30話開会式

30話開会式


宇宙歴4998年10月13日 21:00

人口惑星:技術の星 

対宇宙怪人用アンドロイド学校敷地内

円形闘技運動場




壮大な音楽と共に各倶楽部のアンドロイド達が入場してくる。


あたりは人々の歓声に包まれて紙吹雪もまって小さなパレードのようだった。



そんな中、兎丸は旗を安定して持っているがあたりをキョロキョロと見回して


兎丸「!(アリス君と吟ちゃんいた!!)」

どうやら二人を探していたようで見つけるとそちらを見て小さく手を振った


 


一方目があった特等席側の二人はと言うと


アリス「あいつ…行進中に何やってんだか…」



吟一「まぁまぁ。きっと嬉しいんスよアリスさんに見てもらえて」


アリス「ははは…」


吟一のフォローに乾いた笑みを浮かべるアリス









円形闘技運動場の中心に集まり音楽も静まった。



〈これより対宇宙怪人用アンドロイド運動武道大会の開会式を行います。


初めに予定しておりました、

防衛省

対宇宙怪人用アンドロイド防衛局、局長

三線 翁の挨拶ですが省かせていただきまして_______〉

と言うアナウンスの声に人々は一瞬ざわついた。


それはもちろんアリスや吟一もだ。



アリス「どうかしたんですかね…?」


吟一「そうっすね。あの人がこういった時に休むなんて珍しい…」


ハイリ「そのことですが。どうやら体調が悪いようで今日は欠席されているんだそうです。」


ハイリは開会式に少し遅れてきてそう言った。


吟一「体調不良っすか。」


ハイリ「えぇ、昔馴染みだったので挨拶しておこうと思ったのですが。スタッフの方がそうおっしゃっていたので。」


アリス「(あの人確かにもう随分歳に見えたし……ん?ハイリさんってもしかしてあの人とおんなじくらいの歳なのか??)」

アリスはふと疑問に思ったが



〈続きまして。プログラムを発表いたします。〉

アナウンスの声でその疑問は消えていった



〈前半の部


・玉入れ

・障害物競争

・騎馬戦

・借り物競争

・綱引き

・リレー

の六種目


休憩を一時間半挟みまして


後半の部

・怪人狩り

・ルーレットによる個人戦

・サバイバル型チーム戦

の三種目となっております。


続いてルール説明です。


ルーレット以外の参加種目は各クラブで相談してください。


必ず一体につき一以上は参加してください。


エネルギーは補給は競技中以外可能とします。


点数配分は

1位に10点

2位に7点

3位に4点

4位に1点加算されていき

全ての競技で勝利数が多いクラブを今大会の優勝とし王冠とトロフィーが授与されます。


アンドロイド達は固有の機能を使って競技をして構いません。

思う存分自身の能力を活かしてください。


不必要な妨害行為は禁止とします。〉


アリス「なるほど…前半は人間もやる運動会。後半はアンドロイド達の戦闘力をみる武道大会ってわけか」


吟一「そうみたいっすね〜」



しばらく開会式が淡々と行われ



〈それではこれにて開会式を終わります。

最初の種目は玉入れです。


一度退場した後。


10分後に各倶楽部、4人は再び出場してください〉


とアナウンスが終わると


アンドロイド達は各倶楽部用意された観覧待機場に足を運んだ。



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