19話 歯車が壊れる音

宇宙歴4339年 6月3日 8:10

惑星:地球 トーキョー

渋Y区 譜破アリスの自宅


アリスの部屋


兎丸とアリスの初めてあってからはや三ヶ月ヶ月が経とうとしていた


アリスは早朝、満足げに笑いながら完成したポイントギアや、兎丸の改造に使う材料を見る。


他にも兎丸の設計図や制作日の書いた書類などもある。



すると

コンコンと扉を叩く音が聞こえる。


アリス「はーい。どうぞ。」


兎丸「おっはよ!!!アリス君!今日の朝ごはんなーに?」


アリス「はよう…今日は目玉焼きとベーコンと食パン」

兎丸が部屋に入ってきて慌ててそれを隠しながら言うアリス


兎丸「んじゃあ、私、目玉焼き作る!!……?およ?なんか隠した?」


アリス「いや?…ほら早くご飯作るぞ」


兎丸「うん!」


慣れた手際で朝ごはんを作りそれぞれ席について食べ始める


兎丸「あ、そうだ今日の休憩ね!どーるくらぶっでとっていい?

吟一君が新しいパフェをメニューに入れたらしくてそれが食べたい!」


アリス「そりゃいいけど。」


兎丸「やったね!」




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宇宙歴4339年 5月19日 

人工惑星:技術ノ星


今日の二人の見回りの管轄は技術ノ星だ。


兎丸は釘バットで下級怪人を撲殺していく。


見回り開始から3時間が立った頃。


アリス「そろそろ1回目の休憩だな。どーるくらぶにいくぞー。」

アリスは腕時計を確認してそう言った。

兎丸「やったー!ぱーふぇっ!ぱーふぇっ!」


アリス「はいはい。」


兎丸はスキップしながら進んでいく。



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宇宙歴4339年 5月19日 

人工惑星:技術ノ星

どーるくらぶ


兎丸「こんにちわ!休憩がてら新作パフェ食べにさんじょうちかまつる!!」


兎丸は意気揚々と扉を開けてそう言うが


パフェを作ってくれるはずの吟一は


吟一「………」

反応がなく何か考えごとをしているようだった。


兎丸「??吟ちゃん?」

兎丸は吟一に近づいて服の裾を引っ張る


吟一「!兎丸君にアリス君。こんにちわっす」

それに気づいた吟一は二人に挨拶をした。


アリス「こんにちは、お取り込み中にすいません」


兎丸「なんかあったの?」


吟一「……そのー。なんと言いますか。」

言いにくそうに首を傾げる吟一


一息置いて吟一が言い放ったのは


兎丸/アリス「「依頼を受けたアンドロイドが帰ってこないっ!?!?」」


吟一「ハイっす。今から2週間前に我らが地の惑星が所有する衛星:デアの三分の一が謎の霧で覆われて、そのあたりに住んでた人たちと連絡も取れない状態になったので怪人の仕業だと仮定して


すぐに一部の倶楽部から何人かのアンドロイドを探索に向かわせたんすけど……どのアンドロイドも誰一人戻ってきてなくて。連絡取れない状態なんス」


兎丸「うちからも誰か言ってるの?」


吟一「イナズマ君とドーラ君が。

それと他の倶楽部からも3人…計5人っすね。」


アリス「2週間前にイナズマとあったよな?

その後すぐか…」


兎丸「…….うーん。いくら怪人が強くてもその二人が同時に壊されるなんてことないと思うんだけどなぁ」


吟一「同感っす。他の倶楽部のアンドロイドも簡単にやられる玉じゃないっすし。


しかもその謎の霧、星を蝕むみたいにだんだん全体的に大きく広がってるらしくて…


…で、ついさっき他の倶楽部のマスター達とリモート会議で相談した結果、今日の夕方から

第二陣を送り込むことになったんすけど自分的には


第二陣ももし音信不通になったらと思うと……あまり気が進まなくて。


送るにしても何か…一矢報いる前提でないと…と途方に暮れてましたっす」

と珍しく苦笑いする吟一


アリス「…未だ原因不明なのに新たに第二陣を送り込むのは確かにハイリスクですね。」


兎丸「私が行く!!」


吟一「へっ!?」


兎丸「だから!私が行く!」


アリス「また考えなしにそういうこと言う!!」


兎丸「だって!星の人たちもイナズマちゃんとドーラちゃんも他の倶楽部のアンドロイドも助けたいんだもん!!


それにまた音信不通になるかは行ってみないと結局分からないじゃん!」


ふんすー、と音を立てて腕を組む兎丸


アリス「…はぁ〜、わかった分かった、

その代わり、俺も行くからな?」


吟一「本当に行ってくれるんスか?

……正直、あまり人間が関わっていい案件ではなさそうっす…」


アリス「はい、それにアンドロイドだけじゃなく俺も言えば何か良くも悪くも影響が出るかもしれませんし」


吟一「お二人ともありがとうございますっス…

後半の君たちの見回りは自分が他のアンドロイドに変わってくれるよう連絡を入れておくっスので!


お二人はすぐに快速宇宙列車G_6に

向かってくださいっス!」

深く頭を下げた吟一はすぐに切り替えて仕事に戻る。


兎丸「分かった!」



吟一「他の倶楽部のヒューマノイドも駅に一緒に乗るのでそこにいると思いますっス。


…よろしくお願いしますっス。」


兎丸「うん!絶対助ける!!」


アリス「あ、一旦家に取りに帰りたいものがあるから駅に行く前に家寄っていい?」


アリスは思い出したと言わんばかりにそう言いその言葉に思わずずっこける兎丸


兎丸「雰囲気!!」


アリス「ごめんて」


兎丸「いいよ!」

こうして二人は一度自宅にやったのち駅に向かうのだった。

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宇宙歴4339年 5月19日

人工惑星:技術ノ星

宇宙列車 快速衛星:デア行き


吟一に言われた通りに電車の前で待つ兎丸とアリス….それに


兎丸「…….で?なんで林檎君がいるの??」


林檎「吟一に探索に参加するよう頼まれたんだぎぃ!!最終手段が欲しいってなぁ!?


でも、まさかおみゃーがいるとは思わなかったがなぁ!?帰れ!!」

林檎の3人


兎丸「やだよ!?」


と二人は船の前で取っ組み合いを始める。





アリス「(霧の中ののどこにいるかも分からない怪人に勝つためだけなら林檎のように毒を広範囲に撒き散らせるアンドロイドほど優れたものはいないだろうけど…


でも…つまりそれは怪人を倒すためなら星の生存者が犠牲になっても仕方ない…と言うことだ。


吟一さんの"一矢報いる"はこれのことか


 

まぁ、妥当だな。本当に最終手段と言うなら俺もそうするし。)」


アリスは吟一が今回の第二陣で確実に怪人を仕留めるつもりなのだとなんとなく察した。


そしてアリス自身も吟一の考えに同意見だっとので兎丸と林檎の喧嘩を横目にしみじみ考えていた。



そこへ


??「随分と賑やかですね。」


??「…怪人と戦う前から争いか…先が思いやられる。」


そのほかにもほぼ同着でゾロゾロと人が集まってくる。


兎丸「あ!翼くんだ!!」


アリス「ほんとだ。」


その中には見覚えのあるアンドロイドもいた。

火の惑星とその惑星管轄

『絡繰倶楽部』より

T型83番こと『翼』

H M型2番こと『ハミ』

NH型13番こと『ウィッチ』



翼「…久しぶりだな…二人とも」


ハミ「翼さんは面識があるんですね。

はじめまして。」

大きなハサミを担いだ白髪の青年がそう言った。


ウィッチ「……ふん。」

青い髪の青年は機械的な箒に体を預けながらそう言う



金の惑星とその惑星管轄

『metal Club』より

BM型1番こと『ボマー』

Haa型18番こと『ハル』

R型8番こと『はり』


はり「私、こんな一斉にアンドロイドと任務するの初めてやから、ちょっと感動!」

少し言葉に訛りのあるブロンドヘアに青い瞳が輝く女性はそう言ってはにかむ。



ハル「どうやら全員揃ってるようですね。」

無機質な声で淡々と喋る銀髪の青年はメガネをあげる。


ボマー「…………」

黒髪に金髪の混じった青年は何も言わずにあたりを睨みつける


水の惑星とその惑星管轄

千YD区『ロボッコクラブ』より

MID型3番こと『メイド』

N型3番こと『ナース』


ナース「たくよぉー。マスターに言われてきてみたけどろくな奴がいなさそうじゃねぇか!?オイ!?」

乱暴な口調で大きな注射器を抱えたナース服の少女はそう履き捨てた。


メイド「こらこら、皆さんとても頼りになりようじゃないですか?うふふ」

メイド服を着て穏やかに笑う女性だがその背中には大きな金と銀の斧が光る。


そして______________

渋Y区 『どーるくらぶ』より

RIN型5番こと『林檎』

RBT型0番こと『兎丸』

そのバディである『不破アリス』


今回は第一陣の時とは違い宇宙にに存在しゆる全ての倶楽部から二人ないし三人アンドロイドが派遣されたようだ。


兎丸「わわ!いっぱいいる!!」

兎丸は思わずその場でぴょんぴょん飛び跳ねる。


林檎「ふん!どいつもこいつも態度ででかくていけすかんだぎぃ」


アリス「お前が言うか?」

兎丸「うん。うん。」


林檎「あ"ぁ"??」


ハミ「と、とりあえず船に乗りませんか?

急ぎの依頼ですし。電車もうすぐ出発するみたいですし」


ハミはみんなを宥めつつ船へと誘導する



林檎「あ、そういや吟一からアリスに伝言だぎゃ」

皆が船に乗ってる最中に林檎はふと思い出したようにアリスに声をかけた


アリス「俺に?」


林檎「『もし…もし…林檎君が最終手段になる状況になった場合即座に星から離れてくださいっす…』…だそうだぎぃ」

林檎はそう言うと列車に乗り込んだ



アリス「….分かった。」


誰も言葉にはしないがなんとなく理解できる伝言だ。


アリスも覚悟を決めて返事をして船に乗り込んだ。

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衛星:デアに向かう列車の中


皆はそれぞれ星への到着を待っていた。



アリス「(……なんか、気まずい…すごく気まずい…)」


あまり交友的ではないアンドロイドもいるのでアリスはそう感じているのだろう。


兎丸「ねぇねぇ。他の倶楽部ってどんな感じ?やっぱり個性的なの?」


そんなこと微塵も感じない兎丸は

他のアンドロイドに普通に話しかける


はり「そうねー。うちは普通の高層ビルの一つの階を倶楽部にしてるから。あんまり面白味はないかも」


兎丸「そうなの?」


ハミ「僕達のところにはお手伝いに来たことあるんでしたよね??」


兎丸「うん!和風っぽかった!でもあんまり可愛くわない!」


ハミ「あはは…」


はり「そうなんや。メイドさんのところは?」


メイド「うふふ、私共のところはお屋敷をそのまま倶楽部にしてます。


なんでもとある資産家がアンドロイドために寄付してくれたらしくて」


はり「すごいなぁ」


兎丸「太っ腹だ!」


フレンドリーなアンドロイド達はしっかり兎丸の相手をしてくれているみたいでアリスはどこか安心する。


アリス「(あいつはいつも通りだな…)」



そこに

翼「アリス…少し…いいだろうか?」


アリス「おう、どうした?」


翼がアリスに声をかけた。


翼「…今回の霧の件…お前はどうみる?」


アリス「今わかってることといえば十中八九怪人の仕業だろうってことと

霧の中に入った瞬間に外との連絡は取れなくなるのと簡単に抜け出せなくなるってことぐらい。」


正直霧の中は未知すぎて俺も予測不可能…」


翼「….そうか」


皆がその言葉に耳を傾ける。



アリス「後、不安なのは怪人の数かな。」


翼「…怪人の数か…確かにな。」


兎丸「怪人の数がどーしたの?」


アリス「中の状況を一切断絶する霧の原因が怪人一人でも。霧の中にその怪人しかいないとは限らないだろ?




もし元凶の怪人の力が強くて他の

中級や上級を従えていたり利害の一致で強力してたりしたら


今ここにいるアンドロイドと同じ人数…いや、それ以上いる可能性もあるし

加えて霧の中にいるにいる人間は下級怪人の餌だ、いないほうが不思議。


そうやって完璧な体制の敵の巣窟に

アンドロイドを誘き寄せてる可能性もあるんだよ。…….確実に潰すために。」


兎丸「そっかぁ〜、じゃあえーっと優先順位は?

一番は人間でしょ?

そんでいなくなったアンドロイドでしょ?」


林檎「とーぜん、元凶の怪人だぎゃ。こういうのは頭叩けば大抵解決する。


それに霧の中にいる人間とアンドロイドは正直、希望は薄いだぎぃ。」


ハル「非常に残念ですがそうですね…

今一番は霧をこれ以上拡大させて他に被害を出さないことでしょうから」


兎丸「えー。」

兎丸はあまり納得がいかないようで耳が下がる。


ナース「つまり霧を作ってるアホ怪人があたりってこったな!」



そんなこんなで話しているうちに。


ハミ「!見えてきました。」


異常な色をした明らかに自然のものではない紫色の霧が見え始める。


アリス「惑星:デアの三分の一…以上覆ってるな。」


アリスは元の⭐︎の大きさから考えて計算した。


兎丸「可愛くない色の霧だねぇ。」


兎丸が呑気にそう言っているうちに列車は霧の中へと進んでいく。



メイド「あらあらぁ、視界が悪いわねぇ。」


アリス「兎丸、何か変な音が聞こえたら」


兎丸「分かってる。ちゃんというよ」


皆がそれぞれ警戒を怠らずも あたりを見回していると



紫色の霧を通ってすぐのことだった


列車急に何かにぶつかって大きく揺れた。


アリス「うおっ!?…もう着いたのか?」


兎丸「割と早かったね!」



アリス「みたいだな…?

でもなんで洞窟…」


アリスは列車の窓から見える陸であることを確認するとそう呟いた。


列車は洞窟のような場所に入り込み

入口の一部に機体が擦ったようだ。


___________________________

謎の迷宮 入り口


霧は洞窟の中にはないものの薄暗くあいも変わらず見えにくい


兎丸「よっしゃ!!降りてみよう!」

そんななか恐るるものなしと舞い降りる兎丸


ウィッチ「おい!もう少し警戒心をもて!」



皆も警戒しつつそれに続く。


兎丸「なんか、この前来た時と雰囲気違うね!」


兎丸はそう言って干からびた木のような地面を踏む


アリス「… そうだな」


アリスは顔を歪めてそう言った。


ハミ「……見た感じ霧の中は完全に怪人の巣窟……ですね。」


ハミがそう言ってる間に


皆が乗ってき汽車はどろどろに溶けて若干のひねの形を残し歪に唯一の入り口だった場所を塞いだ


アリス「….通りで誰も出てこれないわけだ。(携帯も圏外だし…)」


アリスは頭を悩ませる。


兎丸「列車ぁぁぁぁあ!後、でぐちぃいい!!」


兎丸は咄嗟に叫んで釘バットで塞がれた出口に全力で穴を開けようとするが


ボマー「やめておけ」

そうボマーに言われて首根っこを掴まれる


兎丸「なんでぇ!?」


ボマー「お前が今出口を開けたところで列車がなければ結局意味がない。

開けた穴がまた塞がれないとも言い切れない。

エネルギーを無駄にするな」


ナース「はっ!怪人が陰険なやろーなのはわかるぜ!」


アリス「…霧はただの目眩し。

霧が拡大していたのは中にある

子島を中心にしたこの迷宮が拡大してたからで、怪人の能力はこっちが本命だな。」


アリスは先に進むしかなくなった方向をライトで照らしてそう言った。


ライトで照らされた先には

大きな洞窟のような穴が空いていて奥の方は暗くてよく見えない。


ハル「とにかく進みましょう。」


兎丸「おぉー!!」

兎丸は相変わらず全速前進である。


少し歩くとそこは開けた場所…と言っても相変わらず薄暗い場所まで辿り着いた。


全員がその広間に入ると入ってきた場所は再び歪に歪んで閉じられた。


そして次の瞬間


五つに分かれた道から


〈ぴゃみぴゃみぴゃみぴゃみ〉


…….聞き覚えのある音が聞こえてきた


兎丸「くるよ。」


アリス「あぁ。」


ヒューマノイド達とアリスは自身の武器を一斉に構える。



タイミングよく下級怪人美脚ワームが出てきた。


それに続いて他の下級怪人も出てくる。

もちろん空を飛ぶものもいれば地上戦を好むものもいる


兎丸「じゃあまぁ。いつも通りやったりますか!」

兎丸はそう言って大きく飛び跳ねて下級怪人達を釘バットで蹴散らす


アリス「おう!」


アリスも続いてレーザー銃で撃ち抜く



続いて

林檎「…はっ!雑魚どもが!!」

林檎はそう言って手袋を脱ぐと一目で機械だとわかる手が現れてそこからは毒が分泌される。


その手で怪人をしばき倒すと毒に侵された怪人達はみるみる倒れて行った


翼「….俺たちも負けてられないな。……空中の怪人は俺がやる….下は頼んだハミ、ウィッチ!」


翼は羽の一部を分解してそれを剣にして二刀流で空を飛びながら応戦する翼


ハミ「はい!」

ハミは大きなハサミで怪人を切り刻む。


ウィッチ「さっさと済ませるぞ!」

自身をラジコンの代わりにして箒を操り乗りこなし怪人を薙ぎ倒すウィッチ



兎丸とアリスの背後から下級怪人達が襲い掛かろうとするが



メイド「あらあらぁ〜ダメですよぉ。大勢で囲んでは」

メイドがさらに後ろから斧2本でぶった斬る


ナース「オラオラオラ!!逃げねーと吸い込んじまうぞぉ!?あ"!?」

そのメイドと背中合わせででかい注射器を使って怪人を吸い取るナース。


メイド「あらあらぁ相変わらず乱暴ねぇナースちゃん」



少し離れたところでは


ボマーとハルめがけて


下級怪人 酸吐鳥

※強烈な胃酸を吐いて人間を溶かしてから飲む怪人


文字通り胃酸を吐き襲いかかる。


ボマー「きたねぇ…」

ボマーはそう言いながら体に所持していた爆弾を投げつけて

指を鳴らす。すると胃酸ごと酸吐鳥は爆死した。


はり「こっちは任せて!」

大きく長くしなやかな茨の鞭で空中の敵を薙ぎ払うハリ


ハル「…….これで全て片付きましたね?」

ハルはそう言い自身の体から出したワイヤーで怪人を縛り付けて


再起しそうな怪人がいないかあたりを見回してからそう言った。



??「ふふふっ!流石にこの量のアンドロイドがいればこの結果もやむなしか!」


??「だがしかし!」


??「我らトリプル……」


兎丸「…ふん!!」


ボマー「……….」


林檎「急いでんだぎぃ!どけぇ!!!!」


メイド「よいしょ!」



「「「ぐわぁぁぁぁぁあ!」」」


??「ほう、トリプルディザイアを瞬殺か…」


??「だが、我々、nowズには…」


ナース「しつけぇ!!!」


翼「……邪魔だ」


ウィッチ「…たくっ!」


「「ぐわぁぁぁぁぁあ!」」」


下級怪人を倒したと思えば今度は意思疎通のできて敵意のある怪人が出てきたが……


即刻アンドロイド達の集中攻撃により

あっけなくやられた。



わずか40秒程度の出来事だった。


アリス「……すげー…なんか最後強敵みたいなの名乗り出てたけど無かったことになるレベルで瞬殺だよ」


兎丸「まぁ、アンドロイドこんなにいるし?こんなもんよ!!」

とドヤる兎丸。


アリス「じゃあ次に進むぞ…と言っても分かれ道なんだけどな。」


アリスが指差した方向には巨大な入り口が五つ、兎丸達を誘い込むように並んでいる。



翼「……先に進むほか良さそうだな…」

塞がれた場所を一瞥した翼はそう言った


アリス「うん、とりあえず入り口が4つあるから別れて入ろう」



兎丸「みんなで一緒に見ないの??」


アリス「4つの入り口の中に全員の動きを封じてしまうようなトラップが仕掛けられてないとは言い切れないだろ?

それに島の人間と行方不明のアンドロイドを一刻も早く見つけるためだよ。」


兎丸「そっか!」



林檎「上等だぎぃ!これのどっかに当たりがいるかもだぎぃしなぁ!」

林檎はそう言ってニヤリと笑う。


ハミ「では各倶楽部ごとに別れますか?

そのほうがお互いの固有機能も理解してますし。」


アリス「そうだな。」


こうして各倶楽部ごとに手分けして元凶を探すことになったアンドロイド達とアリスだった。



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