第30話
~~~十二階層~~~
もう少しで地上に出るというタイミングで会いたくない人物と会ってしまった。
「葵じゃないか。久しぶりだね」
「久しぶりだな、源蔵。どうしてここに?」
「そんなの決まっているじゃないか。君に会うために受付嬢に聞いてここに来たのさ。この僕も遂にSランク冒険者になったのさ」
マジか。前に会ったときはBランクだったよな。こいつってそんなに強かったのか。
俺は試しに鑑定してみることにした。
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名前:三國 源蔵 性別:男
称号:Sランク冒険者
レベル:71/100
HP:S
MP:SSS
攻撃:SSS
防御:S
敏捷:SS
運:S
ユニークスキル:召喚魔法【召喚可能:大天使 総裁の悪魔 飛竜】
スキル:身体能力上昇Ⅶ 抜刀術Ⅵ 居合術Ⅵ
刀剣術Ⅵ 火魔法Ⅶ 水魔法Ⅶ 土魔法Ⅶ 闇魔法Ⅶ
氷魔法Ⅶ
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(こいつ普通に強い。数カ月でSランクになったのも納得だわ。天使も悪魔も竜種を召喚できるんだから。もし、召喚した奴が成長できるんだったら末恐ろしいな)
「そんなに俺のことを見つめてどうしたんだ?はっ、もしかして俺に惚れちまったのか?すまんな。俺にそっちの気はないんだ。ごめんな」
「・・・お前殺すぞ?そんなわけないだろ。とりあえず俺は帰る」
「ごめんごめん。それじゃ俺も帰るとするか。葵とも会えたし」
「あん?お前はここのダンジョン攻略しとけよ」
「確かに。何もせずにダンジョンから出るのはもったいないもんな。葵に言われた通りダンジョン探索するわ。それじゃぁな。」
~~~冒険者協会・四谷支部~~~
「お久しぶりです、葵さん。蒼龍に勝てましたか?」
「もちろんです。だから、ここにいるんです」
そう言って今まで倒してきた魔物の魔石と蒼龍の魔石を渡した。
「すごいですね。まさかこの一週間で三人もZランク冒険者が生まれるなんて。本当におめでとうございます。これで葵さんもZランク冒険者の仲間入りですね」
「本当にうれしいです。それでZランク冒険者になって新しいルールとかってありますか?」
「それを今から説明しますね。Zランク冒険者とは一人で国に匹敵する力を持つ者たちです。そのため、ダンジョン爆発などがどこかで起きた場合一人で殲滅しに行ってもらいます。他には半年に一回、Zランク冒険者たちが集まる会合があるのでそれに参加してください。ちょうど一か月後にあるので。あっ、場所の方は一介の受付嬢の私じゃわからないので、ギルド長に聞いてください」
「わかりました。ありがとうございます」
俺はダンジョン探索の疲れを取るために温泉に入ることにした。
数時間後
温泉から出てきた俺は腹が減っていることに気づき、この数日間ダンジョン探索でまともな飯を食っていなかったことを思い出しちょっと高い焼肉に行くことにした。
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読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
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