あの頃のように詠めない わたくしの世界が中心だったあの頃

あの頃のように詠めない わたくしの世界が中心だったあの頃


高校時代、文芸部に入ったのをきっかけに短歌を始めた。あの頃は夢見がちで、日常の些細な出来事に気持ちが乱高下していた。今は昔それなりに自分を客観視することを覚え、あの頃ほど感情に振り回されることはない。それは生きやすくなったということだけれど、ちょっとしたことから妄想を広げ歌を詠んでいた日々が懐かしくて、少しだけ寂しい。戻りたいとは思わないけれど、自分の心の中の世界で生きていたあの頃が、最近なんだか眩しく感じる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部 風子 @fuko_1234

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る