四話 カフィーも強かった
「大量のゴブリンにキングゴブリンを討伐した分を合わせて金貨500枚の報酬だ」
この金貨達どこに仕舞えば良いんだ...。
「そしてお主は今日からDランク冒険者だ、本当はCに上げたかったが他のギルドマスターからの承認が得られなかった」
木製のカードから金属製のカードへ変わった、そしてランクの欄にはしっかりDランクと書かれていた。
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今日はフィーリス初の任務だ、そしてカフィーのランクを上げる為の任務でもある。
Cランク任務『はぐれワイバーン討伐』を受けた。
ワイバーンの群れはAランク任務なるが一体のワイバーンはCランクになる。
カフィーのランクを上げるために最適な任務だ。
因みにカフィーの戦闘スタイルは身体能力での戦闘ではなく普通に剣での戦闘だ。
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「あれだな」
何もない草原、その上空に群れからはぐれたワイバーンが彷徨っていた。
「行こう」
ワイバーンの元へ近づくと、ワイバーンはすぐにリコリス達に気付き、早速自分の唾を飛ばした。
「ワンバーンの唾は毒がある! 気をつけて!」
ワイバーンの唾は触れただけでも強い毒性に苦しめられる為、そこらへんの冒険者にとって中々厄介な敵になる。
「おらぁぁぁぁ!!!」
ワイバーンがリコリスに集中している隙にカフィーが自分の剣を翼に向けて投げた。
その剣はワイバーンが回避できない速度で翼に突き刺さった。
そのままワイバーンは地面に落ち、そのままカフィーに倒された。
ここまで強くて何故奴隷になったのかと言う疑問が生まれたが、今は気にする必要がないと考えリコリスは笑顔でカフィーとハイタッチをしていた。
「——何あれ」
帰還しようとしたところで、奥から大量のワイバーンの姿が見えた。
「む...群れの域超えてる...」
ワイバーンのスタンピードが発生した。
逃げることもできるがその場合街に甚大な被害が及ぶ可能性がある為今ここで倒す必要があるのだ。
「リコリス...出来る?」
リコリスはワイバーンの大群の元に近づき手を向けた。
するとワイバーンの大群が一気に消し炭となり、一匹も残らずに倒された。
何事もなかったかのように笑顔で帰ろうとするするリコリスはカフィーは少し引いてしまった。
ギルドに帰還するとワイバーンのスタンピードが発生し観測していたら突然全てのワイバーンが灰となった事で大騒ぎとなったが、カフィーが事情を説明し冒険者達は冷静を取り戻した。
翌日周辺の国ではワイバーンのスタンピードを単独で撃破した冒険者の事で話題は持ちきりになっていた...。
その錬金術師は人外 ~醜い姿で生まれ家族から見捨てられた少女が、錬金術によって美しい容姿と最強の力を手に入れ、自分を見捨てた家族に復讐する~ 星野海豚 @Takuw1n
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