第19話
~~~冒険者協会・四谷支部~~~
中に入ると、いつも騒がしいのに今日は静かだった。不思議に思いつつも関係ないと思い買い取りをお願いしようとするが、受付嬢もいなかった。
「すいませーん、買い取りお願いします」
声をかけても誰も来ないので近くのソファーで時間を潰すことにした。
三十分後
もう誰も来ないので明日にしようとすると、
「葵さーん、帰らないでくださーい。今会議をしていて対応が遅れてしまいました。申し訳ありません」
「そうだったんですね。それじゃ買い取りの方をお願いします」
「その前に葵さんも会議に出てくれませんか?緊急事態で」
「緊急事態?」
「はい、ピースアイランドでダンジョン爆発が起きたらしくて」
ダンジョン爆発とは、普段ダンジョンから魔物は出てこないがなんかの拍子でダンジョンから魔物が出てきてしまうことである。
「ダンジョン爆発ですか。それで魔物たちを率いているのは何の魔物なんですか?」
「それも会議で話しているのでついてきてください」
腕を引っ張れてしまう。力強いなと思いながらついていく。
~~~会議室~~~
静かに中を入ると、職員たちが話し冒険者たちがそれを聞いてるようだった。
「それで誰をピースアイランドに派遣するんですか?あまり多いと東京を守る人たちが居なくなってしまいますが」
「それはSSランク冒険者の乙坂葵さんとSSSランク冒険者の泉聖也、この二名に任したいと思います」
「泉聖也はわかりますが、なぜ乙坂葵を推薦するんですが?最近なったらしいじゃないですか」
「考えてみてください、彼は一ヵ月くらいでSSランクになっています。彼には才能があります。ここでダンジョン爆発の経験を得て成長してもらいましょう」
ギルド長はそう言い放った。周りは確かにと頷く人もいれば苦虫を嚙み潰したような顔をしている人もいた。
そう言ってもらえたのは嬉しいが、正直言って行きたくない。ダンジョン爆発の魔物たちはワンランク上がり魔石も落とさないし。
「二人はこの意見に意義はないかい?」
「僕は大丈夫ですよ~」
「感謝する、聖也君」
断れる空気ではないので仕方なく了承することにした。
「俺に任せてください」
「ありがとう、葵君。それじゃこの二人を残して他の人は業務に戻ってくれ。冒険者たちの人たちもありがとう」
ぞろぞろと部屋から出ていき、俺、泉聖也、ギルド長の三人が残った。
「誰が魔物たちを率いているか話そう。悪魔だそうだ。階級は大君主らしい」
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