第3話 偽物文化を寄せつけない中国人の若者
<引用開始>
◎「中国青年調査で92.7%が「旅行は祖国の自然を知り、見聞を広める重要な手段」
http://j.people.com.cn/n3/2023/0519/c94475-20020944.html
人民網日本語版 2023年05月19日13:45
博物館を見学してその地域の過去と現在に対する理解を深め、歴史の移り変わりを肌で感じる。昔ながらの街並みが残る場所を散策して、現地の人的・文化的雰囲気を味わい、人情味あふれる現地の独特な情緒をじっくりと体験する。そんな文化観光の人気が今、中国でますます高まりを見せている。中国青年報が報じた。
中国青年報社・社会調査センターがこのほど、青年2134人を対象に実施した「青年の観光意欲」に関する調査では、中国の青年が旅行中に最も注目している文化的要素は、風習や無形文化遺産であることが分かった。回答者の92.7%が「旅行は祖国の自然を知り、見聞を広める重要な手段」との見方を示した。
青年9割以上が「旅行で現地の文化要素に注目」
北京で働く楊樺さんは少し前、陝西省西安市に旅行に行ったといい、「文化的ムードが漂い、深みある歴史がある都市が好き。それが旅行先を決める時にまず考えることだ。中国古代の諸王朝の都となった古都・西安では至る所で歴史の名残を感じることができる。こうした要素が西安の情緒を高めている」と語る。
調査では、回答者の9割以上が旅行中に「現地の文化的要素に注目する」と答え、「注目しない」という回答はわずか0.9%だった。何に注目するかに関して、66.6%が「現地の風習」、53.8%が「現地の無形文化遺産」、50.1%が「現地の歴史」と答えた。
「旅行は視野を広げるだけでなく、新たな友だちと知り合う重要な機会に」
95後(1995-99年生まれ)の張子敏さんは、「旅行に行ったら、必ず現地の博物館を見学する。それはその街の『過去』であり、『未来』とも繋がる場所。普段の生活圏から出て、精神的にリフレッシュするというのが旅行の意義。旅行中の一つ一つのエピソードも、素敵な思い出になる」との見方を示す。
調査では、回答者の92.7%が「旅行は祖国の自然を知り、見聞を広める重要な手段」と答えた。
湖北省武漢市の大学院に通う00後(2000年以降生まれ)の楊万淑さんは、「旅行中、一緒に行っていた友達が言った『たくさん本を読み、たくさん旅をして、たくさんの人と会わなければならない』という言葉に感動した。旅行ではいろんな人と出会う。偶然の出会いから新しい友達ができることもある。恩施土家(トゥチャ)族苗(ミャオ)自治州を旅行していた時に、友達ができた。会話をしているうち、隣の学校の学生であることが分かり、とても不思議な縁を感じた。今後一緒に旅行に行く約束もした。私にとって、旅行は視野だけでなく、交流の輪を広げ、友達を作る重要な機会ともなる」と語る。
今回の調査の回答者のうち、在校中の学生が20.0%、フルタイム労働者が62.5%、個人事業者が6.8%、フリーランサーが8.9%だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年5月19日
◎「自宅に「マイユートピア」を作ってくつろぐZ世代」
http://j.people.com.cn/n3/2023/0209/c94475-10205401.html
人民網日本語版 2023年02月09日11:07
・・・
Z世代は今、従来の家の間取りに加えて、1平方メートルほどの書道スペースや瞑想スペース、カフェスペース、バレエの練習スペース、ミニフラワーパークといった「くつろぎ空間」を作り、自分の個性を表現する場としているほか、忙しい仕事の合間に、気分転換し、楽しい気持ちを取り戻している。北京青年報が報じた。
・・・。
◎「伝統的な気功法の「八段錦」が中国の若者たちの間で人気に」
http://j.people.com.cn/n3/2023/0306/c94475-10217358.html
人民網日本語版 2023年03月06日15:40
公園で中国の気功法である「八段錦」や五禽戯、太極拳をしている人というと、高齢者を想像する人も多いだろう。しかし、多くの若者が集まるあるオンライン動画プラットフォームを見ると、中国国家体育総局版の八段錦の動画の再生回数が1000万回を超えている。新華網が報じた。
中国の90後(1990年代生まれ)や00後(2000年以降生まれ)の若者は近年、オンラインで気功や太極拳の練習をしたり、コツや感想を語り合ったりして、伝統文化に「回帰」している。そして、若者たちは新しいスタイルで、伝統武術や健康を保つ気功を楽しんでいる。
孫宇軒さん(21)は幼い頃から父親に太極拳を学び、今は寧夏大学体育学院で武術・民族伝統スポーツを専攻している。
始めは「気功や太極拳って公園で高齢者がするものでしょ?」と笑いながら話す人が多かったというが、「今では私と同年代の若者が一緒に練習するようになった」のだという。孫さんは、伝統武術に対する多くの人の固定概念が少しずつ打破されていることを感じているという。
服飾デザイナーの「90後」である姜西さんは昨年末から、八段錦を学び始め、SNSに動画を定期的にアップしている。そして、わずか4-5ヶ月の間に、フォロワーの数は1万人以上に。彼女のプロフィールのデータを見ると、フォロワーのほとんどは20歳から30歳までの若者となっている。
姜さんは、「八段錦を練習する時は、自分の身心のことだけに集中できる。ゆっくりとした動き、心地良いリズムが、大都市において一人で奮闘する不安な気持ちを和らげてくれる」と語る。
姜さんの影響で、子供の頃から武術を学ぶ兄の姜南さんも余暇の時間を使い、「八段錦」のブログを始めたという。
友人と一緒に海辺で八段錦を練習する姜南さん(写真左から2番目)。
広東省広州市暁港公園では毎週、若者たちが、湖の近くに植わっている木々の木陰を利用して、2人が向き合って相手の動きを見極める「太極推手」の練習している。このグループの発起人である馮俊華さんは、中国伝統の武術や気功をこよなく愛する若者たちを集めたのだという。
公園の中の快適な空間で、リラックスするというのは、「お金もかからず人間関係に悩むこともない。それが、大都市の若者の間で人気になっている理由」としている。
中国伝統の気功は現在、中国だけでなく、海外の若者の間でも人気となっている。
劉嘉男さん(31)は、大学に通っていた時に中国伝統の武術に夢中になり、「武当拳法」発祥の地である湖北省・武当山に行って学んだ経験もあるほどだ。その後、アラブ首長国連邦で中国語の講師をしていた時に、意気投合した友人数人と、ドバイでボランティアの武術教室を開き、たくさんの人に武術を教えたという。
そして、2020年のドバイ国際博覧会で、劉さんたちは中国館からの要請を受け、中国武術や太極拳、気功の実演を行った。
優れた中華伝統文化は、若者の継承を必要としている。そして、若者は変化する今の世界において、心を落ち着かせることのできる場所を探しており、気功や太極拳を通して、伝統文化がもたらす心の癒しを感じている。
それは、心地よく、自由な本来の自然な状態に戻るライフスタイルであると同時に、伝統文化と若者が「肩を並べて」未来へと向かう道のりでもある。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月6日
◎「日本人に太極拳の魅力を伝える中国人女性」
http://j.people.com.cn/n3/2023/0217/c94475-10209307.html
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自己と向き合う時間となる太極拳
江蘇省南京市出身の張軼蓉さんは6歳の時に武術を習い始め、11歳の時に省チームのメンバーに選ばれて太極拳の訓練を受けるようになり、10年以上にわたって太極拳の選手として活躍した。そして引退後、「新しい自分探し」のために日本に留学した張さんは大阪大学の大学院でスポーツ心理学を専門に学んだ。
張さんは「選手をしていた時は、ただひたすらチャンピオンになるにはどうすべきかばかり考えていた。しかし留学期間中に学んだ理論や知識が助けとなり、太極拳に対する理解が深まった」と話す。
そして、「太極拳を練習していくことで、体を鍛えたり、チャンピオンになることもできるが、より重要なのはマインドフルネスだ。その練習の過程で、気持ちを落ち着け、自己と向き合い、自分について学び、知り、悟り、自分の価値をじっくり考え、セルフコントロールし、自分を調整し、精神状態を高めることができる」としている。
・・・
<引用終わり>
2023年7月10日
V.1.1
平栗雅人
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