第4話
~~~四谷ダンジョン・一階層~~~
【グリーンスライムを倒しました】×10
「魔法で一掃できるからスライムは楽だな」
既に二階層へと行く階段を発見しており、もう下ることにした。
~~~二階層~~~
「ガルルルル」
下りて早々魔物と遭遇した。鑑定してみると、レッドウルフと表示されていた。気を付けるべく攻撃は火魔法か。
「もうちょい深く潜りたいし申し訳ないけど、瞬殺さしてもらおう」
剣を構え攻撃に備える。レッドウルフは火魔法を連続で発動する。俺はそれをすべて避け、首を切り落とす。
【レッドウルフを倒しました】
【レベルが上がりました】
魔石を回収し階段を探しつつ魔物もついでに探す。
★★★★★
階段を発見した。結構広く探すのに時間が掛った。降りようとした瞬間
「高校生で五階層まで行った俺たちってすごくね。絶対に快挙だよな」
「それな。この勢いでどんどん潜ってZランクになっちゃおうぜ」
「「おう」」
めんどくさそうなやつらが階段を上って来た。絡まれるのは勘弁なので近くの岩に隠れる。顔を確認してみると、なんと俺と同じクラスの奴らだった。同年代の強さを確認したくなり鑑定を使ってみる。
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名前:佐藤 次郎 性別:男
称号:Dランク冒険者
レベル:21/100
HP:C
MP:B
攻撃:DDD
防御:DD
敏捷:D
運:D
ユニークスキル:魔法威力上昇 魔力上昇
スキル:火魔法Ⅱ 水魔法Ⅱ 棒術I
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名前:鈴木 拓哉 性別:男
称号:Dランク冒険者
レベル:20/100
HP:B
MP:E
攻撃:C
防御:C
敏捷:DDD
運:B
ユニークスキル:気配完全隠蔽
スキル:剣術Ⅲ 付与術Ⅱ 火魔法Ⅱ
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うーん、微妙だ。ステータスを覗いていたらいつの間にか姿を消していた。
「さて、行くとするか。どんな魔物がいるのか楽しみだぜ」
~~~三階層~~~
三十分くらい探索しているが、魔物と遭遇もしなければ階段も見つけることはできない。
「グオォォォォ」
そんなことを思っていると、俺の思いが通じたのか魔物と遭遇できた。オーガだった。
持っている斧でこちらに突進してくる。その攻撃を左にジャンプして避け、剣で首を落とそうとするが筋肉が分厚くて中途半端で止まってしまった。
「やっば」
剣をしまい即座にその場から離れる。攻撃が掠ってしまい腕から血が出てしまった。
剣では倒せないと思い光魔法を指に収縮し眉間を貫く。
【オーガを倒しました】
【レベルが上がりました】
「この調子で魔物を倒すぞ!」
それからすぐに遭遇できた。剣を牽制に使い隙を作り光魔法で眉間を貫く。
【オーガを倒しました】
★★★★★
階段を発見した。
階段の前には三体のオーガが待ち構えていた。正面切って戦う必要はないので、光魔法を連続で放ち倒した。
【オーガを倒しました】×2
【デスオーガを倒しました】
真ん中に居た奴は上位種だったらしい。デスオーガの魔石は通常のオーガの魔石の二倍くらいのサイズがあり買い取りのときが楽しみになった。
~~~冒険者協会・四谷支部~~~
「いらっしゃいませ、本日はどのような御用で」
「買い取りでお願いします」
三階層には行かず、地上に帰って来た。
「魔石と冒険者カードの提出をお願いします...ありがとうございます。こちらが買い取り額の72万円です。Dランクに昇格になります。おめでとうございます」
「ん?Dランクに昇格ですか?」
「はい。三体のオーガを倒すのが昇格の条件なので「ちょっと待ってよ、なんでこんな弱そうなやつが俺様と同じDランクなんだー?」それが規則ですので」
「そんなの知らねぇよ。おい、お前俺様と戦え。もし、負けたら俺様の子分になれ。もし買ったらなんでも言うこと聞いてやるよ」
周りを見渡してみると、今いるすべての冒険者たちが興味津々に見ている。
ここで断ったらさらにめんどくさそうなので
「わかったよ。ルールは殺し以外なんでもありならいいぞ」
「逃げ出すかと思ったぜ。いいぜ」
「それじゃこのコインが下に落ちたらスタートな」
俺は受付の人に頼んでコインを投げてもらうことにした。ズルだと言われたらたまったもんじゃないからな。
「負けた方が修理代金出してくださいね。それじゃ投げます」
コインが落ちた。大男は持っている大剣を振り回し攻撃をしてくる。俺はその攻撃を剣でいなし、蹴りを入れ大剣を蹴り飛ばす。大勢を崩した隙を見逃さず腹に蹴りを入れる。
「グッハ」
「お前、弱いな。俺は本気じゃないぞ」
そう言って光魔法で両足を貫く。
「そこまでです。この勝負、葵さんの勝ちです。それで葵さんは裕二さんに何を望みますか?」
「お前の大剣貰うわ」
大剣をアイテムボックスにしまい、その場を後にする。
~~~冒険者協会・四谷支部~~~
「あの新人やばくないか?」
「それな。新人で最強って言われてた裕二が手も足も出ないなんてよ」
「クソっ。あいつのせいで思うように歩けないじゃねぇかよ。大剣も奪いやがって。ぜってぇに許さねぇ」
そう言って裕二は足を引きずりながら冒険者協会から出て行った。
裕二は登録して二週間でDランクに昇格していた。本来Dランクなるには二カ月は必要だと言われている。それをたった二週間で昇格した裕二は周りから期待されていた。それで調子に乗ってしまった裕二は喧嘩を売ってはいけない葵に売ってしまいボロボロに負けてしまった。
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読んでいただきありがとうございます
これからもよろしくお願いします
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