第32話
~~~三日後~~~
「あら、今日もダンジョンに行くの?」
「いや、今日は友達と飯に行く」
「そうなのね。中々、事故は起きないと思うけど気を付けるのよ」
「わかったよ。それじゃ行ってきます」
家から出た俺は待ち合わせ場所である池袋へと向かう。
~~~池袋~~~
「葵ー、お待たせぇー--」
「ちょうど今来たところだからいいよ。もう十二時だし飯食うか」
「そうしよ。この僕が考えてきたかついてきてくれ」
「了解」
★★★★★
「ここだ!」
連れてこられたのは”定食屋お松”というところだった。
「葵、ここの定食屋は他のところよりうめぇんだ。一度食べたら他の定食屋じゃ満足できなくなるぞ」
楽しみな気持ちになりながら中に入る。
中は白を基調とした内装にダークブラウンの椅子に机。とてもおしゃれで
定食屋ではなくカフェだと錯覚してしまった。
「いらっしゃい。お好きな席に座りな」
隙に座ってもいいとのことなので一番奥の席に座ることにした。
早速メニューを見て、俺は唐揚げ定食、源蔵は刺身定食を注文した。
「まずはZランクに昇格おめでとう」
「そっちこそSランク昇格おめでとう。これからもお互い頑張ろう」
「そうだね!」
他愛の話をしていると注文していたご飯が来たので食べ始めた。
「「いただきます」」
拳くらいの大きさの唐揚げが四つに、白米、豚汁だった。
一口唐揚げを食べてみると、口の中に肉汁が溢れ外はサクサク、中はジューシーだった。
「うまいな。こんなおいしい唐揚げ食べたことがない」
「そうだろう!一番人気は葵が食ってる唐揚げ定食で、その次に刺身定食なんだ」
「最近四谷ダンジョンも飽きてきたし池袋のダンジョンでも潜ろうかな。探索終わりにここで飯食えるっていうだけでモチベーション爆上がりだもんな」
「ここの飯を食べるために池袋のダンジョンを潜っているんだ」
「へぇーそうなのか」
俺がおいしくご飯を食べていると、
「た、大変だー---。ダンジョン爆発だぁぁぁぁ。助けてくれぇぇぇぇ」
その話を聞いた俺たちは残っている飯を数秒で平らげアイテムボックスにしまっていた装備を取り出す。
「葵、聞いたか」
「あぁ。俺はダンジョン爆発のボスを倒すからお前は襲われている住民を助けてくれ」
「僕と葵の初の共同作業だね!」
「気持ち悪いこと言ってないでさっさと動くぞ」
机にお金を置き走って池袋ダンジョンへと向かう。
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