25話旅行の再開(終章)
宇宙歴4993年8月16日 13:24
衛星:サワ リゾートホテル
昨日は結局観光できずにホテルに泊まったアリスと兎丸。
怪人二人とくるいも二人と同じホテルをとり
本日の午後より観光しようという話になった。
兎丸「おっしゃぁぁぁぁああ!!今日こそ観光じゃぁぁぁぁぁあ!!」
両腕を伸ばしてチェックアウトしたホテルの前で叫ぶ兎丸は
アリス「うるさい。」
アリスにしばかれた。
兎丸「あで!」
くるい「おやおや」
そこに
雨男「お待たせっス!」
眠リ「…こ、こんにちは。」
少し遅れて支度して来た怪人、二人も合流した。
アリス「全員揃ったな?まずはどこ行く?」
兎丸「お昼ご飯!!ここの近くに有名なパンケーキ屋さんがあるんだって!しかも見た目が可愛いくて美味しいというか最強らしい!!」
アリス「(さっき雨ちゃんたちが起きる前の腹ごしらえて言ってホテルバイキング食べてなかったっけ?)…まぁいいか」
頭にハテナを浮かべるアリスだが途中で考えるのやめた
くるい「パンケーキですか、いいですねぇ。」
眠リ「私食べるの初めて…!」
キラキラした瞳でそういう眠リ
雨男「俺も随分昔に一回食ったことがあるくらいっスね」
兎丸「いいね!パンケーキはいつ食べても感動の美味しさだからね!!そのあと行く場所は食べながら考えればいいや!」
るんるんでスキップして進み出す兎丸。
それに続くアリス達
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宇宙歴4993年8月16日 14:02
衛星:サワ パンケーキ屋
兎丸「チョコバナナデラックスパンケーキ
うんまぁ!!
あ!眠リちゃんのやつも美味しそう!」
口に生クリームつけて食べる兎丸はそう言って眠リのクレープを見た
眠リ「塩バニラアイスパンケーキ…た、食べる?」
兎丸「うん!こっちのと一口ずつ交換しよ!」
と食べっこしあう二人
ちなみに
アリスはティラス風パンケーキ
くるいはラズベリーパンケーキ
雨男はハチミツバターパンケーキ
を食べていた。
アリス「この近くで有名な観光地は〜と」
雨男「あ、それなら….ここなんてどうっスか?」
しっかり次に行く場所を決めながら
それを見ながらくるいはただ興味深そうに笑っていた。
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宇宙歴4993年8月16日 15:07
衛星:サワ ホワイトビーチ
兎丸「おぉ!!海だぁ!」
青々と光海の水をパシャパシャと足で蹴り上げる兎丸
アリス「ここ確か小説とかでもよく出てくる場所だよな。」
雨男「そうっスんよ!好きな小説のシーンに出て来てて
俺、機会があればずっと来たかった場所なんす!小説のシーンではこの海の底には大きな船が沈んでるっていう話で始まるんすけど」
そう言って海を指差す
アリス「それなら俺も知ってる。"深海からのメッセージ"だろ?面白いから何回も読んだ」
雨男「そうっス!」
本の話で盛り上がる二人
兎丸「みんなににつったんてんの!!水着持ってきてないときの海といえば貝殻拾うか全力で海水を掛け合うかでしょ!」
アリス「何その固定観念!ねぇよ!」
と思わず突っ込むアリス
くるい「ちなみに水着を持って来た場合の海の遊び方は?」
兎丸「泳ぐのと、砂のお城作るのと、スイカ割りと、ビーチバレー!!」
アリス「(まぁ、今、惑星サワは真冬だから泳がないと思って水着持って来てなかったから…これくらいはいいか-)」
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宇宙歴4993年8月16日
衛星:サワ
15:43 観光用潜水艦で海の中の魚を見たり
16:21 衛生:サワの王族が元々住んでいて今は観光スポットになっている旧王室
17:02 モンキーポッドガーデン
いろいろ周りあっという間に18時になっていた。
最後にテテンテの丘から夜景を見る兎丸達
兎丸「うにゃー!!楽しかった!!」
そう言って背伸びをした兎丸
アリス「あぁ、たまには仕事以外でどうでするのも悪くない」
そこに怪人輸送用宇宙船が到着した。
くるい「では、我々は先に技術ノ星に戻りますね」
輸送船の扉を開けてそういうくるい
雨男「じゃあな。本当に、世話になったス」
アリス「おう。」
眠リ「とっても楽しかった…!」
兎丸「私も!!今度はみんなで水着持って海、行こうね!」
眠リ「…また会えるの?」
兎丸「うん!…え?会えるよね!?くるい君!?」
急に不安になった兎丸はくるいに確認した
くるい「えぇ、雨男さんはすでに遊園地で働いていますし。眠リさんも今日一日中楽しんでいたのを見ればお二人が人間と共存できるのは明白。
研究にも協力的ですし
特に見張りをつける予定も外出に制限をかける予定もはないですよ?」
眠リ「!!そっか…!じゃあまた、遊んでね?」
兎丸「うん!」
そう言って二人は手を握り合った
そして雨男と眠リそしてくるいに別れを告げて
輸送船を見送る
船が見えなくなると再び夜景を眺める二人
アリス「……あ!やっべ!!おい!そろそろ帰りの電車に寄らないと!」
兎丸「いっそげー!!!!」
こうして二人の旅行は終わりを迎えたのだった。
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