第12話

~~~二十八階層~~~

レベリングの成果を見るべく火竜を探していると、五十メートル先に発見した。

まず最初は魔法なしで剣と素手で戦うことにした。


「ギャァァァァオ」


地面を蹴り目の前に移動する。雷魔法を義手に纏い逃げられないように翼を破壊する。痛みでもがいている間に成長の魔剣で首を切断しようとする。


「さすがにまだ首を切断にはいかないか。もうちょっと成長しないと」


首を斬ることを諦め鬼殺しと交換しそのまま首を切断する。


【火竜を倒しました】

【レベルが上がりました】


「うん、これなら数体襲ってきても大丈夫そうだな。雷魔法も光魔法もあるし」



階段を発見したと同時に後ろから複数の気配がした。堪でその場から離れると風魔法が飛んできていた。魔法を放った奴を見てみると、ニヤニヤした気持ちの悪いおっさんたちがいた。


「おいおい、ここはガキの遊び場じゃないぞー?!俺たちがダンジョンの厳しさを教えてやるよ」

「ガキは家に帰ってママの乳でも吸っとけよ」


なんか見たことある顔だなと過去を遡って思い出してみると、冒険者協会に隣接している酒場で飲んでいる奴らだった。


「おいっ、無視するんじゃねぇよ」

「先輩冒険者様が教えてやるって言ってんだぞ?」

「ビビッて声も出ないのかぁ?」

「「「ガハハハハハ」」」


黙って話を聞いていると、とても気分が悪いので大剣を持っているスキンヘッドの眉間を光魔法で貫く。


【河野蛙を倒しました】

【レベルが上がりました】


「河野?おい、大丈夫か?」

「こ、こいつ人を殺しやがったぞ。俺たちが報告したら冒険者協会から追放だぞ?」

「うるせぇな。ここでお前ら二人殺せば証言者はいなくなるだろ?元々言えば、お前らが先に風魔法攻撃してきたんだろ?お前の頭はお飾りか?」

「言わせていれば、調子に乗りやがって。河野の仇を撃つぞ」


成長の魔剣を構え、闇を纏う。おっさんたちは魔法使いらしく風魔法や火魔法で攻撃をしてくる。それらをすべて避け右にいる奴の首を斬り飛ばす。


【森野鹿を倒しました】

【レベルが上がりました】


左にいる奴は仲間が一人やられて絶望しているようだったが、そんなのお構いなしで闇を纏った斬撃を飛ばして倒した。


【林泉を倒しました】


死体をその場で燃やし次の階層へと向かう。


~~~三十階層~~~

あれ以降、何も起きることはなくボス部屋へと辿り着いた。

ちょっと疲れている俺は空間魔法で空間を断絶しその場で仮眠を取った。


★★★★★

目が覚めた俺は周りを見て変わった様子はないかと確認をした。目の前には魔石が大量に落ちていた。


「眠っている俺を見て襲ってきたんだろうな~俺のいる空間に入った個所から切断されていくのに。やっぱ魔物って人間と一緒で馬鹿だな~」


俺はそんなことを呟きながら魔石をしまい、ボス部屋の中へと入る。


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