第9話

成長の魔剣が新しい能力を覚えたことに喜びを感じたと同時に早く試したいと思った。


「待たせたな。これが義手だ。お前鑑定持ってるだろ?やってみ」


俺は驚きを隠せなかった。誰にも鑑定を持っていると言っていないのに二回あっただけで俺が鑑定持ちだってことに気づいたことに。


「なーに驚いてんだよ。Sランク冒険者以上の奴は見ただけでも鑑定してるかどうかはわかるぞ。そんなことはどうだっていい。早く鑑定しろ」


言われた通りに鑑定する。


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轟雷の義手

ランクSSS

説明

最高傑作の義手。魔石のエネルギーが切れない限り雷魔法Ⅹを使うことができる。

この義手が壊れることはない。

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「えっ、強すぎだろ」

「俺が今まで作ることのできなかった不懐の武器を作ることができた。しかもだ、雷魔法Ⅹも使えるようになっていた。それで、代金だが無料でいいぞ」

「申し訳ないので払いますって」

「不懐の装備を作れたのはお前のおかげだからな。だが、条件がある。この義手を付けてZランク冒険者になれ。そしてこの武器屋のことを紹介しろ。そしたらこの店は今以上に繁盛し儲かる。わかったか?」

「そういうことならわかりました。本当にありがとうございます」

「気にすんな。それじゃ頑張れよ」


俺は義手をアイテムボックスにしまい店から出た。


~~~ホテルガルーダ~~~

ホテルに戻って来た俺は義手を装着した。すぐに俺に馴染み自分の腕のように動かせた。


「この義手かっこいいな。白を基調としところどころに金が装飾されてて、俺好きだわ」


明日からダンジョン探索に力を入れるべく今から睡眠を取り備える。


~~~冒険者協会・四谷支部~~~

ホテルをチェックアウトしてきた俺はBランクに昇格すべくギルド職員と戦いに来た。


「Bランクに昇格したいので職員と戦いたいんですが」

「かしこまりました。地下闘技場にご案内いたします」


受付嬢に付いていくと奥にある階段を下りた。


「ここで少々お待ちくださいませ。担当の者を呼んでまいります」


そう言って上に行ってしまった。


★★★★★

「おっ、君が史上最速でCランク冒険者になった葵君かな?その義手かっこいいね~。おっと、これは失言だったかな」

「あ、いえ。特に気にしてないので大丈夫です。この義手かっこいいですよね~自分でも思うんですよ」

「それはよかった。それじゃBランクに相応しいか見極めさせてもらうね」


俺は剣を構えいつでも始められるようにする。


「スタートの合図はこのコインが下に落ちたら始めよう」


男性職員がコインを上に投げる。数秒後コインが落ちスタートとなった。

俺は身体能力を上げ地面を蹴り近づく。


「中々早いね。でも、それじゃBランクにはなれないよ」


剣を横薙ぎするが拳で止められてしまった。剣から手を離し腕を思いっきり殴る。鳴っちゃいけない音が鳴り骨が飛び出ていた。


「戦いとはいえ、人の腕を粉々にするとは君、すごいね~」


男はそう言いながら粉々になった腕に手を当てた瞬間緑色に光りだした。光が収まると元通りに治っていた。


「これが僕のユニークスキルだよ。第二ラウンドと行こうか」


普通の状態では攻撃が通じないと思った俺は、新しい能力を使うことにした。刀身が黒くなり紫色のオーラを放っている。


「君は面白いねぇ~いろいろなスキルを持っていて戦闘センスも抜群。まさに原石だね~」


そんな言葉を無視をして剣を拘束に振り下ろし、斬撃を飛ばす。男はその斬撃を避けることはせずに拳で相殺しようと拳を振りぬく。全力の攻撃がぶつかり合い風塵ふうじんが舞い立つ。


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読んでいただきありがとうございます

これからもよろしくお願いします

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