世界探索02日目 隠密行動

翌朝......。

『ドドカカドドカカドンドン!!』

『アサデス、オキテクダサイ』

とても大きな太鼓の音のあとに、AIが朝のコールを言った。

私達は、太鼓の音で起きた。

「う〜〜〜〜〜んっ、はぁ〜〜〜〜〜っ!」

「よく寝たぁ〜」

「さあ、朝ごはんだよ、急ごう!」

「「「「「はーい!」」」」」

みんなはいつも朝は眠たそうにしているのに、今日は違った。なぜだ。

朝ごはんはいたって普通な卵サンドとミルクココアだった。みんなはこれを10分で食べきって、昨日の温かい普段着をきた。さあ、出発だ。でも、なんか今日はやけに嫌な予感がする。大丈夫だろうか。まさか、昨日考えたことが原因か?まあいいか。普通に考えてるだけでもただ時間がすぎるだけ。良神実はロケットのエンジンを入れた。

10分後、また同じ場所についた。でも、いつもとは違った。着地地点に

は...。

「ええええええ!?」

「な、なんで...!?」

「ひ、人が...。」

「「「死んでる!?」」」

「まさか...。」

「先客がいた...?!」

「恐竜に踏み潰された...のか...?」

そこには、黒い服を着た先客らしき人物が大量の血液を流して倒れていた。骨もむき出しになっている。近くに本来テントだったものがあったので、どうやら野宿をしていたときに恐竜に踏み潰されたようだ。だが、ここには木も多い。踏み潰されるとは考えられない。でも、どうして...。

「また別の恐竜がいるのか?」

「だとしてもだよ。」

「う〜〜〜〜〜ん、謎が深いなぁ。」

「ここらへん調べてみる?」

「そうするか。」

「一応言うけど、隠密行動な。」

「「「「「はーい。」」」」」

良神実たちはなるべく固まって動くことにした。だが、見つかりやすいところも多々あったため、今回の作戦は失敗に終わった。結局、この死体についてはわからずじまいとなってしまった。そうこう言っている間に、もう10分、いやこの世界ではもう2時間経とうとしていた。

「結局、わからずじまい、か。」

「そうだね。」

「他のところ行く?」

「そうしようか。」

「で、どこ行くの?」

「.........」

「............」

「砂漠行こうか。」

「そうだね。」

「暑いと思ったらそんなに暑くないから。うん。」

良神広がそういうと、みんなは道具を持って出発した。ここから数分歩けば砂漠につくって前に言ってたような気がしたが。けっきょくのところ、良神広しか知らないため、事実なのかは知らん。まあ、つければいいんだが。

そしてかれこれ5分後、砂漠についた。いや、これは砂漠...なのか?

葉っぱもあるし、枯れた木と普通の熱帯雨林の木がある。

「良神広、これ、砂漠じゃないわよ。」

「ええええ!?」

「これね、似てるけど違うんだわ。ステップ気候だよ。」

「それm...。」

「マジだよ!」

良神広には申し訳ないが、割って突っ込んだ。でもそれ以上にもっとやばい脅威が迫ろうとしていた...。

次のロケットの着地場所を記したあと、帰ろうとしたとき、

どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!と音がした。

「うぉぉぉ!びっくりしたぁ!」

「あっつ!」

「みんな、怪我はない!?」

とても大きな爆発物の音がなった。爆風はこちらにも少し来た。ただ、破片はなにもとんでこなかったので、みんなは怪我無しで済んだ。でも、問題はこれから。今から向かうか、一旦帰るか。もう外は日がほてりかかってしまっている。

「なぁ姉さん、今から向こうに向かう?」

「いやぁ〜行きたいけどもう日が...。」

「夜になると恐竜たちも本格的に動き出すからなぁ。」

「いや、でも走ればいけそうじゃね?」

「あーね。」

「ねーねー。」

急に後ろから良神傘の声がした。

「どないしたん?」

「ん。」

「これは...!」

なんと、彼女が持ってきていたのは疲れない実としてマウキ星で有名な木の実だった。

「まさか、こんなに離れた場所にもあるなんて...。」

「とりあえず食べよう!」

良神実たちはすぐさまこの木の実を食べた。そうすると、急に足の重みや全身のだるさが全て吹き飛んだ気分になった。足も高速モーターのように早く動かせそうだ。

「よし、いそごう!」

良神実たちは急いでその場所に行った。1分もかからずについたとき、良神実たちはとてもグロいものを見てしまった。

「な、なに、これぇ...。」

「く、くっさいし...。」

「ぐほぇ...。」

「だめ、こういうの無理...ぼええええええ...」

そこには、散乱した爆弾の破片と、4人の焦げた血だらけの死体があった。

近くに恐竜の爪らしきものもあったが、全部焦げている。

これには思わず、良神傘と良神岡は嘔吐したためなのか、ダウンしていた。

「と、とりあえず、き、切り上げよう...。」

「あ、ああ...。」

私たちは急いでロケットの場所に帰ってきた。そして、のってすぐにロケットを発進させた。私たちは、恐怖と不安に襲われた。私達もこんなふうになったら...。考えるだけで吐き気がする。それよりも、なぜこの人達は爆弾を作ったのか。恐竜を倒そうとしたのか?恐竜をびっくりさせて遠ざけようとしたのか?考えるだけで空っぽになる。10分して、拠点についたのだが、今日は良神傘と良神岡は食べたくないとのことなので、先に寝かせることにした。

「はぁ、今日はとんでもないものを見たわ。」

「やべえ。」

「死にそう。」

「死ぬな死ぬな。」

「この世界、恐るべし...。」

「この世界にも人間はいるから、なにか看板でも作っとく?」

「せやな。」

「さあ、飯だ飯!」

良神広は今のことをすっかり投げ捨てて先走ってしまった。

「私達も行こう。」

「うん。」

この日のご飯は二枚のパンにハンバーグ、トッピング用に色々なソースがあった。これは、私達の大好物である、ハンバーガーの原型だった。

とはいっても、これはジャンクフード。いつも私達は5分で平らげるが、今は探索という大事な仕事を任されている。健康にはより一層気をつけていかなければと思う。

が、これらを食べるとやっぱり口が進む。さっきのことをまるで吹っ飛ばせたような感じになる。しかも食べ始めてから何分経過したのもわからずに結構早く全部食べてしまった。

「ねえ、何分経ったっけ。」

「しらん。」

「10分くらいじゃねぇか?」

「まあ、そういうことにしよか。」

「時計見れば早くね?」

「あっ、そうだった!!!」

「ららららららららっらっららら...。」

「歌うなぁ!」

「うるっさ。」

「いま2人寝てるから...。」

「oops,ごめんごめん。」

「急な英語...。」

「さあ、そろそろ寝ましょうか。」

「だね。」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁねむぅぅぅぅぅぅぅぅい!」

「寝る前に日記書くから先寝てて〜。」

「え〜〜〜〜みたいぃ!」

「しょうがないわねぇ。」

やや不満だったが、なんとなく受け入れた。

『探索2日目。

この世界には謎が多い。今日に限っては5人の死体があったし。1人は恐竜に踏み潰された可能性が高いが、あとの4人は爆風で死んだ可能性がある。荒れた現場を見て2人はダウンしちゃったし、私達もこの事があって恐怖と不安に襲われてしまった。次の日にはこの謎が解決されてればいいんだが、まだ謎だらけのままだから、何もすることはできない。この世界を一周するだけでどれくらい時間がかかるだろうか。あと2年と363日。あと一年のリミットまでにマウキ星を救わなければ...。

作:三合良神実、三合良神広、三合良神夢、三合良神八』

「よし、明日に備えよう。」

「「「おやすみぃ〜。」」」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る