第19話

□海浜公園・砂浜

  透き通った波が、白い砂浜を覆っていく。

  青空には、カモメ達が飛び交っている。

  サラサラした砂に歩萌の足が浸る。

  歩萌、白いワンピースに、両手にサンダルを持って、素足で砂浜を歩いていく。

  その隣には、コゴロウが寄り添って歩いている。

  歩萌、砂浜に埋まっている小さなホラ貝を見つけて座り込む。

  それを拾い上げて耳に当てる。

  貝の中から流れる波の音楽。

歩萌のM「聴こえていますか?」

  歩萌、見上げる。

  その先には、彪、悟朗、美幸の姿が。

  軽快なリズムでジョギングをしている。

  足跡が砂浜に点々と広がっていく。

  歩萌、澄んだ瞳で、

歩萌のM「その先へ輝いていく、小さな鼓動が、そっと力強く、大きく―――」

  立ち上がり、彪達のもとへ歩んでいく。


                【END】

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彪ノ絆 Tsuyoshi @Tsuyoshi-k

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