第38話
目が覚めた。知らない天井だった。起き上がろうとしても何か重いものが乗っかており起き上がることができなかった。
(あっ、思い出した。そうだ。二次会でカラオケに行って、愛理が歌下手すぎて煽ったら思いっきり殴られて気絶したんだ)
「ここにいるのはわかった。でも、俺の上に乗っかているのは誰だ?」
聖也さんや愛理が乗っかていた。愛理だけだったら起こしたかもしれないが、聖也さんを起こすのは少し気が引けた。
「てか、まだ三時かよ。二度寝しよ」
数時間後
「起きろ、葵。出る時間だ」
「・・・ん?もうそんな時間か」
アイテムボックスに荷物を入れ寝ている天馬さんや透さんなどを起こしていく。
★★★★★
「葵君、昨日は大丈夫だったかい?思いっきり愛理君に殴られてたけど」
「もう治りました。聖也さんは優しいですね。殴った本人の愛理なんて何も言ってこないですからね」
「一度寝たら忘れちゃうから。大目に見てやってよ」
「聖也さんがそういうならわかりました」
「ありがとう。それじゃみんなも帰ったし僕たちも帰ろうか」
そう言って俺たちは帰路ついた。
~~~自宅前~~~
家の前に到着した。入ろうとドアノブに手を掛けると、家の中から嫌な気配を感じた。
(中に入りたくないんだけど。絶対家の中に俺が苦手なあいつがいるだろ)
ドアノブが手を離し俺はあいつが帰るまで近くのネカフェで寝泊まりすることにした。
「久しぶりね、葵。どこに行こうとしているのかしら?」
「ひ、久しぶりだな。
「日本に帰って来たから顔を見せに来てやったのよ。感謝しなさい!」
「お、おう。ありがとう」
こういうところが俺は苦手なんだよな。なんか上から目線で物を言うところが。
「そんなことより冒険者になったらしいじゃない。喜びなさい、SSランク冒険者であるこの私とパーティーを組むことを許可するわ」
「いや、大丈夫だ」
「私の誘いを断るなんて言い度胸じゃない。どっちが上かはっきり付けようじゃないい。今からダンジョンに行くわよ」
「わかったよ」
ダンジョンに向かっている最中に鑑定を使い怜奈のステータスを覗いてみる。
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名前:神木 怜奈 性別:女
加護:魔法神の加護
称号:SSランク冒険者
レベル:100/100
HP:ZZ
MP:∞
攻撃:ZZ
防御:ZZ
敏捷ZZ
運:ZZZ
ユニークスキル:無限の魔力 回帰
スキル:身体能力上昇Ⅹ アイテムボックスⅩ
溶岩魔法Ⅹ 海流魔法Ⅹ 氷結魔法Ⅹ
光魔法Ⅹ 闇魔法Ⅹ 精霊魔法Ⅹ 剣術Ⅶ
斧術Ⅹ 双剣術Ⅹ 縮地Ⅹ
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読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
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