第5話下級怪人美脚ワームとゲロ

第5話下級怪人美脚ワームとゲロ


場所は移り


惑星:地球 トーキョー 渋Y区 


兎丸達は人工惑星:技術ノ星から惑星:地球に帰ってきていた。


兎丸「…モグモグッ。綿飴うまうま。」


と綿飴を頬張りながら言う兎丸


アリス「モグッ、

さっきの怯えは。」

と兎丸の横で綿飴を食べるアリス


兎丸「だってビビり散らかしたせいでエネルギー消費したんだもんこのままだと機能停止する。」


アリス「あーそ、にしても。


お前、腹一杯とか腹減ったとかって感覚もあるのか?」


兎丸「ううん?エネルギーが減った。満タンかで食べてる。」

電車に乗りそのまま自宅に直帰かと思えば兎丸の無駄なエネルギー消費により途中で繁華街に寄ることになった二人。

アリス「へー、なるほどなぁ


で話戻すけどお前本当に少しは怪人との戦い方変えろよ。」


兎丸「それなんだけどやっぱり大丈夫じゃない?ネズさん割と甘いよ?」


アリス「お前、あんだけ怯えてたのに反省してねぇなぁ?頭、ぐりぐりいっとく?」


兎丸「やだ!

でも、あと何回やらかしたらダメかなぁって考えてる。」

 

アリス「……一回でも殺られるな。

いや、待てよ………はっ!俺の顔に免じて一回くらいは許してくれるかも???」

と真顔で言うアリス


兎丸「うん、ごめん一回ぶん殴っていい?」

と拳を温め出す兎丸。


アリス「なんで!?」



兎丸「あ!アリス君!私あの屋台の林檎飴も食べたい!!」


と考えるのを完全に放棄した兎丸の脳みそは食べ物で埋まる。


アリス「そんな食ってると腹壊すし晩飯食えなくなるだろうが!」


兎丸「心配しなくてもせっかくお皿も買ったことだしそれ使って晩御飯も食べる!あと、どっかでチョコレート買って!あれも美味しいから。」


アリス「あのなぁ……………ん?ちょっと待て………」


兎丸「??なに?林檎飴にタピオカ黒糖ミルクも買っていいの?」


アリス「ちげぇ!阿保!!

お前の必需品に使った金、

対トに請求するの忘れてたんだよ!!!」


とネズのあまりの怖さに逃げ帰ってきてしまい

1番毎時な目的を忘れてしまったアリスはその場で崩れ落ちた。


兎丸「うへぇ…じゃあ、対トにもう一回行かなきゃだね。頑張って!私は応援しているよ!」


アリス「なんで俺だけ行く予定なんだぁ???テメェの用事でもあるだろうが???

大人しく着いてこい」

と兎丸のぽっぺを伸ばす


兎丸「うはひゃひゅふふわふぇゆやわやわへしゃやわひゃゆわやわへゃひゅへへふわふふやゅふぁふひゅやひひふぬふぬひゅひゃやありゃ」


(翻訳:無理。さっきの浅鳴さん怖すぎてしばらく対トの建物内に入るだけで膝がガクガクしちゃうから生まれたての子鹿になっちゃうから)


としゅんとしたり震えたりしながら説明する

アリス「……まぁ、うん確かに。

今回は諦めて帰るか。」


と先ほど対トでの出来事を思い出しながら言うアリス


しばらくして


兎丸とアリスが綿飴を食べ終わり自宅に帰るた歩き出したその時だった


通行人A「キャァァァァァァアア!!怪人よ!怪人がでたわ!」


とテンプレのような叫び声が繁華街に響き渡った。


そう、皆様お忘れではないだろうか。

この世界には割と頻繁に怪人が現れるのだ。 

通行人B「おい誰か!!見回りしてるアンドロイドに連絡してくれ!!」


と通行人達が慌ただしく逃げ惑う。


アリス「これがアンドロイドのバディになったかっこいい俺の宿命というやつか…!」

と言った後に、決まった…!と言わんばかりにいきなりカッコつけるアリス


の横で何言ってんだこいつと言う目で見る兎丸


兎丸「地球の見回りって今日誰が担当してたっけ?…まぁいっか!休日に怪人倒しちゃいけないなんて決まりはないからね!」

はそういう






(ぴゃみぴゃみぴゃみぴゃみ) 


………のかなり離れた後ろから


人間の足とそれから上がミミズで構成された


宇宙怪人


その名も


下級怪人:美脚ワーム

※人間の足を長風呂しすぎた時の指くらいしわしわになるまで吸うよ!

そして散々吸った後に足を引きちぎって食べるよ!


がアリス達めがけて走ってくる。


(ぴゃみぴゃみぴゃみぴゃみ)


アリス「きっもちわっる!!!」


兎丸「あ、美脚ワームだ、下級怪人だよアリス君」

(ぴゃみぴゃみぴゃみぴゃみ)


アリス「怪人ってあんなのだっけ!?なんか見た目シュールすぎない!?」


遠目で見ても明らかにやばい美脚ワーム


兎丸「いや。変なの多いけどアレはなんか

ずば抜けてるんだよね。後、甘くなさそうだし

可愛さもあんましないかな….


さっさと殺……………ってこっちにめっちゃ全速全身!?!?」


兎丸は最初に目に入った美脚ワームの

10歩ほど後ろから


十数匹の突進してくる美脚ワームにドン引きする



(ぴゃみぴゃみぴゃみぴゃみ)

(ぴゃみぴゃみぴゃみぴゃみ)

アリス「なんでこっちなのぉ!?」


兎丸「説明しよう! みんなこっちに叫びながら逃げてきてるでしょ。


下級怪人は人間の叫び声に反応してるから

多分それが多分原因である!」


と言いながら自分の周囲を叫び逃げ惑う多くの民間人を見る兎丸。


それでも二人は逃げずに立ち止まり真っ直ぐ近づいてくる美脚ワームを見る。

アリス「民間人がヤバいぞ!避難させてる暇もねぇし…

俺が人気も建物も少ない場所まで誘導するから、あんまり汚さずに倒してくれよ!」


兎丸「それは命令?」


アリス「お願い!」


兎丸「!!っ

バディのお願いなら仕方ないなぁ!」



二人はまずから美脚ワームの団体へと近づくと


アリスは


アリス「オラ!!こっちだきもい足!!」


と大声や身振り手振りそしてスマホで爆音を流して

美脚ワームが気を引いて人気のないところまで走る






兎丸は


傘をを構えるとそのまま自慢の脚力で高く跳び


目にも止まらぬ速さでアリスが惹きつけている怪人をぶっ飛ばしていく。


その速さは瞬間最大速度 秒速25m

にも及ぶと言う。



がその途中何度かスカートがふわっとめくれる

アリス「お、おおおっお前!パパパパ、パンツ見えてるから抑えながら戦いないさいぃぃいい!」


とアリスは目を瞑って眉間に皺を寄せてと叫ぶ

兎丸「アホか!戦いにくいわ!しかもこれカボチャパンツだもん!童貞!」

アリス「誰が童貞だ!ボケェ!どっちも似たようなモンだろ!」


兎丸「違いますぅ!!」

とくだらないやり取りを始める




わずか1分足らずで

パンツ見えてる見えてない論争をしつつ


ざっと10体程度

兎丸がぶっ倒したその時だった。


男の子「ぎゃぁぁぁあ!!」


兎丸「!?」

どこに隠れていたのか兎丸が美脚ワームをぶっ飛ばしている後ろの


さらに後のアリスが美脚ワームをの集団を食い止めている場所よりもさらに少し後ろ


で逃げ遅れた男の子に襲い掛かろうとする

美脚ワームが一体


兎丸が

そのはぐれ美脚ワームに狙いを決めて

移動しようとしたその時だった


(ガシッ)


アリス「うぉぉぉおおおおらぁぁぁあああ!!!!」


兎丸よりも少年の近くにいたアリスは


近くにあった修理中で取り外された窓ガラスを掴むとそのまま

美脚ワームに体当たりして体の位置をずらす


そして窓ガラスを

電線にぶん投げて

引きちぎり


その支えを失った電線はアリスな誘導した美脚ワームに見事に命中し感電した。


兎丸「嘘ぉおおおおおお!?」


その光景に思わず唖然とする兎丸。


アリスはその横で泣きじゃくる子供を慰めてる。


兎丸も我に帰り美脚ワームを一掃する。


少年「うわーーーん!!」


アリス「よしよし、もう大丈夫だからな?……

あー、目を擦るな。腫れる。


俺のかっこいいかを見たら涙なんて引っ込むぞ?……ってギャァァァァアア!!!!」

少年を慰めていたときに

まだ隠れていたアリスが美脚ワームがアリスの足にしゃぶりついた


アリス「いやぁぁぁぁあ!!足、すわれてるぅぅぅう!!!」

兎丸「えぇ…さっきまでかっこよかったのに……」


と呆れつつアリスを襲っている美脚ワーム以外を倒した兎丸は早急にアリスを助けるのだった。




アリス「まじ助けてくれてありがとう!!!すげーなお前!!本当すげーよ!!」

とアリスは兎丸の手を握りブンブンと振りながら感謝を述べた。

兎丸「…いや、すごいのアリス君の方だよ。瞬時にあそこまで頭回転させて行動するんだから。」


と若干引きつつアリスの感電させた美脚ワームを一瞥する。

アリス「そ、そうか?ちょっとガサツだった気もするし怪人についてはお前に頭が上がらなそうだ」 


と周りに飛び散った兎丸が倒した美脚ワームの残骸を見て言う

男の子「…お母さん!!」

しみじみ会話をしていると襲われそうになっていた男の子は少し離れたところで避難して様子を見ていた人々の中から母親を見つけたのかそちらにかけて行った。

アリス「………なぁ兎丸」


兎丸「……何だいアリス」

二人は子供を見送ると真っ青な顔でお互い顔を見合わせると

アリス/兎丸「オ"ォ"ロロロロロロロロロロ」


と同時にゲロを吐いた。


子供の手前我慢したが限界だったようだ


アリス「ゼェ…くっそ!!…ゼェ…カッコつけていい感じのシリアス…展開だったのに……!!食べた後急に動いたから。」


兎丸「せ、せっかく食、べた……オ"ゥロロロロロ…だ、食べる、、ご、ごはんがぁ…


……だべずぎだぁ」



せっかく汚さずに戦おうと意識したのに自分たちで汚すハメになった2人。



しばらくしてネズさん率いる清掃部門の人間が現れた。



ネズ「ふむ。まぁ、いつもよりはましなので及第点でしょう。

あ、でも自分たちが出したものは自分たちで片付けしてくださいね?」

そう話すネズの前には正座をした2人。


アリス/兎丸「はい。」


ネズ「あと、物はなどはいくらでも壊してだいて大丈夫ですが、全て壊した本人に弁償義務がありますので」

 

とアリスが壊した窓ガラスと電線を見ながらそう言った


アリス「はい。」



兎丸「ねぇねぇネズさん!」


ネズ「はい?」


兎丸「今日はできるだけ綺麗に倒したけどさ!

やっぱり血の飛び散り具合が微妙でカラフルさにかけると思わない?可愛さに欠けると思わない?あれはあれである意味綺麗だったと思わない?」


アリスは兎丸の不思議発言に何言ってんだこいつと言う顔で見る


ネズ「全く思いませんし、これからもできるだけ清潔という意味で綺麗に闘ってくださいね?」


兎丸「はぁい。」

と露骨に落ち込む兎丸


アリス「はぁ…」


こうして二人が組んでから初の活動は幕お閉じるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る