スマホ
”残り2日”
彼女のスマホのロック画面にはそう書いてあった。
なんだこれ?と思っていたら
「ごめんごめん、ロック外してなっかったね笑笑」
彼女は焦るように俺からスマホを取り上げて苦笑した。
ここでロック画面について触れるのは野暮と思いスルーして再び彼女のスマホを受け取った。
別に見たいものもなかったがとりあえず一通り目を通していたらカレンダーらしきものが2つあることに気がついた。
「これ、なんでカレ」
「何このアプリ、もしかしてオタク?笑笑」
俺の言葉を遮ってなんだそれはっと怒りがこみ上げてきたが、ここは冷静にと。
「ただのゲームだよ。結構有名なんだけどわかんない?」
「全然わかんないんだけどーウケるわー笑笑」
「はいはい、てか、なんでカレンダー2個も入れてんの?」
「あーそれはね」
...間もなく風が丘風が丘−−−
「あ、ごめん私ここの駅だわ。スマホを返すわ。ばいばーい」
「お、おう。じゃあな。」
...ドアが閉まります
ふー、タイミング良すぎじゃね?
なんであいつカレンダー2個も入れてんだ?
もしかして聞かれたくなかったのか?
やばい、モヤモヤしてうざいな。
一旦忘れよう。
さっきあいつにバカにされたゲームを黙々とプレーし自分の家の最寄り駅まで時間を潰した。
風呂に入り夜食を食べ就寝。
いつもの日常にギャルというスパイスがかかった異例の日を過ごした。まあたまにはいいんじゃないか?
次の日
またこいつに会った。。。
「おー!、昨日ぶりじゃーん笑笑」
「お、おう」
神様こんなことあります?ええ、まあたまにはいいと思ってはいたんですが。。。”たまには”ですよ?
はあ。
「今日もバイト?大変だねー」
「まあまあかな。そっちはまた人探し?」
「んー、まあそんなとこかな。でさでさ、昨日スマホあんまし見れなかったし、もっかい交換しね?」
「んーまあいいか」
二人はもう一度お互いのスマホを交換した。
「え?これは、、、」
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