第10話
風塵が晴れ勝負の行方を見てみる。
「さすがに勝てるかな~って思ったけど僕の負けだわ」
男性職員の体はボロボロになっており、攻撃に使った右腕はなくなっていた。
「おめでとう。Aランクに昇格だ。今すぐにでもSSランクになれそうだけど僕の権限じゃ無理だからね。申し訳ないね~」
男性職員はそう言いながらなくなった右腕に手を当てさっきみたいにユニークスキルを発動させ右腕が再生した。
「このユニークスキルすごいでしょ~。死んだらさすがに復活するのは無理だけど、四肢欠損なら治せるんだよね~しかも他人のことも回復させることができるんだよ。どうだい?君の左腕も治すかい?」
「遠慮しときます。この義手気に入っているので」
「そうか。それじゃこれからも頑張ってくれたまえ」
俺は闘技場を後にしこの足でダンジョンに向かうことにした。
~~~男性職員視点~~~
「いや~それにしても彼強かったな~本気を出していなかったとはいえSSSラランク冒険者の僕を圧倒するんなんて。やっぱ協会職員をやっていてよかったな~。まっみんなにはSSSランク冒険者だってことは言ってないけどね」
「お疲れ様です。聖也さん。葵様はどうでしたか?」
「彼は強いね。ボコボコにされちゃったよ。僕の権限でAランクにしといたから支部長によろしくね。僕は疲れたから帰るね」
僕は完全隠密を使いその場から逃げる。
~~~乙坂葵視点~~~
階層転移を使い十八階層に戻って来た。
さっきの戦闘では威力がわからず雷魔法を使えなかったのでハイオーガに向かって試すことにした。
「ウガァァァァァ」
そんなことを考えていると早速出現した。攻撃される前に狙いを定めて雷魔法を発動する。
【ハイオーガを倒しました】
「威力つよ。死体丸焦げでなんの魔物かわからないな」
威力に驚きつつこれは害がない人には向けないと心に誓った。
~~~二十階層~~~
ボス部屋の前にやって来た。レベリングもし準備は万端なので扉を開け挑む。
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名前:乙坂 葵 性別:男
称号:無限の可能性 Aランク冒険者
レベル:72/∞
HP:S
MP:SS
攻撃:S
防御:S
敏捷:S
運:SSS
ユニークスキル:早熟 限界突破 剣召喚
鑑定 弱点看破
スキル:アイテムボックスⅦ 身体能力上昇Ⅷ
空間魔法Ⅳ 火魔法Ⅴ 光魔法Ⅷ 闇魔法Ⅷ 剣術Ⅸ
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ボスが現れた。鑑定すると飛竜と出てきた。空も飛べることができるらしいので翼を闇を纏った斬撃で切り裂く。
「ガァァァァ」
この隙に雷魔法を全力で放つ。このままだと俺も被弾しそうなので空間魔法で空間を断絶し凌ぐ。
【飛竜を倒しました】
【レベルが上がりました】
飛竜が居た場所には魔石と盾が落ちていた。
「今回は盾かよ。一応鑑定してみるか」
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聖なる盾
ランク:S
説明
状態異常を無効化してくれる。悪魔系の攻撃を80%カットしてくれる
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「もしかしたら即死系とかの状態異常をしてくる魔物が出てくるかもしれないから一応持っとくか」
次の階層へと足を進める。
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読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
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