第三十話「戦車長の独語」
俺たち第三戦車小隊は平地の三県境、そこに展開していた第1、2射撃中隊(砲兵隊)の護衛を任された。射撃中隊はなぜか米軍の榴弾砲を使っていた。なんでも自前の装備品を米軍にぶんどられてなかったから、そのお詫びも兼ねて
道路を爆破してなんとか助かったが、同時に行き場を失った。
しばらくして無線連絡が入った。第二防衛線を突破されたらしい。敵勢力は健在。勢いを止めることができない。第三防衛線を食い破られた。作戦失敗。撤退する。錯綜する情報が不安を掻き立てる。最後の無線連絡は東京に来た。
日本の主権は大丈夫だろうか? 俺たちの人権はどうなる。今後が不安だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます