第2話ロボット幼女突然のお引越しorスクラップ

第2話対宇宙怪人用ロボット幼女突然のお引越しorスクラップ

(((ナレーター視点)))


宇宙歴4998年 3月10日 13:20


惑星:地球 トーキョー 渋Y区 


怪人が割と頻繁に出るこのご時世

今日も今日とて真昼間から


対宇宙怪人用アンドロイド"RBT型0番"


通称:兎丸は


その華奢な見た目とは裏腹に


怪人達をフリルのついた傘で撲殺していく。


兎丸「えーと。下級怪人5人排除っと…

後片付けはお掃除屋さんがやってくれるだろうからこのままで大丈夫。…多分だけど。あとはウチの倶楽部に任務完了の連絡して〜」


周りの地球人がそのグロテスクな処理の仕方にドン引きしている中


兎丸はなにやらガラケーでいくつかの場所に連絡しているようだった。

兎丸「さて!今日も今日とて頑張ったし!ロンソンでロールケーキでも買って帰ろ〜」

と背伸びをした瞬間


兎丸「ぐぇ!?」

兎丸は首根っこを思いっきり掴まれ


汚ねぇ声を上げる。


輝夜「やっと捕まえたぞ。」


ピンク色の髪色に灰色の瞳

サングラスをかけた

兎丸の首根っこを掴んだ男の名は


輝夜(かぐや)


対宇宙怪人アンドロイド開発研究技術局

の若き局長

輝夜「兎丸、お前今日からVAD(対宇宙怪人アンドロイド開発研究技術局)のカプセルルームからこっちに引っ越せ。」

と輝夜は一枚の紙を兎丸に渡した。

そこには


惑星:地球 トーキョー 渋Y区 

132番地6


という住所と


譜破 アリス


と言う名前が記載されていた。


兎丸「えっなんで?もしかして部屋で勝手に衛星:スィーテッド産のほんのりチョコの味のするバナナの木育ててたのがバレた?」

輝夜「お前そんなことしてたのか。

まぁ、それはもはやどうでもいい。


何年か前から計画していた対宇宙怪人用アンドロイドとアンドロイド技術免許を持った人間がバディを組む制度の実験隊に選ばれたんだ大いに喜べ」

兎丸「それってあれでしょ?全然計画的に進んでなかった制度じゃん。なんで急に」


輝夜「いつまでもぐだぐだやっていたから俺が実験という形で押し切った。


その住所に書いてある人間はVADの職員だが今日は休みだから家にいるはずだ…


これからはそいつと組んで仕事をしろ」

兎丸「ここに住んでるってことは地球人……1番か弱い種族とバディかぁって……待てい!!


なんで私???他にいっぱい…はいないけどいるじゃんアンドロイド」


輝夜「お前が1番の問題児だからだ。

お前が人間と生活できれば他のアンドロイドもできるだろう」

真顔で兎丸を指差す


兎丸「やだぁぁあ!!」


輝夜「バディ結成しないとスクラップにするぞ。」


兎丸「うぐぐ!さいていだ!大人なのにこどもをおどすなんて!」


輝夜「これが、権力を持った大人の力だ。フハハハ!


あと普通にお前に課せられた義務だから何がなんでもやってもらう。」

兎丸「はいはい、ぎむぎむ…麦チョコ食べたくなってきたなぁ


…にしても知らん地球人かぁ。輝夜君とバディじゃダメなの?」


輝夜「あいにくだが俺はアンドロイドのバディになれるほど暇じゃない。

今から衛星:ビタアに行くし。

それにもしアンドロイドとバディになるなら

バスト99.9ウエスト55.5㎝・ヒップ88.8㎝

のボディコン一択だ。」


兎丸「なんで、やたらと細部にこだわるんだよ。」

とかなんとかくだらない会話に逸れ始めたが


輝夜「話が逸れたな。取り敢えず実験期間は未定だからよろしく。」


兎丸「待てこらそのバディとやらに初めましての挨拶だけ一緒にいけよ。」


と兎丸は輝夜の服を掴むが


輝夜「オオ!ナントイウコトダ。

モウコンナジカンカ!

俺もそろそろ宇宙列車に向かわないとまずい。

しばらく会えないのは実に寂しいが元気でな。」


兎丸の言葉を防ぎ、わざとらしく時計を見ながら早口で無感情のセリフを吐くと立ち去ろうする。


兎丸「ダメェ!!!」


逃げようとする輝夜を止める兎丸


輝夜「!………あぁ!!あの雲、マカロンみたいで可愛い!」

と急に大声で空に指を刺す。


兎丸「どれどれ!…….って」


くだらない方法で兎丸の不意をつき


兎丸「あ!!」

いつの間に呼んでいたのかすぐそこまで来ていたタクシーに乗ってさってしまった。

兎丸「逃げ足はっや。」

不意をつかれその場に取り残された。兎丸は渋々、バディになるかもしれない人間の住所のメモを見ながらそこに向かうのだった

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