第8話

「脱獄...ですか?」


「ああ、さっきも言ってたように30日後に死刑になってしまう。それだったらその前に脱獄すればいい。」


「まあ、確かにそうですね。」


「僕は先輩についてきます!」


よし!達也が仲間になった。

この流れで...?


「...わかりました。私も協力しましょう。」


来た!!摛李さんも仲間になってくれた。

これで脱獄はかなりスムーズになったはずだ。


「よし!じゃあ自由時間ってことで、広場探索するか!俺はあの噴水の近くを探してみる。」


「じゃあ僕は、あっちの建物見てきます!」


「私は、遊具の方を。」


俺たちは1時間後に先ほどの場所に集合することになっている。

が、しかし1つ問題が発生した。


「全っ然見つからなーい!!!!」


と大声で叫んでしまった。

しかしそれほど見つからない。

とりあえず噴水のふちに座って休憩。

このまま何も見つからなかったらどうしよう...とか思っていたら。体勢を崩して噴水に落下。

ほんと何やってんだか。

ん?噴水の噴き出している水の膜の中に何かある?

あまりうまく言語化できないが、そこに近づいてみると、下へ続く小さな扉のようなものだった。開けてみると、下へ梯子が続いていた。

そして1時間後...

「真先輩遅いなー。」


「何かあったのでしょうか?」


2人は元の場所にすでに集合していた。


「様子を見に行きましょうかね?」


「...その方が良さそうですね。」


そう言いながら2人が動き出した時、


「おーい!!!」


声が聞こえた。それはどんな時よりも嬉しそうで


「先輩!どうしたんですか?!」


「見つけたぞ!地下に続く道を!!」

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