も多い。

 宗教の種類をざっくり大別すると、一神教と多神教さらには土着信仰に別れる。各宗教や信仰によって成り立ちや教義が違うので、神様の中身も変わってくる。つまり一神教と多神教で同じ宗教に分類するのすら憚られるくらいに違うものなので、同じく神様と呼ぶのだが違うものと言っても良いくらいである。

 神道も仏教も多神教なので、日本人的には八百万やおよろずの神というくらい神様は何にでも宿るものである。

 一方、一神教では神は世界を創造した神ただひとりである。創造神と表現されることもあるが日本的な神とはそもそも違うもので、創造神を日本人が理解するのは難しいかもしれない。


 正月には神社仏閣にお参りし、バレンタインでチョコを贈り、お盆で祖先の霊をまつり、ハロウィンで騒ぎ、クリスマスケーキを食べて、教会で結婚式を挙げ、やがてお墓に入る。


 たしかに日本人はである。

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知識文庫(怪) カートン怪 @toshi998

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