第15話
鬼殺しに魔法剣・光を纏い、身体能力を上げいつでも襲われても反撃できるようにする。
「君なら邪神を倒せるかもしれないね~。でも、まずはこの僕を倒してもらおうか」
職員は俺の目の前にやって来た。その場から離れ攻撃を避け、斬撃を飛ばす。
「すごいね~奇襲にもしっかり対応してカウンター攻撃。少し本気を出さないとすぐに終わってしまいそうだね」
(よく言うぜ。斬撃だって簡単に避けやがって。今の攻撃だってギリギリで躱したっていうのによ)
腕に狙いを定めて光魔法を放つが見事に避けられ、カウンター攻撃を喰らってしまった。咄嗟に義手でガードしたため大事には至らなかった。
中途半端な攻撃では意味がないと理解し限界突破を使うことにした。
「それが君の奥の手ねぇ~確かに君の闘気が上がっている」
雷魔法を義手に纏い目くらましに衝撃波を飛ばす。その隙に後ろに回り込み攻撃するが何か硬い物に阻まれてしまった。
「油断したとはいえこの僕が背中を取られるなんて思わなかったよ」
「このまま続けますか?」
「当たり前でしょ」
そう言って職員の姿が消えた。急いで気配を探ろうとするが見つけることはできなかった。
「強さは申し分ない。あとはこの僕を見つけることが出来たら昇格試験は合格。君はSSランク冒険者だ。僕はここから動かさないし攻撃することもないから安心して探してくれ」
居場所を見つけるために空間魔法を使ってみると、俺の後ろから微かに気配を感じた。振り向いて触ってみると、
「まさか、こんなすぐに見つかるとは思わなかったよ。昇格試験は合格。今日から君はSSランク冒険者だ」
「ありがとうございます。僕は帰らせてもらいます」
冒険者協会から出てきた。ホテルに戻ろうとするが自分がチェックアウトしたことを思い出した。ホテルに行くのは諦めてネカフェで一夜を過ごすことにした。」
~~~次の日~~~
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
ネカフェから出てきた俺は我が家に帰ることにした。携帯は鳴りっぱなしで帰るのが本当に怖い。
一時間後
家の前にやって来た。やっぱり帰るか、入るかで迷っていると
「葵じゃねぇか。自分の家の前で何をしているんだ?」
親友の咲夜だった。
「咲夜か。母さんが怖くてな。入るか迷っているんだよ」
「なんだよ、そんなことかよ。さっさと入ればいいだろ?」
「簡単に言うなよ。お前だって俺の母さんが怖いのわかるだろ?」
「確かに怖いけど、それはお前が悪いんだろ?お前の父さんから話を聞いたけど、突然冒険者になるって言って家を飛び出したんだろ?さっさと家の中に入れよ。俺は用事があるから帰るわ」
そう言って家に帰ってしまった。俺は勇気を振り絞って家の中に入った。
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