30話玉入れと障害物競争

30話玉入れと障害物競争



ドーラ「さて、最初の四人は誰が出る?」


そうドーラが声をかけた。


兎丸「はい!はい!はい!!はい!!!」

兎丸はしつこいくらいに手を挙げて立候補する


亀吉「ふん、妥当だな。

兎丸のジャンプ力があれば玉入れのカゴに届くだろうからな」


ドーラ「じゃあうさちゃんは決定ね。」



兎丸「やったー!!!」

両拳を突き上げて喜びの舞をする兎丸。



林檎「わーもでるだぎぃ!ちびうさ公に負けてたまるか!」


兎丸「だから誰がチビだ!!あれだからな!お前よりもいっぱい玉入れてやるからな!!」


メイコ「なんで同じチームで喧嘩しようとするのよ…」


ドーラ「お互い闘争心を高めるならいいんじゃない?林檎も決定。」


7「?そういや兎丸が出るのにお前ら二人は出ないのか??」

7はいつもなら真っ先に兎丸と一緒に何かしようとするであろうコウとイナズマをみた。


イナズマ「いや、うさちゃんとでたいよ?でたいけど…」


コウ「その間活躍してる兎丸の写真及び動画は誰が撮るのだ。」

と二人は言った。


7「それもそうだな!」


ヴェール「俺は正直、玉入れは役に立たなそうだしなぁ」


7「楽しそうだけど役に立つかたたないかで言ったら俺も立てないだなぁ」


ロバートゥさん「_:(´ཀ`」 ∠):」


メイコ「私が行くわよ。あと一人は?」


ドーラ「じゃあ私が出ようかしら??」


兎丸「よし!!決まった!行こう!」


兎丸はふんふんっと張り切りながら玉入れのカゴにの準備された場所に向かった。



___________________________

円形闘技運動場 中央


それぞれ


白、黄、青、赤のカゴと玉が準備されていた。



どーるくらぶは白い玉だそうです四人はカゴの周囲に集まる。



ロシー「お!兎丸ちゃんやん!」

隣の赤い玉が散らばっている絡繰倶楽部からはロシー、翼、コン、ウィッチといずれも兎丸とは顔見知りのアンドロイドが四人


兎丸「ロシー君!!」


ロシー「この前は偉い世話になったなぁ!

せやけど手は抜かへんで!!」



兎丸「うん!!私も負けない!」


とお互いにこちらでも闘志を燃やす。


青い玉の転がっている場所には

空、蘭、アリ、武蔵

こちらは兎丸が話したことのないロボッコクラブのメンバーが出場している。


空「私たちが一番とるネ!!」

と中華服の服を着たアンドロイドの少女がが張り切る


蘭「まぁ。負ければいられないね。」

褐色肌のアンドロイドはそう言いながら丸めていた絨毯のようなものを広げた。


黄色い玉が転がっている場所には

愛空、ゼルテル、いち、ハル

とmetal clubの兎丸と面識のあるメンバーもちらほらいる。


いち「私たちのチーム。

輝愛空のトランクに玉全部入れて飛んでもらうのが確実じゃないか?」

機械仕掛けのトラを撫でながらそう言ういち


輝愛空「輝愛空がんばるの…」

夢可愛い系の服にツインテールのアンドがトランクを持って意気込む


ゼルテル「それだと、つまんねぇじゃん!俺は俺の火力で点稼ぎしたいんだよ!!」

赤い髪で吊り目のアンドロイドはそうだ駄々をこねる


とそれぞれおそらく飛行機のアンドロイドがいるのは間違いないと見ていたアリスも考察していた。




〈それでは今より第一種目玉入れを開催いたします〉




アナウンスの後、ピストルクラッカーを持ってきた実行委員の少年が



実行委員「いちについてー、よーい!!」


パンっ!!とクラッカーがなりそれぞれアンドロイドは玉入れを開始した。




白い玉

どーるくらぶ


兎丸「うぉらぁ!!」

兎丸は高く飛んで籠よりも上から


林檎「ごぉらぁ!!」

林檎はしたから白い玉を投げ入れるが…


〈バコッ〉と鈍い音を立てて二人の投げ玉はお互いを弾き合いカゴに入ることなく地面に落ちた



兎丸/林檎「「邪魔すんな!/なぎぃ!!」」


一方、ドーラは玉をいくつか縫い合わせて巨大な塊になったものを投げて突っ込んでいる



メイコは磁石同士の反発性を利用して空中に浮いて玉を順調に入れていく。



青い玉

ロボッコクラブ


武蔵「ふははははっ!見よ!わしの腕式大砲!

弾の代わりに玉を入れればこんな使い方もできるんじゃぞ!!」

と青い髪のロリッ子が愉快そうに腕の小型大砲でカゴに向かってバカスカバカスカと青い玉を打つ


空「あたしも負けれられないネ!!」

チャイナっ子は背中に背負っていた伸縮自在の棒を使って今日に玉を入れていく。


蘭「二人ももう少し丁寧に入れたらどうだい。」

空飛ぶ絨毯にのり蘭は絨毯に積んでいた玉を楽々とカゴの中に入れた



アリ「うふふ。よいっしょ!」

黒髪でメガネのアンドロイドは普通に玉を投げ入れる。



黄色い玉

metal club


輝愛空「ゼルテル、玉燃やさないでなの!」

トランクスで空を飛び玉を入れる輝愛空はそういって頬を膨らませた


ゼルテル「るせぇ!!火力上げて勢いつけて投げようとしただけだ!!」

と抗議するゼルテルだが


いち「結局上げすぎて燃やしてるなら本末転倒だな。」


ゼルテル「んだとぉ!?」


ハル「喧嘩してないで早く玉を入れてください」


二人からの厳しい意見をさらに受ける


ゼルテル「へー!へー!分かってますぅ!」

と拗ねるゼルテル


赤い玉

絡繰倶楽部


ロシー「よっこらせ!」

扇子で風をうまく操り玉をかごまで運ぶロシー


翼とウィッチは空から玉をポンポンも入れていく

ウィッチ「これ俺たちずるくねぇか?」


翼「……うむ」


コン「まぁ?入れたもん勝ちだろ?」

コンも尻尾を器用に使いカゴに玉を入れていく




5分で試合終了の合図が流れた。

〈終了ー!!ただいまよりカゴの中の玉の集計を行います!〉

とアナウンスが流れた。



〈集計結果を発表します、


白玉どーるくらぶ

1583個


青玉ロボッコクラブ

3256個


黄玉metal club

1642個


赤玉絡繰倶楽部

3528個

よって点数配分は


絡繰倶楽部10点

ロボッコクラブ7点

metal club4点

どーるくらぶ1点

となります。〉



周りは歓声に包まれる


吟一「おや、最下位からの出発になりましたねぇ。」


アリス「あいつら大丈夫か…?」


観覧席から不安気に見守るアリス。


一方当の本人達は


林檎「 んがぁぁぁぁぁあ!!」

癇癪を起こす林檎と


兎丸「すんませんした。」

途中から林檎と張り合った自覚があって土下座する兎丸


ドーラ「まぁまぁ、ここからのし上がっていく方があたし達らしくていいじゃない?」


メイコ「つ、次から気をつければいいんじゃないかしら?」

とフォローを入れる。





______________________





〈続いては障害物競争です。参加人数は各倶楽部から二人10分後に集合してください〉



兎丸「ごめんねぇ(涙)」

アナウンスを聞きながらトボトボと戻ってきた兎丸はそういってしょんぼりする


コウ「君が気にすることではない。むしろ精一杯やっている姿とても素敵だった」


イナズマ「そうだよ!ぴょんぴょんして頑張ってるうさちゃん可愛かった!!」

と大袈裟なフォローを入れる二人


亀吉「…で?次は誰が出るんだ?」


ドーラ「そうねぇ〜バランスよく出た方がいいだろうし…あたし達以外がいいと思うけど」


7「次は俺がいくぞ!物を避けたりして走るんなら得意だ!」



ヴェール「俺もこのあたりで参加しとかないと後は役に立てそうにないしな。」

と二人が立候補した。




7「兎丸達の分も取り返してくるからな!」


兎丸「うぐぅ…よろしくお願いします」


7の悪意のない悪意に押しつぶされる兎丸である。



10分後それぞれ選手が入場してきた


どーるくらぶからは

第一走者:ヴェール

第二走者:7


絡繰倶楽部からは

第一走者:柿太郎

第二走者:黒



ロボッコクラブからは

第一走者:ナース

第二走者:ちい



metal clubからは

第一走者:忍者

第二走者:王子


〈それではこれより障害物競争を開始します。


第一走者と第二走者に分かれてそれぞれ中間地点とゴールに辿り着いた順に点数を決めます!〉


再びアナウンスが流れて


実行委員「それでは位置についてよーい!」


パンっ!ピストルクラッカーがなると一斉に全員が駆け出した。


〈まず第一走者の

最初の障害は跳び箱です!最初に飛んだのはmetal clubの忍者だぁ〜!続いてどーるくらぶのヴェールが飛んだぁ〜!!それに続き続々跳び箱を飛んでいきます!!〉


〈続いては網潜りです。

一番先に潜ったのはどーるくらぶヴェール

続いてmetal clubの忍者だ!


続いて3人目はロボッコクラブのナース!

そういえばロボッコクラブの中間地点にもう一人がいませんね?〉



ちい「いるのだわ!」

中間地点をよく見るとそこにいたのは10センチ前後の小さなアンドロイドだった。


〈おっととても小さいアンドロイドが待機していました!!果たして彼女の小さなさがこの競技で吉と出るか!?〉



〈続いてお尻で風船割!

おっとここでリードしていたヴェールと忍者は苦戦しているようだ!


一番最初に割ったのは絡繰倶楽部の柿太郎!!続いて7選手

ようやくナース選手と忍者選手がわった〜〉


柿太郎「がっはっはっはっ!!俺のガタイの良さが日のめを浴びている!!!」

茶髪で髭面ののアンドそういった


〈なんとか3人のAndroidは再び柿太郎選手を追い越して

ここで!中間地点!

1位はどーるくらぶ

ヴェール選手

2位はロボっ子クラブ

ナース選手

3位はmetal Club

忍者選手

4位は絡繰倶楽部

柿太郎選手


選手交代です!!



第二走者の最初の最初の障害はパン食い競争ならぬ怪人食いちぎり競争!小さい怪人の入った袋を口に咥えて手前の実行委員まで渡してください!

袋の中で動く怪人をうまく口だけで咥えられるかがポイントですね!〉


黒「なんかそれだけおかしくない!?!?」


おもわず黒は突っ込んだ


7「はぐっ!」


〈おっと!7選手!凄まじい速さで怪人の入った袋をもぎ取った!!〉


〈さぁ!さぁ!続いてハードルだ!その次は綱渡!最後はなんとななんと型抜き板だー!!

パネルで切り抜かれた形のポーズをとって通り抜けましょう!〉



〈おっとー!型抜き板をを潜り抜けて一番最初に到着したのは

ロボッコクラブのちい選手!


彼女サイズの型抜きは流石に用意できていない実行委員!

ポーズを取らずとも余裕で通り抜けてきた!!


続いて2位は

metal club 王子選手


3位は

どーるくらぶ7選手


4位は

絡繰倶楽部黒選手



中間の順位を合わせた合計点は

ロボッコクラブ17点

どーるくらぶ14点

metal club11点

絡繰倶楽部2点〉


柿太郎「がっはっはっ!!負けてしまったなぁ!!」


黒「笑い事じゃない!!」


ナース「ちっ!悪りぃな!ちい、もう少し点数差を開きたかったんだが」


ちい「大丈夫なのですますわ!」



王子「僕としたことが…

怪人食い競争にすこし戸惑ってしまったよ…

不甲斐ないね。みんな」


忍者「……」


7「なんとか点数取れたな!」


ヴェール「あぁ、本当なんとかな…」

こうして障害物競争は幕をとじた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る