22話怪しい奴

掃除が終わり同時に見張りも終わったアリス達は雪と機織がティータイムしている応接室に集合した


兎丸「ということで白くんは白だよ!!」

それぞれ見張りの結果を報告して最後の兎丸の報告が終わった


アリス「いや、白くんは黒だな」

と兎丸の言葉に即答して返す


機織「!!」


兎丸「なんでぇ!?私においしい賄い作ってくれたよ!?」


アリス「…お前、道端でお菓子あげるからって言われてついて行くなよ」


兎丸「なんで!?」


アリス「ダメだこいつ」




千夜「あの、それでなぜ白さんなのですか??」


機織「彼は人当たりもいいし…とても人間に一方的な悪意とちう特製を持っている怪人には見えないが…」

二人は浮かない顔をする


アリス「いえ、怪人の中には人間にそこまで強い悪意を持ってない奴もいます。…なぜ怪人によって人間への悪意の持ちかたにムラがあるかはまだ確かなことは言えませんが


人間への悪意が少ない怪人は人間を殺すような攻撃はしてこないので…」


雪「なるほど…白はそのタイプで彼を怪人だと見抜けなかったのにも無理はないと…」


兎丸「んで?白くんはなんで黒なのだい?アリソンくん」


アリス「ワトソンみたいにいうな。……ん?なんで俺がワトソンなんだよどっちかってとホームズだろ?」


兎丸「はいはい、アリムズくん」


アリス「うむ、では白が黒な理由について


まず見張りを三人に絞った理由にもあった、

耳を隠したり目を隠したりしてる奴。


次に見張りの仕方による推理。


俺や千夜さんは隠れて見張ってたから

見張り対象の二人は誰かを襲うはず。

それがなかったってことは彼女達は人間


そして唯一見張りと言う名目でずっと行動を共にしてた兎丸の見張り対象の白は

兎丸と一緒にいて人を襲えなかったと推測される」


機織「…ふむ、なるほど…」


アリス「あくまで絞られた三人の中そして僕らの見張りがバレてなければだが…


あいにくかっこいい俺は見張りがバレてない自信はないし」


千夜「…私もいつも通りだったので見張りをしていたのがバレてないと思いまする…」


兎丸「じゃあ本当に白くんが本当に犯人なのかぁ…賄い…美味しかったのになぁ」


アリス「賄い引きずりすぎだろ。」



雪「んで?じいちゃんどうしたんいんだ?」


機織「……まずは他の使用人にこれ以上危害が加わらないように…正体を暴いて捕まえてもらおう…」


アリス「分かりました。…その…怪人研究所の人呼んでおきますか?」


機織「否…捕まえられたら私は少し彼と話がしたいのじゃ……呼ぶのならその後にしてはくれんか?」


千夜「私からもお願いいたします!」


アリス「もちろん。」


兎丸「んじゃできるだけ傷つけずに捕まえること優先するね!任せてよ!アリスがいい作戦立ててくれるから!」


アリス「はいはい。」

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