第3話

「ちょちょ!ちょっと待ったぁぁぁ!!!」


今日一番の声が出た。

看守が抜いたのは紛れもない日本刀だった。こいつの情緒がわからない。

このライオンは敬語使わなかったら刀を振り回してくるイカれ野郎なのか?

そんな奴が俺の看守なのか...


「なんだ。急に大きい声を出すな」


原因はあなたですよね?


「わかりましたよ!使います敬語。」


「まあ別にそんな気にしなくてもいいけどな」


...

なんだこいつ


「というか長話になってしまったな。今から

牢に案内してやる」


結構ですけど?

俺何もやってないんですけど?

冤罪なんですけど?

...こうなったら仕方がない。

外に出れば保護してもらえるだろう。

こんなとこに無罪の俺がいてたまるかってんだ!

決めたぞ。俺はさっさとここから脱獄して通報する。

そんでこの頭のおかしいライオン拉致犯を逆に刑務所にぶち込んでやる!!

そのために1日でも早く、この刑務所から


脱獄するしてやる

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