第7話

~~~ホテルガルーダ~~~

帰ってきた俺はとりあえずお風呂に入り夕飯を食べた。

これからどうしようかなと考えていると、母親から電話が掛かって来た。


『もしもし、葵。あなたは今どこで何をしているの?お父さんも心配しているのよ』

『この間も言ったかもしれないけど冒険者をしているよ。気持ちの整理が出来たら帰るからそれまで待ってて』


俺はそう言って電話を切った。


「どうすっかなー。利き腕じゃないけど、左腕なくなったし。武器屋に行って専用の義手でも作ってもらうか」


携帯で近くの武器屋を探してみると、運がよく東京で一番有名と言われている武器屋が近くにあったので、ダンジョンに潜る前に行ってみることにした。


~~~次の日~~~

武器屋に到着した。外から中の様子を見てみると客もいなければ従業員もいなかった。試しに入ってみると、


「いらっしゃい、なんの用だ?」

「左腕を切り落とされてしまったので義手を作ってほしいなと思いまして」

「いいだろう、結構値が張るが大丈夫か?見たところ高校生くらいだが」

「それなら大丈夫です」

「そうかい。オプションとか付けることはできるが。炎龍っていうSSランク冒険者も両腕だけしか纏えないが雷を纏えるぞ。それでお前はどうするんだ?」


剣をメインに戦うため今回みたいに四肢欠損する可能性が出てきた。気にせず戦いたいため、


「何か結界みたいのを張れるようにしたいです」

「わかった。Bランクの魔石を持っているか?」


魔石にランクが付いていることを知らないため、換金のときに出さなかった中級デーモンの魔石を提出した。


「Aランク魔石じゃねぇか。お前、見た目によらず強いんだな。俺に任せな、最高の義手を作ってやる。一週間後にもう一回来な」


魔石を持って奥に行ってしまった。残された俺は武器屋にある武器を少しだけ眺めた。


~~~新宿ダンジョン・三階層~~~

エンペラーオークはもう倒されたと思いやって来た。階段のところに行ってみると、そこには魔物はいなかった。

下に降りる。


~~~四階層~~~

この階層は何の魔物が出現するのかと楽しみにしながら探索していると、前方から気配を感じた。築かれないように近づいてみると、全長五メートルくらいの大蛇が居た。


「シャァァァァァァ」


蛇が苦手な俺はすぐさま火魔法で焼き払う。


【大蛇を倒しました】


一体は倒すことができたが、もう一体は仲間の死体を盾にし生き延びた。死体はすぐに魔石に変わり大きな体があらわになる。

大蛇は逃げられないと思ったのかタックルをしてきた。そのタックルを右に躱し光魔法で脳天を貫く。


【大蛇を倒しました】


剣を召喚しいつ襲われてもいいように構えとく。周りの気配に気を配りながら階段を探し始める。


【大蛇を倒しました】×2


「中々見つからないな。結構探したと思うんだけどなー。歩き疲れたしちょっと休憩するか」


数十分ほど休憩っを取り気を取り直して階段探しを再開する。


~~~十階層~~~

どのダンジョンも十階層ごとにボス部屋があり、倒すとレアな武器や防具がドロップすると分かり魔物を倒さずにやって来た。


「これがボス部屋って奴か。さぁ入ってみるか」


中に入った瞬間、黒い霧が発生する。攻撃かと身構えるが、霧が晴れるとそこには二メートルくらいの大剣を持ったオーク?が奥にある大きな椅子に座っていた。

しばらく睨んでいても、襲ってこなかったため鑑定してみることにした。


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名前:なし 性別:雄

種族:ジェネラルオーク

称号:新宿ダンジョン十階層ボス

レベル:50/100

HP:A

MP:A

攻撃:S

防御:A

敏捷:A

運:A

ユニークスキル:専用武器召喚【斧】 

スキル:身体能力上昇Ⅴ 斧術Ⅴ 火魔法Ⅴ

水魔法Ⅴ 状態異常耐性Ⅴ

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読んでいただきありがとうございます

これからもよろしくお願いします

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