世界探索04日目 エネルギーの手がかりは?

深夜...。

「ん?」

良神実は何か異変を感じた...。

「なんかある...?みてみよう...。」

良神実はその物体を見つめた。

「塗り薬...?一体誰が?」

良神実の目線の先には、塗り薬があった。

「まさか、マギーさんが?」

「ここまで把握しているの?まさか、日記を見たとか?」

「今日の朝、電話して聞いてみよう...。」

私は朝に電話することにした。そして寝る前にこの薬を傷跡に塗り込んだ。

翌朝...。

「うぅぅぅぅん〜〜〜〜〜〜!あ゛ぁぁぁぁぁぁっ!」

「よく眠れたぁ!」

続々とみんなは起きていった。だが、私だけ全く起きない。

「おーい、姉や!」

「朝やぞ!」

「ん?」

ようやく目が覚めたようだ...。

「ああ、みんなおはよう!」

「遅いよ姉やだけ!!」

「珍しいねぇ。良神実がビリなんて。」

「朝ごはん食べよ!」

「そうだね!」

「みんな先に食べてていいよ!私はマギーさんに聞きたいことがあるから。」

「「「「「はーい!」」」」」

みんなを食事部屋に行かせたあと、良神実はマギーさんに電話した。

(出てくれるかなぁ?)

『plll…plll…plll…plll…plll…p』

『あ、もしもし?こちらマギー。』

「こちら良神実。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

『ああ、あの薬のこと?それなら私が仕込んどいたよ!』

「やっぱりそうだったんだね。ありがとう!」

『いいってことよ!探索に怪我ありでいっちゃ後で困るからねぇ!』

「じゃあまた。」

『ツーーーーー...』

やはりあの薬はマギーさんが仕入れたものだった。昨日塗ったけど、結局効いたのか?私は確かめることにした。すると...。

「治ってる...!」

「この薬、すごいっ...!」

私はこの薬の効果に感動した。

「おっと、ご飯食べなきゃ。」

「みんな、おまたせ!」

「「「「「おかー!」」」」」

「遅かったやん。」

「あーつい話が長くなっちゃって...。」

「はい、姉やも食べようぜ!」

「おう!」

「「「「「「いただきまーす!!!」」」」」」

今日の朝ごはんは普通にパンとバターとジャムだった。みんなは20分ほどで食べ終わった。そろそろ胃炎がやばいって思ったのか?

「よし、探索と行こうか!」

「今日はどこに行くの?」

「あなのところにいくよ!」

「よし、乗って!」

みんなが乗ったあと、ロケットを発射させた。ロケットは8分で穴のところについた。

「さて、ここだね。」

「エネルギーの手がかりとなるものはあるのかなぁ???」

「行ってみないとわからないよ?」

「よし、行くぞ!」

「せーので降りるよ...。みんな、手を繋いで。」

「「「「「「せ〜〜〜の!!」」」」」」

「「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」」」」」」

私達はこの穴には飛び降りた。穴の中は暗く、風だけを感じた。

その瞬間、ドサッという音とともに着地した。みんなは暗すぎて着地もできずに転んでいた。幸い、地面には葉っぱが分厚く積もっていたので、大事には至らなかった。

「いてててててて....。」

「みんな、大丈夫?」

「「「「「大丈夫だよ!!」」」」」

「よし、みんなライトを付けて。」

みんなはライトを付けた。すると周りがとても明るくなって地形が見やすくなった。

「よし、今回も昨日と同じメンバーで。」

「はーい!」

「集合時間は...あれ?」

私の時計が全く動かなくなっていた。0:17で止まっている。

「あぁ...誰か時計持っている人いる?」

「私持ってるよ。」

「サンキュー!」

「じゃあ、17時集合で!」

「じゃあ解散!!」

「みんな気をつけてねぇ!」

私は恥をかいたが、なんとか会議を終了させれた。顔だけは色んな意味で終わっているが。

「よ、よし、探索と行こう...。」

「顔真っ赤だけど大丈夫?」

「だ、大丈夫...。」

「行こう...。」

やっと探索を始めた。果たしてエネルギーの手がかりはあるのか...!

「こういうときのために金属探知器とエネルギー濃度計を持ってきたんだなぁ!」

「お姉ちゃんさっすがぁ!」

私は金属探知機を片手に、エネルギー濃度計をもう片方の手にもって探索を始めた。そうしたら早速何かを見つけた。

『ぴぴぴぴ....ぴぴぴぴ....』

近づいて来ると次第に音が1つになっていく。

『ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』

どうやらここになにかあるようだ。

「この石かな?」

『ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ』

「これじゃないみたい。」

「じゃあこれは?」

『ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!』

「これだ!!!」

「良神岡、ハンマーとかある?」

「あるよ!」

「それでこれを砕いてくれない?」

「わかった!」

良神岡はこの怪しい石を砕き始めた。10分後、なにか出てきた。

「なにこれ?砂鉄の塊でできた地図?」

出てきたのは砂鉄が大量に付着している地図だった。

「誰かのメモかな?」

「じゃあ...。」

しばらく考えた後、良神岡は言った。

「ここに行ってみる?しっかり現在位置が書いてあるからさ。」

「そうだね。なにかありそうだし。」

私と良神岡はこの場所に向かってみることにした。

その道中、急にエネルギー反応が下がっていった。

「あれれ?」

「エネルギー反応の大きさが下がってる!」

「逆方向だったのかな?」

「いや、今はここに来たから探索を続けよう。」

「そうだね。今から戻るなんて面倒くさいし。」

そう言いながら戻ろうとしたとき、後ろから声がした。

「「!?」」

「ごぉぉぉぉ...。」

「わあっ!?ぞ、ぞぞぞぞゾンビがいる!?!?!?!?!?」

「私に任せて...。ファーリングルピカ!!」

良神岡は魔法を使ってきた。その魔法はゾンビに向かって...。

「おぐうぉ!」

という断末魔とともに消えていった。

「封印。」

「え、すごっ...。魔法なんて使えたの?」

「まあね。ハァハァ...。」

「めっちゃ疲れてんじゃん!」

「いや、魔法使ったの久しぶりでさ。ちょっと疲れた。」

「さあ、続き、行こか?」

「そうだね。」

こう話しているうちに時間だけが過ぎていく。今日は昨日みたいに早く起きていない。スピーディに行かないと。

更に奥へ進んでいくと、今度は金属探知機が反応した。

『ぴっぴっ...。』

「近くね?」

「そうだね。もう少し細かく探索しよう。」

それと同時に...。

「わっ!?エネルギー反応が80超えてる!」

「まじか!?」

「がちで近いよ...!」

『ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ』

「90超えた...。」

「ここか?」

『ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!』

「ここだ!エネルギー濃度計は?」

「カンストの100!!」

「よし、ここでつるはしを出そう!」

私はバックの中から鉄でできたつるはしを出した。そして周りの岩を掘り始め、反応の強い岩を手に取った。

「これか。」

「中身を見てみようか?それにしても、大きすぎるのではないか?」

「そうだね。なぜこんなに大きなものが?」

「それよりも石を取り除こう!」

「そうだね。」

私と良神岡は石を取り除き始めた。3分ほどして、なにかに引っかかった。

「これ何?」

「結界っぽい。この奥にはエネルギーが強いなにかがある。」

「良神岡、この結界、解ける?」

「いや、無理。この結界、私の魔力を超えている。」

「じゃあ、どうすれば?」

「今はもう時間がない。もうすぐ17時だ。」

「テレポートしか帰る方法なくね?」

「じゃあTPするか。」

「これを持って、手を繋いで、3、2、1!」

「「うわぁぁぁぁぁ!?」」

私と良神岡はロケットのところにワープした。その時はもう、みんなは集まっていた。

「みんな、お疲れ様。今日はどうだった?」

「なんかすっげーもん見つけたぜ!姉や、見てくれ!」

「どれどれ?」

「エネルギー反応43か。金属は反応なし...。」

「何をブツブツ言っているんだ?」

「いや、なんでもない。」

「でもこれすごいじゃん!」

「だろだろ!」

「他になにかある人いる?」

「「・・・。」」

「「もうないよぉ。」」

「よし、じゃあ帰ろっか。」

「あ、その前に。この結界、誰か解ける人いる?」

「どれどれ?」

「ああ、これね。多分解けるよ。」

「良神傘、行ける?」

「任せてぇ...。ちょっと自信ないけどぉ。」

そう言いながらこの岩をおいて良神傘は正座をして岩に向きながら念仏を唱え始めた...。すると段々と結界が剥がれてきて、中身が出てきた。

「これは...鍵?」

「そうだねぇ。なにか使い道はあるのかなぁ?」

「これがエネルギー反応100のやつかぁ。もしかしたらエネルギーの手がかりなのかもしれない。」

「とりあえず、今日は戻ろう。」

「「「「「そうだね!」」」」」

みんなはロケットに乗って、拠点に戻っていった。拠点についたあと、この謎の鍵をケースに仕舞って夕食を食べた。今日のご飯はブロッコリーのトマトソース漬けとチキンとパルメザンチーズだった。私たちはこれを30分かけて食べた。

「ふう、お腹いっぱい!」

「食べた食べた...。」

「なんか眠くなってきた...。」

「今日も日記書くから先寝てていいよ。」

「じゃあおやすみぃ〜。」

「「「「ぼやしゅみぃ〜。」」」」

みんなが寝たあと、日記を書いた。

『探索4日目

今日は洞窟を探索した。探索しているうちにゾンビと遭遇したり、地図があったり、その地図を頼りにエネルギーの手がかりを探った。結局エネルギー濃度カンストの100の鍵しかなかったが...。タイムアップまで2年と361日。私達は本当に間に合うのか...?不安になってきた。

作:三合良神実』

「よし、寝るか。」

私は電気を消し、眠りについた...。

(鍵はどこで使うのだろう...?一応手に入れておいたけど...。もしかしたらこれから先使う時が来るのかもしれない。大切にしまっておこう。)

………今日もこんな事を考えながら。

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