第6話
~~~八王子ダンジョン・一階層~~~
ダンジョン内は洞窟とは違い木がたくさんありジャングルにいるみたいだった。
「やっぱりダンジョンによって中は変わるのか。今まで洞窟だったからな~」
「グルルルル」
そんなことを考えていると魔物に遭遇した。鑑定してみると、ハイ・グリーンウルフと分かった。どうやらグリーンウルフの上位種らしい。
今回は下級デーモンが目標なので光魔法で眉間を貫き片づける。
【ハイ・グリーンウルフを倒しました】
魔石を拾い階段探しを始める。
~~~七階層~~~
遂に下級デーモンがいる階層に到着した。ここまで来るのに三時間も掛かってしまった。魔物は大して強くないが階段探しに手間取ってしまった。
「「「ギャギャギャ」」」
下級デーモンを発見した。歩き疲れている俺はさっさと終わらすべく火魔法で辺り一面焼き払う・・・見事焼き払い魔石だけが残った。
【下級デーモンを倒しました】×3
「デスオーガよりも魔石が大きいのか。もしかしたら結構稼げるかもしれないぞ」
ウハウハな気持ちになり疲れが一気になくなりダッシュで探し始めた。
~~~三時間後~~~
【下級デーモンを倒しました】×5
「さて、結構倒せたし帰りますか・・・おっとー危な」
左に避けた瞬間、俺の居たところには槍が飛んできていた。飛んできた方向を見てみると、そこには二倍くらい大きい下級デーモンがいた。その後ろには手下だと思われる下級デーモンたちが八体付き従っている。
とりあえず鑑定してみる。
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名前:なし 性別:雄
レベル:72/100
HP:S
MP:SS
攻撃:A
防御:A
敏捷:A
運:C
ユニークスキル:暗黒魔法 槍生成
スキル:槍術Ⅹ 火魔法Ⅵ 闇魔法Ⅸ
身体能力上昇Ⅲ
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そこそこ強いな。一対一だったら少し余裕があったかもしれないが下級デーモンとはいえ数が多すぎる。
そんなことを考えていると、前から視界を覆いつくす火魔法と槍が飛んできていた。身体能力を上げそれをすべて紙一重で躱し、光魔法で二体の下級デーモンを貫く。
【下級デーモンを倒しました】×2
倒せたことを確認したところで、業火の大剣を取り出し火を纏い斬撃を飛ばし五体纏めて切り殺す。
【下級デーモンを倒しました】×5
【レベルが上がりました】
残りは下級デーモン一体と中級デーモンとなった。俺は持っている大剣を重くし投げつける。
【下級デーモンを倒しました】
仲間がやられたというのに、奴はなぜかニヤニヤしていた。周囲を探ってみると、突然俺の後ろに気配を感じた。すぐにその場から離れると、小太刀を持った下級デーモンの姿を確認した。
(なるほど、こいつが終始ニヤニヤしていたのはこいつの存在があったからか)
小太刀を持った奴を光魔法を攻撃すると、避けられてしまった。俺はびっくりし隙を作ってしまった。その隙を見逃さなかった中級デーモンは槍を持って突っ込んできた。反応が遅れてしまった俺は攻撃を受け左腕が切り落とされてしまった。
「待って待って待って。マジでいたいんだけど。えっ、この左腕って回復魔法で治る
の?」
自分の油断とはいえ、左腕は切り落とされた怒りで光魔法を辺り一帯に撃ちまくる。
【シャドウデーモンを倒しました】
【中級デーモンを倒しました】
自分の左腕と魔石を回収し地上へと向かう。
~~~冒険者協会・八王子支部~~~
「ど、どうしたんですか?その左腕は」
「七階層に中級デーモンが出たので戦ったら左腕が切り落とされてしまいまして。それで回復魔法でくっつけることはできますか?」
「申し訳ありません。回復魔法では四肢欠損を回復することはできません」
「そうですか・・・とりあえず買い取りの方をお願いします」
魔石と冒険者カードを一緒に渡す。これでCランクに昇格することはできるが、左腕を失ったのはでかいなーと考えていると
「買い取り額は232万になります。あと、中級デーモンの魔石は提出されていないようでしたけど・・・」
「結構強敵だったので記念に持っておこうかなと思いまして」
「そういうことですね。かしこまりました。おめでとうございます。Cランクに昇格になります」
「ありがとうございます。それじゃ失礼します」
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読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
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