第5話

うん。知ってた。


「まあ一応説明するが、刑務作業は3種類あって、その日何をするかはこの部屋に来たらわかる。まあ、私は優しいからな。1つずつ説明していってやろう!」


するのが当たり前なんですけどね。

その後色々説明があったが面倒なので割愛。


「さて、次で最後だ。」


おっと。これで終わりなのか。

もっとハードなスケジュールを想定していたが、案外楽なのかもしれない。


「最後は、風呂と夕食だ。まあ風呂は義務じゃないが、次の日臭くなるので入れ。あと夕食は何も言わなくても食べるだろ。そこに準備してある。」


なんか雑になってない??

なんでこいつは人が苦しむことに時だけ楽しそうなんだ...。

その後元の牢に戻ってきた。


「これで1日のスケジュールは終了だ。これを毎日繰り返してもらう。」


「ああ。なんで捕まってるのかわからないままね。ダメ元で聞くけど、なんで俺は捕まったんだ?」


「...それくらい自分で思い出せ。」


そう。移動の時も何度も聞いたが、この看守は他の質問にはなんやかんや答えるくせに、これだけは絶対に答えてくれない。

まあ何か裏があるのは確かだろうけどな。


「というわけで風呂場の後は牢に戻ってきて、1日は終了だ。これを明日からやるんだから、しっかりと頭に入れておけよ!」


「へいへい。」


明日から刑務所の生活が始まる。

絶対脱獄して、自由になってやる。

1人だからなかなか苦労しそうだが、それでもいつかやり遂げる!

なんて、心の中で覚悟を決めていると、このクソ看守が爆弾を落とす。


「そういえば言い忘れてたけど、お前の他にも2人、ここにきてるからな。」


「...え?」

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