22話迷探偵兎丸誕生!!




アリスは八重 桜から少し距離をとり見張をしながら怪しまれないように他の先輩の指導を受けて掃除をこなす。


アリス「(…ふむ…今のところ怪しいところはないか…?)」



千夜もスナ・ショウと仕事の話をしながら見張る


千夜「では、私とお庭の草むしりお願いしますでございます。

私も向こうの噴水の掃除をして参ります(……ショウさんはいつもと変わらないですが…)」



ショウ「わかりました。」


二人とも上手く容疑者のそばで見張る中。



兎丸はというと______________



執事1「手が空いたんなら、調理室の掃除を……」


執事の一人がそう言って白 鳴木に言う


白「わかった。」



執事1「……えーと…新人ちゃんも厨房の掃除する?」

そう言って白から目線を外し少し屈んだ


白「うん?」

白は不思議に思いすぐ後ろにいる兎丸がいた



兎丸「うん!!」


こっそり見張るどころかほぼ真横にいる兎丸


執事1「じゃあ任せる。」

そう言って彼はその場を離れた。


白「えーと君は確か新人ちゃん」


兎丸「うん!…うさま……」

兎丸はハッとしてメイド服に着替えてすぐのことを思い出した。



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遡ること1時間30分前


音無屋敷 使用人専用ロッカールーム

アリスのメイド服に一通り感想を述べた後



アリス「いいか、事情を知ってる(依頼を受けて潜入してる)人以外の前では俺のことはアリサ、お前はうさぎと名乗ること」


アリスは兎丸にそう言った


兎丸「なんで?」


アリス「コウたちほどではないがかっこいい俺達も名前は広まってるし念のため。」


兎丸「それもそうだね!じゃああのー!ほら!別人に見えるマスク的な、最後かっこよくベリベリって剥がすやつもやろう!」


アリス「そんなものはないしそういう凝った変装はプロがやらないと違和感で即バレる

俺たちはこれかけてちょっと髪型変えれば大丈夫」


そう言いながら兎丸の髪型を軽く変えてやり

アリスはメガネを渡した


兎丸「メガネだけ!?バレない??」



アリス「知り合い(身近な人)と会話したりしたらバレるだろうけど…そうでない場合は案外バレないよ。


芸能人や尾行するためにバレないように何度も変装する探偵とかがよく使う手だ。」

アリスはそう得意げにいってメガネをかけた


兎丸「へー!!」

兎丸も妙に納得しながら兎丸もメガネをかけた


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時は戻り 


音無屋敷 廊下


アリスに言われたことを思い出して兎丸は


兎丸「……うさぎって言います!」

メガネを触りながらそういった


白「うさぎちゃんだな。じゃあ…えっと厨房の掃除行くか?」


兎丸「はぁい!」

兎丸は元気よくそう返事をした。



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音無屋敷 厨房


兎丸「うぉおお!!ひっろい!!あれだ!テレビで見るこーきゅーれすとらんとかの台所みたい!」


白「あはは…だ、台所…とりあえず上から順場に掃除していくか」


兎丸「おう!」


二人は広い厨房を隅々までピカピカにする。



白「手伝ってくれて助かったよ。」


兎丸「こんな広いところいつも一人で掃除してるの?」


白「あぁ、今みたいに新人教育とか意外だと厨房だけじゃなく他の部屋ごとに使用人の一人が3時間に一度掃除するんだ。小一時間くらいかな?」


兎丸「へぇ〜。」


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同時刻 一階エントランス


アリス「(….つまり、一時間、一人になる人間が複数人いるのと…

一時間、誰にもバレないで行動できる怪人がいるのか)」


仕事を教わっているメイドから

兎丸と同じようなことを聞いたアリスは怪人がの行動パターンの推測を始めていた。



アリス「(千夜さんに聞いた限りじゃ襲われてるのは掃除の時間だけ。


まぁ…それ以外で一人になるとしたら鍵付きの使用人別に分け与えられた部屋のみ…だから当然か?)」


メイド1「アリサさんどうかした?」


アリスが考え込んでいるとメイドは心配そうに声をかけた


アリス「いえ、なんでも?(…張り込みには気付いてないようだし。その状態で何も行動を起こさないということは八重 桜さんをみてる感じだと怪人ではないか?)」


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場所は移り 


音無屋敷 庭の噴水



千夜「(ふむショウさんは特に怪しい動きはしていませんね…)」

噴水の掃除をしながら庭で草むしりをしているショウを観察する千夜



ショウは遠くの方で草をむしり取っている。


千夜「(いえいえ!油断してはなりません!…疑いのは辛いですが他の使用人を守るためにも!)」


頭をブンブンと振って見張を再開する千夜だった。


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そして再び



音無屋敷 厨房


兎丸「ん〜〜〜!べりーべりーやみー!だね!」

と言いながらホットケーキを食べる


白「お口にあって何よりだ。この使用人用って書かれてる冷蔵庫にあるものは賄いだから好きな時に食べていいからな。」


そういって牛乳のパックを

その冷蔵庫にしまう白


兎丸「分かった!(美味しいもの作ってくれるし多分犯人じゃない!!)」


美味しい賄いで餌付けされたことにより兎丸は圧倒的なガバガバ迷推理で

白をキラキラした目で見ていた




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