30話対宇宙怪人用アンドロイド運動武道大会



宇宙歴4993年10月1日 19:40

人口惑星:技術の星 どーるくらぶ



兎丸/イナズマ/7/林檎「「「「対宇宙怪人用アンドロイド運動武道大会??」」」」


四人は声を揃えてそう言った


そんなどーるくらぶにはイベントでもないのにアリスを含めて珍しく全員が揃っている。


それもそのはず今日は吟一によって仕事帰りに呼びだれたのだ


吟一「はいっす!アンドロイドたちの交流を深めるためとお互いの味方の戦力を知っておくために今年から開催が決定しまして。


今回は初めてと言うこともあり規模は4大惑星を見回るアンドロイドの倶楽部だけなんすけど。」


兎丸「なにそれ、超面白そう!!アリスは知ってた??」



アリス「うん、結構話題になってたぞ??

この前のパーティー開いた時に賞状渡してくれたおじいちゃん覚えてるか?

あの人の考案らしいよ」


兎丸「へー!」



アリス「観戦チケットも売り切れ続出らしいな」


吟一「そうなんす!開催日時は10月13日怪人が揺籠に入ってからの開催となります

一様全倶楽部参加予定ではあるんすけど。

気が乗らないアンドロイドは辞退してもいいそうっすのであまり深く考えず」


林檎「んなの絶対参加する気きまってぎぃ!!」


兎丸「私も!」


ドーラ「楽しそうだものね」


口々に言うアンドロイド達だがどーるくらぶは全員参加するつもりのようだ


兎丸「なんかさ!どうせならみんなでお揃いのユニフォームとか着たいよね!」


アリス「クラスTシャツてきな?」


兎丸「そう!それ!」



吟一「ふふふ!そういうと思って!!」


そう言って吟一は全員にクリーニングから帰ってきたであろう袋に入った


白をベースに紺色のワンポイントカラーの入ったミリタリー調の服を掲げた


ヴェール「そんなのいつの間に用意したんだ?」


吟一「運動武道大会が決まってすぐに!!

やっぱりこういうのは一致団結するために必要ですし統一感あった方がいいかと!」



亀吉「お前がやりたかっただけだろ」


吟一「うぐっ!図星なので言わないでくださいっす!」


兎丸「ねぇ!それってフリフリとか付け足していい?」


吟一「大丈夫っすよ!」


兎丸「やったね!!アリス君帰りに手芸屋さん寄ろうね!」



アリス「はいはい。(原型とどめてないレベルの魔改造しないように見張っとかないと)」


吟一「と言うわけで競技などは当日に発表となりますが開会式は21:00からなのでそれまでに集合ということで皆さん時間厳守でお願いしますっす!」



それぞれ箪笥の肥やしもといユニフォームを受けとり解散となった



___________________________________


宇宙歴4993年10月13日 20:30

人口惑星:技術の星 

対宇宙怪人用アンドロイド学校敷地内

円形闘技運動場



初めての試みに、イベントだということで人間達も張り切り対宇宙怪人用アンドロイド学校敷地内の周りには屋台や出店もあった。


さらに敷地内を進んでいく、校舎、図書館、体育館の先に円形闘技運動場がありそこが今回アンドロイド運動武道大会が行われる場所だ



入場門と飾り付けられた門の前

その周辺にはあまり人はおらず代わりに



ミリタリー調で白と紺色で統一された制服着こなす。

地の惑星とその衛星管轄のどーるくらぶ

7、林檎、イナズマ、ドーラ、ヴェール

メイコ、亀吉、ロバートゥさん、コウ



水の惑星とその衛星の管轄のロボッコクラブ

お嬢、メイド、武蔵、蘭、チヨ、ナース

アリ、空、ちい

計9体


火の惑星とその衛星の管轄の絡繰倶楽部


泡沫 、ヤマト、翼、コン、ロシー、柿太郎

ウィッチ、黒、金、ハミ

計9体


金の惑星とその衛星の管轄のmetal Club


ボマー、ハル、王子、輝愛空、忍者、いち、

ひー子、ゼルテル、はり、マツキ、カラー

計11体


21:00の開会式の30分前に武道運動大会に参加するアンドロイド達は兎丸以外全員揃っていた。



ドーラ「うさちゃんまだかしら?」


林檎「どーせ、屋台に目が眩んで道草食ってんるだぎぃ」


コウ/イナズマ「「だろうね/な….それを想像するだけでかわいい/愛おしい」」


林檎「おぇ…」


ヴェール「まぁまぁ。」



とそこに

アリス「悪い!!遅くなった!!」

イカ焼きにチョコバナナ、りんご飴、焼きとうもろこし、冷やしきゅうり、フランクフルト

などを手にいっぱい抱えた兎丸を小脇に挟んで走ってきたのはアリスだった。



兎丸「モッモッモッモッモグモ??モモモ!」


食べながら何か言おうとする兎丸。


アリス「食べてからしゃべれ」


7「なっはっはっ!相変わらずだな!兎丸は!」


イナズマ「うさちゃんハムスターみたいになってるぅ〜♡」


コウ「口にソースがついているぞ?」

とどこからともなく取り出したハンカチで兎丸の口を吹くコウ


兎丸「ゴクンッ!みんなこんばんわ!」

ちょうど食べ終わったタイミングで兎丸はそういった


アリス「たくっ…ところで吟一さんは?」



7「あっちで他の倶楽部のマスターと話してるぞ!」


メイコ「あなた達が来たら声かけてくれって頼まれてるから読んでくるわよ??」



アリス「いや、俺が行くよ。遅れちゃったし。ありがとうメイコ」


メイコ「べ、別に!頼まれただけなんだからね!」



アリス「ははは…ほら、兎丸も吟一さんから挨拶行くよ。」



兎丸「はーい!」



二人は一度、その場を離れて吟一のところに向かった



アリス「吟一さん!すいません遅れました!」


吟一「アリス君に兎丸君!大丈夫っすよ〜まだ開会式前っすし!」


兎丸「こんばんわ!!」


吟一「はい、こんばんは〜。お洋服可愛くなりましたねぇ〜」

吟一はフリルの装飾された兎丸のユニフォームを見てそう言う。


兎丸「えへへ!」


吟一「あ、そうだ!お二人にも紹介しておきますっス!」

吟一後ろには他にも倶楽部マスターがいたようでそう言って


ハイリ「私はもう顔見知りだから。省かせてもらうよ」

絡繰倶楽部のマスター、ハイリ・コブシはそういった


吟一「そういえば以前お手伝いに行ってもらいましたねぇ〜。


では、ハイリさんの向かって右隣が

ロボッコクラブのマスター

キギス・長階さん。」


キギス「こんなおばさんだけど仲良くしてね〜」

とふくよかな黄金色の髪の女性がそう微笑んだ。


吟一「そしてこちらが汽笛 隊雅さん。metalclubの倶楽部マスターっス!」


隊雅「よろしくね〜。」

とガタイがいい割に消極的な男がそう挨拶する。


アリス「譜破アリスです。よろしくお願いします。」


兎丸「兎丸っていいます!よろしくね!」


アリスと兎丸もそういって挨拶する。


隊雅「あ、二人はクッキーとか食べるかい?実は作りすぎちゃって…」


隊雅はそういって可愛い型抜きのされたクッキーを手渡した。



隊雅「はっ!初対面のおじさんからクッキーとかダメだったかな??

俺、こんなだけど可愛いものが好きで…色々たくさん作りすぎちゃうことがあって…いろんな人にお裾分けしてるからいつもの癖で!」

とあたふたと隊雅は弁明をする。


アリス「いただきます。ありがとうございます」


兎丸「わーい!!可愛い!!」

二人とも特に気にすることなく隊雅からクッキーを受けとった


キギス「あらあら、うふふ。そういえば兎丸ちゃんはなんでも食べれるアンドロイドだったわねぇ。」


兎丸「うん!おばさま私のこと知ってるの??」


キギス「もちろんよ〜。」


ハイリ「兎丸さんとアリスさんは最近いろんな場所で名前聞きますからねぇ。

迷宮の怪人を倒したのも兎丸さんでしたし。

怪人ともチームを組んだだとか。」


キギス「そうそう!迷宮の時はうちの子達と退治しに行ってくれたのよね?


私と隊雅君は表彰パーティーにも行けなかったから〜お礼を言いそびれてたわねぇ。」


隊雅「本当に

その節は各倶楽部のアンドロイド達にすごくお世話になりました。」

隊雅がそういってペコペコと頭を下げる。


吟一「お互い様っすよ〜」


ハイリ「いやいや、どーるくらぶのアンドロイドにはよく助けてもらってますから。

この前も人喰い列車の件でうちのアンドロイドを助けてもらいましたし。」


兎丸「その時はね!みんなで協力したんだよ!!

そういえばロシー君とコン君は絡繰倶楽部のアンドロイドだったんだっけ??」


アリス「そうだな。」


とそこにアナウンスが流れた


〈まもなくー。対宇宙怪人用アンドロイド運動武道大会を開催いたしますー。

出場アンドロイドは各倶楽部ごとに整列し入場門で待機してください。〉


と運動会であるあるな棒読みアナウンスが流れた。



兎丸「およ?」


アリス「ほらみんなのところで一緒に並んで来なさい」


兎丸「うん!…アリス君は?」


吟一「アリス君は自分と一緒に対宇宙怪人用アンドロイド関係者の席があるのでそこに」


アリス「だ、そうだ。」


兎丸「分かった!二人ともちゃんと私の活躍見ててね!そんで応援してね!!」


アリス「分かったから早く行く!」


兎丸「はーい!!」


___________________________________


再び

どーるくらぶのアンドロイド達が集まる場所に戻ってきた



兎丸「兎丸再び参上!」


イナズマ「おかえりうさちゃん!!」


兎丸「ただいま!ところでそのおっきな旗なぁに?」


コウが持っていた大きな旗を見て兎丸は目を輝かせた


コウ「入場の時に各倶楽部の先頭が持つ目印のようなものだ。」


亀吉「先頭とか時に決めてなかったからなとりあえずコウに持たせてるんだが」


兎丸「へぇ〜!」


キラキラとした目で旗を見続ける


コウ「君が持つか?」

それに気づいたコウはそういった


兎丸「いいの!?」


コウ「あぁ…本音はあまり重いものを君に持たせたくはないのだが….」


林檎「(どーるくらぶのアンドロイドの中でも一二を争う力持ちに何いってんだぎぃ)」

と林檎は心の中で突っ込んだ


兎丸「わーい!!」

兎丸はコウから旗をいけとると喜びの舞を見せた。



運営委員「まもなく入場始まりまーす!

絡繰倶楽部、ロボッコクラブ、metal club、どーるくらぶの順に三列に整列お願いします!」

運営委員の少女がそういう時皆がゾロゾロと整列した。


大きな旗が風になびき兎丸はお世辞にも上手に旗を持っているとは言い難い。



そんな中一人だけ兎丸を見ているアンドロイドが近寄ってきた。


どうやら別のクラブのアンドロイドのようだ



??「よかったらこれ使うかい?」

メガネをかけたアンドロイドかま

そういって革製のベルトのようなものを兎丸に手渡す。


兎丸「?ありがとう??」


??「ベルトの真ん中に旗の芯の先端を入れる部分があるから入れてもっと安定すると思うよ。」


そういってアドバイスするとそのアンドロイドはすぐに去ってしまった。


兎丸は言われた通りにベルトをつけてちょうどおへそあたりにある小さなカゴのような場所に旗の先端を入れ込んで持った。



と同時に入場宣言のブザーがなった






_______________さぁ、いよいよ始まりだ。

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