なぜ。
えでぃ
友人
...ドアが閉まります。ご注意ください。
「あぶねー。間に合った。」
『あっ』
「久しぶり、澤田〜」
「お、おう」
なんでいる?これ終電だよな?
「座んないの?」
「あ、すまん」
俺は誰もいない車両の中で彼女の隣に座った。
「なんで謝ってんの?ウケるんだけど笑笑」
何もウケねーよというツッコミを心の中に抑えて俺は言った。
「なんでこんな時間に電車乗ってんの?」
「あんたもでしょ?それに乗っちゃダメなんてある?」
ご最もである。まあギャルはこの時間まで遊んでるもんなのか?という自分の中の謎理論で勝手に解釈した。
「で、あんたはなんでこんな時間に乗ってんの?」
「俺はバイトだよ」
俺が言った瞬間彼女はぽかんとした表情で俺を見た。
「なんだよ」
「べ、べつに。ただあんたが私は答えなかったのに素直に答えたから驚いただけ。」
確かにそうだが、逆に変に嘘つくよりマシだ思ったからだ。
「あっそ」
俺は素っ気なく返した。が、俺は後悔した。その理由は"沈黙"だ。なにか話そうと頑張っていたら。
「...し」
「ん?」
「人探し!何回も言わせんな!」
「あー、すまんすまん笑」
完全聞いてなかったー危ねー。っとひと息おいて俺は聞いた。
「誰をだよ」
「教えない」
あ、はい。うん。まあわかってたよ。けどなんか傷つくーー。なんて思ってたらまた"沈黙"してしまった。
なんかもういいや!なんて思ってたら
「スマホ見せて」
え?俺の聞き間違いか?と思ってたら
「はやく!」
ギャル怖い、、と思いながら渋々渡すと
「はい」
と言って彼女は自分のスマホを俺に渡してきた。
「流石にフェアじゃないかなって思って」
律儀だ。そんなことを思いながら彼女のスマホを受け取った。
「てか、なんでいきなりスマホ?」
「ほんとにバイトか気になったから」
疑ってんのかい。ギャルってツッコミどころ多いなーなんて思いながら、俺も実は"人探し"が気になっていた。
「ん?これって、、、」
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