「恐怖」
涼
私の中にあるモノ
私にはなかったんだよ『怖いモノ』。 貴方に逢って知ってしまった
『離れない』その四文字は、本当に怖かったんだ。『嘘』になるのが
いつまでも貴方がそこに居てくれる。そんな事すら怖く思えて…
『信じない』貴方に向けたその言葉。なのに貴方は私を許し、
『茶番でしょ?』洒落にもならぬコトノハに、『傷をつけてよ』返した貴方
繰り返し貴方を避ける私にも、優しく笑うなんでそこまで愛せるの?
私なんて愛しても、何も返せるモノもないのに
涙など流すことなどどれくらいなかっただろう?貴方に見せた
その涙、笑うどころか貴方まで一緒になって、流すだなんて…
しとしとと 滴る雨に濡れる頬、『隠さなくてもいい』と笑った
怖いのにだんだん惹かれゆく私。見えぬ振りした笑顔の貴方
「笑い方、いつ忘れたの?」あなた問う。そんな私を笑わせようとしているの?
そんな貴方に、切実に願う何かがどこかにあって
いつからか消え去っていた、この『心』芽吹いてくのが、また、怖かった
「これで良い?こんな私で本当に、後悔しない?引き返すなら今だよ」と
そんな言葉も貴方って、笑い話のような顔をして…。
気付いたの。失う事が怖いのは、『最初』だけだと。なのに未だに距離をとる
私の事どう思う?見えないからと、また、怖くなり…
不思議だね。あんなに貴方を避けたのに、心地いいほど
いつからか、貴方の事を愛してた。『恐怖』に勝った。逢いたかったよ
「恐怖」 涼 @m-amiya
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